「社会環境学部」って？持続可能な未来を“技術と社会のまなざし”で考える
親： 「社会環境学部」って、聞き慣れない名前だけど、何を学ぶ学部なの？
子： 一言でいうと、「人間社会と自然環境をどう両立させていくか」を、科学と社会の視点で学ぶ学部なんだ。福岡工業大学では、工学的な知識もベースにしながら、地域づくり・防災・エネルギー・環境保全まで扱ってるよ。
親： 環境問題とか、防災とか、最近よくニュースで見るようなテーマね。
子： そうそう。地球温暖化とか災害リスク、都市の過密やエネルギー問題とか、今まさに起きている“リアルな課題”に向き合う学びが多いんだ。
学びの柱｜“文理融合”で社会と自然をつなぐ多角的アプローチ
● 環境・エネルギー系：地球環境を守る科学的視点を育てる
- 地球温暖化、再生可能エネルギー、気候変動、生態系保全などを科学的に分析
- 実験・データ解析を通して、環境問題の「見える化」を行う技術を学ぶ
- 太陽光・風力・水素などの再エネ利用やカーボンニュートラルにも対応
親： 理系っぽい内容も多いのね。数学とか苦手でも大丈夫？
子： 数学やデータは使うけど、初歩から丁寧に教えてくれるよ！“苦手だけど興味がある”って人がすごく多い学部なんだ。
● 地域・まちづくり系：地域課題を現場で考えるフィールド重視の学び
- 過疎化、高齢化、地域活性、防災まちづくり、観光資源開発などを現地調査とともに学ぶ
- 地域の人と協働して課題解決を考える「プロジェクト型授業」が充実
- GIS（地理情報システム）や統計データも活用し、客観的に分析
親： 大学の授業って机の上ばかりかと思ってたけど、外にも出るのね。
子： むしろこの学部は“現場重視”！自治体と組んでフィールドワークしたり、イベント企画したり、大学の外で学ぶ機会が本当に多いんだ。
● 社会・政策系：人間社会を理解し、制度と仕組みを考える
- 社会学・環境政策・防災制度・リスクコミュニケーションなど、“人と人とのつながり”を学問的に分析
- SDGsやカーボンニュートラルなど、国際的な政策とも連動
- 公共政策・教育・行政への関心がある学生にも人気の領域
学びのステップ｜“考える→動く→伝える”力を育てる4年間
● 1年次：教養＋社会と環境の基礎を学ぶ
- 環境問題入門、地域社会論、地球科学など、広く浅く“興味の入口”を広げる
- 初年次ゼミで発表・ディスカッションの基礎をしっかり練習
- パソコン・データ分析・プレゼンなどの汎用スキルも習得
親： プレゼンもするのね？話すの苦手な子でも大丈夫？
子： ほとんどの人が最初は苦手だけど、少人数ゼミで練習するから、回を重ねるごとにどんどん自信がつくよ！
● 2年次：興味ある分野を深掘りし、社会と関わるプロジェクトも開始
- フィールドワークが本格化。災害跡地調査・地域活性化実習なども
- グループで政策提案をまとめる課題や、企業・自治体との連携授業も増加
- データと人の声の両方を扱う“文理融合”らしい学びが広がる
● 3年次：ゼミ配属＋自分の研究テーマと本格的に向き合う
- 環境防災ゼミ、エネルギー社会ゼミ、観光まちづくりゼミなど専門的な指導を受けながら課題に取り組む
- 他学科との横断型プロジェクトにも参加可能
- 就職活動やインターンシップもこの時期から本格化
親： 研究って難しそうだけど、ひとりでやるの？
子： 指導教員が本当に丁寧に見てくれるし、グループワークも多いから、仲間と一緒に進める感じで取り組めるよ！
● 4年次：卒論＋社会提案型の発信力を磨く
- 自分の研究テーマ（例：高齢化地域の防災意識／観光地の環境配慮設計など）をもとに、調査・分析・発表
- プレゼン大会、論文コンテスト、自治体への提案発表など“発信”の場も多い
- ゼミとキャリア支援が連携し、進路決定も全力サポート
学生の雰囲気｜理系でも文系でも、“社会に貢献したい”想いが共通
- 穏やかでまじめ、人とのつながりを大切にするタイプが多い
- 理系出身者と文系出身者が混在し、互いに補い合う雰囲気
- フィールドワークやプロジェクトを通して、協働力と行動力が自然と育つ
- 知識だけじゃなく、“自分の価値観”を育てられる時間がある
就職・進路｜“地域・環境・人のために働く”多彩な進路へ
● 主な進路
- 地方自治体・環境系の公務員（環境政策、防災、都市計画分野）
- 環境コンサルタント／エネルギー会社／建設会社（環境管理部門など）
- まちづくり団体・観光企画会社・NPO・社会起業家なども
- 一般企業（SDGs推進担当／CSR／地域連携部門など）
- 大学院進学（環境社会学、地域政策、都市デザイン分野など）
● 資格・支援体制
- 環境社会検定（eco検定）、防災士、測量士補、地方公務員試験などに対応
- 就職支援講座、OB訪問、エントリーシート添削など支援が手厚い
- 課外プロジェクトでの実績も評価され、進路の強みに
子： ただ就職するためじゃなくて、“自分のやりたいことと社会をどうつなげるか”を考えられるようになったよ。
親： それってすごく大事な力ね。社会に出てからも、ずっと役に立つ気がするわ。
保護者の方へ｜こんなお子さんにおすすめです
- 環境問題や社会課題に関心があり、自分にできることを考えたい子
- 文理の枠にとらわれず、フィールドワークや対話を通して学びたい子
- 地域活性・防災・まちづくりなど“人と社会をよくしたい”想いがある子
- データ分析やプレゼンなど、実践的スキルも身につけたい子
- 学びながら「やりたいこと」を見つけたい子
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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