「商学部」って?“ビジネスをつくる”力を大学で学ぶ
親: 「商学部」って名前はよく聞くけど、経済学部や経営学部と何が違うの?
子: 経済学部は社会全体の動きを学ぶけど、商学部は「企業の現場」を中心に学ぶんだよ。久留米大学の商学部では、マーケティングや経営、会計、流通、販売戦略とか、実際に“売れる仕組み”を学ぶんだ。
親: へぇ、それって具体的なビジネスの話なのね。なんだか役立ちそうだけど、難しくない?
子: 意外と身近な内容が多いよ。「なぜこの商品は売れたのか」とか、「CMが行動にどう影響するか」とか。授業でも身の回りの事例がいっぱい出てきて面白い!
親: でも将来どういう仕事につながるのかしら?商学って幅広すぎて、かえってよくわからないのよね…。
子: そこがむしろ強みなんだよ。営業・販売・企画・金融・公務員・起業まで、本当にいろんな道がある。ビジネス全体の“基礎体力”をつける感じ!
学びの特徴|“理論”だけじゃなく“現場とつながる”実践重視のカリキュラム
● マーケティング・会計・経営を中心に幅広く学ぶ
親: マーケティングってよく聞くけど、何をする学問なの?
子: 簡単に言うと、「どうやったら商品が売れるか」を考える学問。ターゲットを考えたり、広告の効果を検証したり。今ではSNSマーケティングやデータ分析も入ってくるよ!
親: じゃあ会計はお金の管理?
子: そう!企業の“健康診断”みたいなもの。数字で会社の状態を読む力がつく。簿記だけじゃなくて、財務分析や税務、将来は企業経理にも役立つスキルなんだ。
親: 経営は社長になるための学問?
子: それもあるけど、「組織をどうまとめるか」「どんな戦略で利益を出すか」を考えるんだ。リーダーシップやマネジメントも学ぶし、起業や事業承継を考える人にもピッタリ!
学びのステップ|“学んで→試して→発信する”4年間
● 1年次:ビジネスの基礎をまるごと理解する
- 商学概論、マーケティング基礎、簿記入門、ビジネス文書作成
- 地元企業との交流イベント、地域プロジェクトの見学などあり
- 学び方に慣れるための少人数ゼミも導入
親: 1年生から外に出るの?
子: うん、例えば商店街のイベントに参加したり、地元企業の人に話を聞いたりする機会があるんだよ。机の上だけじゃないっていうのが面白い!
● 2年次:テーマ別に専門性を深めていく
- マーケティング応用、経営戦略論、財務会計、消費者行動論など
- 実際の販売データを分析して「売れる仕組み」を研究
- 自分の関心に応じてゼミ配属スタート
親: データって、難しいソフト使うの?
子: ExcelやPowerPointが基本だけど、希望すればもっと高度な分析ツール(SPSSとか)も学べるよ。ITスキルも鍛えられる!
● 3年次:ゼミと実践で“仮説→検証”の力を身につける
- ゼミ例:「地域マーケティング」「広告効果分析」「中小企業経営戦略」
- 商店街や道の駅と連携したプロジェクト、商品開発体験など
- プレゼン・報告書作成を繰り返す中で、表現力も鍛える
親: プレゼンってみんなの前で話すのよね?
子: 最初はドキドキだけど、回数こなせば全然平気になる!企業の前で発表することもあるから、就活の練習にもなるよ!
● 4年次:卒業研究+就職活動のラストスパート
- 卒論テーマ例:「若年層の消費行動とSNSの影響」「中小企業の経営革新」
- 就活支援や面接練習がゼミ単位で行われるケースも多い
- 地元企業とのつながりが強く、“就職先に近い大学”という実感あり
実践の舞台|“社会とつながる”経験が盛りだくさん!
- 地元商店街での販売支援・商品陳列・ポップ作成体験
- 学生発案のフードイベント企画(地域連携型)
- 中小企業とのコラボで新商品のマーケティング調査
- 金融機関・流通企業でのインターン(事務・営業体験)
- 自治体と協働した「観光施策提案プレゼン大会」
子: 自分の考えた企画が実際に採用されて、商品が売れたときは本当にうれしかった!“社会に関わる実感”があると、学びが一気に深まるよ。
学生の雰囲気|アクティブで協調性あり。チームワーク重視の空気感
- 穏やかだけど、自分の意見をちゃんと持っている学生が多い
- グループワークやプロジェクトが多いため、仲が深まりやすい
- 起業志向/地域貢献志向/企業志望など、多様な目標を持つ
- 福岡・久留米など地元志向の学生と、都市部志望の学生が共存
親: 就職とか進路って、しっかりサポートしてくれるのかしら?
子: 就職支援センターもあるし、ゼミの先生が企業とのコネもあって、地元企業への就職にはすごく強いよ!
就職・進路|“ビジネスがわかる人”は、どこでも重宝される
● 主な進路
- 一般企業(営業・販売・マーケティング・広報など)
- 金融機関(銀行・信用金庫・保険など)
- 地方公務員(市役所・商工振興課・観光課など)
- 起業・家業承継に向けた準備
- 中小企業・地元企業(経理・事務・総合職など)
● 資格・支援体制
- 日商簿記/販売士/ファイナンシャル・プランナーなどの対策講座あり
- 地元企業とのマッチング支援や合同説明会も学内で開催
- 公務員志望向けに学内講座も開講
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 商品やサービス、広告に興味がある子
- チームで何かを成し遂げるのが好きな子
- 地域で働きたい、地元企業に貢献したいと思っている子
- プレゼンや人前で話す力を伸ばしたい子
- 将来の就職先を“確実に”見つけたい子
子: 商学部って、結局“人の心を動かす”学問だと思う。理論だけじゃなく、ちゃんと“現場で使える力”がついてるって実感できるよ。
親: 将来が不安な時代だからこそ、“応用がきく力”が身につくって安心ね。いい選択だと思うわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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