「工学部」って?技術で人の暮らしを支えるプロを育てる学び
親: 工学部って、なんとなく理系で難しそう…機械とか電気とか、よくわからないわ。
子: うん、確かに専門用語も多いけど、実は“人の暮らしをどう便利にするか”“社会をどう支えるか”っていう、すごく実用的な学問なんだよ。福岡工業大学の工学部では、モノづくりの技術と理論を、現場で使えるレベルまで育ててくれるんだ。
親: へえ、それって就職にもつながりやすそうね。
子: まさに!企業からの信頼も厚くて、インターンや研究も“社会と直結してる”って感じなんだ。
学科構成|それぞれの分野で“社会インフラ”を支える力を養う
● 電気工学系|エネルギーと制御技術で社会を動かす
- 発電・送電・電子回路・AI制御など、電気と情報の融合を重視
- スマートグリッド、再生可能エネルギー、ロボット制御など応用分野も学習
- 電気主任技術者や電気工事士など国家資格にも対応
親: 電気って、家庭から発電所まで全部つながってるのね。
子: そうそう。“目には見えないけど絶対必要”っていう電気の世界を、安全に扱えるようになるってすごいでしょ?
● 機械工学系|モノをつくり、動かすエンジニアリングの王道
- 機械設計・材料工学・流体力学・CAD・3Dプリンタなど、広範囲な技術を学ぶ
- 実習・製作・コンテスト参加もあり、「手を動かして覚える」文化が根付いている
- 自動車・ロボット・医療機器・航空など幅広い分野への応用力が育つ
親: 手先が器用な子に向いてそうね。
子: でも器用さだけじゃなくて、理論と創意工夫が大事なんだ。失敗も含めて「試して学ぶ」って感じ!
● 社会基盤工学系|まちを守る、つくる、動かす技術者に
- 橋梁・道路・上下水道・防災・構造解析など、“インフラの設計者”を目指す学び
- 測量実習・施工現場見学・CAD図面演習など、現場感のある授業が豊富
- 技術士補、土木施工管理技士などへの道もサポート
親: 地震とか災害が多い時代には、ますます大事な仕事ね。
子: そう。見えないところで“まちの安全”を守るのが社会基盤系の使命なんだ。
学びのステップ|“理論→実習→課題解決”の循環で力を育てる
● 1年次:理工系の基礎をしっかり固める
- 数学・物理・化学の復習と発展を同時に学ぶ
- 工学入門・コンピュータ基礎・製図など、理系力を総合的に育てる
- 「理系が苦手でも、手を動かしながら理解する」指導体制あり
親: 数学があまり得意じゃなかったけど、大丈夫かな…。
子: 福工大は“やさしい工学”って言われてて、段階的に理解できるカリキュラムなんだ。補習や個別サポートもあるよ!
● 2年次:専門知識と技術演習が本格化
- 電気回路の計測、機械設計演習、土木CADなど“実験・実習系”の授業が増加
- チーム制作や課題提出もあり、「自分で考え、手を動かす力」が鍛えられる
- 学外見学・工場研修など、現場との接点も増える時期
● 3年次:ゼミ研究+インターンで“応用力”を実感
- 自分の興味に合ったゼミに所属し、設計・開発・解析・検証に取り組む
- 企業との共同研究や開発型インターンにも挑戦可能
- プレゼン、報告書作成、学会発表など“伝える力”も鍛える
親: 現場に出る機会があるのはいいわね。働く実感がわくから、やる気にもつながるでしょ?
子: そう!「この技術が現場でこう役に立ってるんだ」って実感すると、勉強がグッと面白くなるよ。
● 4年次:卒業研究+就職準備の総仕上げ
- 自分のテーマで卒研(例:電力システムの最適化/耐震構造の比較設計など)に挑む
- 実験・解析・報告書・発表を通じて“技術者としての完成度”を高める
- 教員・キャリアセンターによるマンツーマン就職サポートも本格化
学生の雰囲気|まじめで協力的。モノづくり好きが集まる実直な空気
- 工学に憧れて入った学生が多く、知識欲が高い
- 落ち着いた性格の学生が多く、課題もコツコツ取り組むタイプが中心
- 学年・学科を超えた横のつながりもあり、雰囲気は温厚
- 工業高校・普通科どちらの出身でもなじみやすい
就職・進路|“モノづくりと技術”で社会の根幹を支える
● 主な就職先
- 電力・エネルギー関連(九州電力グループなど)
- 自動車・機械メーカー(トヨタ、日産、マツダなど)
- 建設・インフラ・鉄道(JR九州、ゼネコン、自治体技術職)
- ソフトウェア・通信・ITインフラ企業
- 技術系公務員(市役所・県庁・国交省の技術職)も人気
● 資格取得支援
- 電気主任技術者、第二種電気工事士、土木施工管理技士、CAD系資格など
- 学内講座・模試・教員指導による資格対策が充実
- 資格が就職に直結する分野だからこそ“取れる体制”が整っている
子: 工学って、“人の生活の当たり前”を支える仕事なんだよね。それってカッコよくない?
親: 表に出ないけど、社会に欠かせない存在ね。そういう誇りを持てる仕事なら、安心して送り出せるわ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 機械・電気・構造など“モノのしくみ”に興味がある子
- 理系の進路で“社会に役立つ仕事”を目指したい子
- コツコツ努力でき、手を動かしながら学ぶのが好きな子
- 現場経験や資格取得で“目に見える成長”を感じたい子
- 地元や社会のインフラを支える仕事にやりがいを感じる子
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント