「人間関係学部」って？“人と人をつなぐ力”を専門的に学ぶ場所
親： 「人間関係学部」って、ちょっと抽象的な名前だけど、何を学ぶのかしら？心理？福祉？
子： どちらも正解！福岡女学院大学の人間関係学部は、心理学・社会福祉・コミュニケーションを中心に、「人と関わる仕事」に必要な知識とスキルを幅広く学べる学部なんだよ。
親： なるほど…。じゃあカウンセラーとかソーシャルワーカーを目指す人が多いの？
子： そういう進路もあるけど、それだけじゃないんだ。人の気持ちを理解する力、話を聴く力、社会とのつながりを考える力って、どんな仕事でも役立つから、教育、企業、行政、福祉…いろんな分野に進めるよ。
親： 女子大だから、やっぱり雰囲気も穏やか？
子： 穏やかだけど、それだけじゃない！心理や社会の課題に関心のある子が多くて、ゼミや実習ではけっこうディスカッションも盛んだよ。実践的な学びが多くて、真剣に“人に向き合いたい”と思ってる学生が多いと思う。
学びの特徴｜“対人支援”のプロフェッショナルを目指す基礎と実践
● 心理・福祉・コミュニケーションを中心に横断的に学ぶ
- 心理学（発達、臨床、社会心理など）＋カウンセリング技法の演習
- 福祉学（児童・高齢者・障がい者福祉、地域福祉など）
- 対話力や傾聴力を磨く「コミュニケーション実習」も充実
親： なんだか、どの分野も“人と関わる”ことが軸になってるのね。
子： そう！だから将来の進路が“人に寄り添う仕事”を目指す人にはぴったり。心や社会を理解するって、どんな場所でも活かせるスキルだと思う。
● 資格取得や実習も充実
- 社会福祉士国家試験受験資格に対応（指定科目履修＋実習）
- 公認心理師を目指すための進学支援あり（大学院進学者多数）
- 福祉施設・子ども支援・学校カウンセリング等の現場実習も豊富
学びのステップ｜“知る→感じる→支える”力を育てる4年間
● 1年次：人間関係の基礎を広く学び、“自分を知る”
- 心理学概論、人間理解論、社会調査入門など
- グループワークや自己分析の授業で「人と関わる力」の土台をつくる
- 福祉施設見学や地域ボランティアも経験
親： いきなり実習はハードじゃない？
子： 最初は見学中心だけど、現場に触れると学ぶ意欲が全然違ってくるよ。「この人の話、もっとちゃんと聴きたい」って自然に思えるようになる。
● 2年次：専門領域に触れながら、対人支援の技術を学ぶ
- 臨床心理学、発達心理学、社会福祉原論、援助技術など
- ロールプレイ型授業で“相談場面”を体験的に学ぶ
- 地域の子育て支援や障がい者支援事業への参加も始まる
● 3年次：ゼミ＋実習で“現場と学び”を行き来する
- ゼミ例：「発達障がいと支援」「子ども家庭支援」「高齢者福祉と地域づくり」
- 福祉実習（施設・行政・相談機関）で本格的な援助体験
- 公認心理師対応の進学指導もこの時期から本格化
● 4年次：卒業研究と就職活動の集大成
- 卒論テーマ例：「女子高校生のSNSと自己肯定感の関係」「地域福祉における若者の役割」
- 実習やゼミでの経験をベースに、就活や進学準備
- 公務員試験対策講座、就活サポート、面接練習も充実
実践の舞台｜“人と関わる力”を磨ける多様な現場体験
- 福祉施設（高齢者・障がい者・児童）での現場実習
- 保育園・幼稚園・子ども食堂での支援活動
- 地域の子育て支援事業への参画
- 学校カウンセラーや相談員の講義・見学
- 地元自治体やNPOとの共同フィールドワーク
子： 一人ひとりの人生に関わるって、正直プレッシャーもある。でも「寄り添ってくれてありがとう」って言われたとき、ほんとに心から学んで良かったって思えるよ。
学生の雰囲気｜“やさしさ”と“探究心”をあわせ持つあたたかな空気
- 人との関係性に興味がある／困っている人の力になりたいという学生が多数
- 積極的にボランティアや地域活動に参加する人も多い
- ディスカッションやゼミで意見を交わしながら、相手を尊重する姿勢が育つ
- 学年を越えて関われる交流イベントやキャンプもあり
親： 女子大ならではの安心感もあるわね。
子： うん、だからこそ“安心して自分を出せる環境”があるっていうのがすごく大きい！ゼミや授業も、みんなが真剣に“聴く”から深い話ができるんだ。
就職・進路｜“人と関わる力”を活かして幅広いフィールドへ
● 主な進路
- 福祉系（社会福祉施設、相談支援事業所、行政の福祉職など）
- 教育・保育系（幼稚園教諭、保育士、スクールサポートスタッフなど）
- 一般企業（人事・接客・営業・広報など、対人関係スキルを活かす仕事）
- 公務員（福祉・教育・市民課など）
- 大学院進学（臨床心理、公認心理師、福祉マネジメントなど）
● 資格・支援体制
- 社会福祉士国家試験受験資格
- 保育士資格（併修）
- 公認心理師（大学院進学が必要）対応の基礎教育
- キャリア支援センターとゼミ担任の連携指導で就活も安心
保護者の方へ｜どんな子におすすめ？
- 心理・福祉・教育など、“人に関わる仕事”に興味がある子
- 自分の言葉で人と向き合い、支えたいという気持ちがある子
- 人の話をよく聴ける、共感力のある子
- 将来、公務員・福祉職・カウンセラーなどを目指したい子
- 社会の課題に関心があり、変えていきたいという思いを持っている子
子： 人の心って目に見えないけど、ちゃんと向き合えば、少しずつでも変わっていく。そんな瞬間に立ち会えるのが、この学部の学びだと思うんだ。
親： “知識”だけじゃなく“姿勢”を学べる4年間。人としての成長も大きいのね。応援したくなったわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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