「看護学部」って?“寄り添う”だけじゃない、“判断し行動する力”を育てる学び
親: 看護師って、人に優しいだけじゃなくて、判断力や体力も必要よね…。大学ではどんなふうに学ぶの?
子: うん、まさにそこが大事なところ。第一薬科大学の看護学部では、医学的知識と人間理解の両方をバランスよく学べるようになってて、「患者さんをどう看るか」だけじゃなく、「どう支えるか」までしっかり考える学びになってるんだ。
親: なるほどね。“手当て”だけじゃなくて、“考える看護”なのね。
子: そうそう!チーム医療やICTの活用も学べるし、国家試験に向けた対策も徹底してて、医療現場に強い看護師を育てる環境が整ってるよ。
学びの柱|知識・技術・心をそなえた“実践型”の看護師へ
● 医療と連携する科学的な看護知識を習得
- 解剖学・生理学・薬理学・病態学など医学の基礎をしっかり学習
- 看護過程・アセスメント・看護記録など、臨床判断力を磨く科目が充実
- シミュレーターや模擬患者を活用し、実践的な演習も段階的に導入
親: 理系の勉強って大変そうだけど、サポートはあるの?
子: 苦手な人も多いから、基礎からじっくり復習できる授業があったり、先輩が勉強会を開いてくれたりするよ。みんなで支え合う雰囲気がある!
● 臨地実習で「患者と向き合う力」を体感的に学ぶ
- 地域の病院・クリニック・訪問看護など多様な現場での実習を3年次から本格的に開始
- 成人・小児・高齢者・精神・在宅など、領域別に分かれて看護の現実に触れる
- 患者さんへの声かけ、医師・多職種との連携、家族支援など“実際の動き方”を体験
親: 本物の患者さんと関わるって、やっぱり緊張しそうね…。
子: 緊張するけど、「患者さんの一言で救われた」って先輩の話を聞いて、私も“人と関わる力”を本気で育てようって思った!
● 薬科大学ならでは!薬学連携の強みが活きる
- 同じキャンパスに薬学部があるため、薬の知識やチーム医療に強くなれる
- 服薬管理・副作用への配慮・患者教育など、薬の視点から看護を深める授業も
- 薬剤師・看護師の多職種連携をシミュレーションできる学内環境あり
親: 薬の知識がある看護師って、現場では頼りにされるわよね。
子: まさにそこ!薬の正しい使い方や注意点を“患者さんに伝えられる看護師”は、現場でも信頼されるんだって。
学びのステップ|“段階的に、確実に”力を積み上げる4年間
● 1年次:基礎科目+人間理解のスタート
- 解剖生理・看護学概論・心理学・人間関係論など、“看護の土台”を学ぶ
- 看護技術の初歩(体位変換・バイタル測定など)も導入
- コミュニケーションの演習で“相手を思いやる表現”を実践
● 2年次:領域別看護の理論と演習に取り組む
- 成人・小児・老年・母性・精神など看護各論が本格化
- 基本的な看護技術を反復練習し、シミュレーターや演習室で動きに慣れる
- 医学・薬学の応用知識も習得し、臨床での判断力を強化
● 3年次:本格的な臨地実習と実践応用
- 各領域での病院実習に出向き、実際の患者ケアを経験
- 医師・薬剤師・リハ職との多職種連携を学ぶ場も多い
- 疲れもあるが、やりがいを強く感じる1年
親: 現場で泣いちゃうこともある?
子: あるある。でも、それをゼミで話したり、先生が聞いてくれたりするから、「失敗も成長」って思えるようになったよ。
● 4年次:国家試験と卒業研究で“看護師としての完成”へ
- 国家試験対策授業・模試・グループ演習で合格力を徹底強化
- 卒業研究では「自分が看護で大事にしたいこと」をテーマに論文を執筆
- 就職活動・国家試験勉強・実習の振り返りを並行してこなす“集大成の年”
学生の雰囲気|思いやりがあって前向きな、支え合いの空気
- 看護の道を志す学生らしく、まじめで協調性のある学生が多い
- 実習や演習で苦労を共有し、仲間同士で高め合う文化が強い
- 少人数クラス制で先生との距離も近く、安心して相談できる
- 福岡出身の学生が多く、地元に貢献したいという想いが強い人も多数
就職・進路|“人を看る力”と“資格”を武器に医療の最前線へ
● 主な就職先
- 大学病院・総合病院・地域中核病院などの看護師職
- 地域包括支援センター・訪問看護ステーション・福祉施設など
- 一部の学生は保健師や助産師学校への進学も
- 福岡県内・九州圏の医療機関に強いパイプあり
● 国家資格と支援体制
- 看護師国家試験:学内対策+模試+個別指導で高い合格率
- 保健師課程(選抜制)で“地域看護”のプロも目指せる
- 卒後研修・認定看護師・専門看護師の道も視野に入るサポートあり
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 人の役に立ちたいという思いを大切にしている子
- 医療や命の重さに真剣に向き合いたい子
- 理系は得意じゃないけど、手を動かして覚えるのが好きな子
- 地元で働きたい、福祉や地域貢献に関心がある子
- 長く安心して働ける国家資格を取りたい子
子: 看護って「優しさ」だけじゃなくて、「支える力」だって思えるようになった。知識も行動も、全部“人のため”につながってるんだよ。
親: 見守る側から、支える側へ。立場が変わるって、すごく大きな成長よね。応援したいって、心から思えるわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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