「芸術学部」って?“つくる”を“つたえる力”に変える学び
親: 芸術学部って、やっぱり美術やデザインを専門的に学ぶところなのね?
子: そうだね。でも九州産業大学の芸術学部は、単なる“アートの学び”にとどまらず、「表現する力を社会でどう活かすか」っていう視点がとても強い学部なんだ。
親: 作品づくりだけじゃなくて、それをどう“伝える”かまで考えるのね。
子: うん。しかも、福岡ってアートと地域が結びついてるから、学外活動も盛んで実践経験がたくさん積めるんだよ。
学科構成と特徴|「デザイン」「写真」「美術」それぞれの表現を追求
● ビジュアルデザイン領域:社会とつながる“伝えるデザイン”を学ぶ
- グラフィック/広告/Web/UI/パッケージ/ブランドなど、幅広いデザイン分野に対応
- IllustratorやPhotoshopはもちろん、UX・デジタル広告・動画制作も学べる
- 地域企業との連携で、実際に使われる広告制作などの経験も豊富
親: パソコンで作る作業が多いのかしら?
子: 最初は手描きからだけど、段階的にソフトを使うよ。プロの現場に近いことができるのも魅力!
● 写真・映像領域:見る力、切り取る力、語る力を育てる
- スチル写真/映像撮影/編集/ドキュメンタリー/写真史などを学び、作品づくりを通じて表現力を高める
- 暗室現像から最新のデジタルワークフローまで対応
- コンテスト受賞者も多く、全国的な評価が高い
親: 趣味の延長じゃなく、写真を“学問として”やるのね。
子: そう!写真って「記録」だけじゃなく「表現」や「メッセージ」なんだって、ここで気づいたよ。
● 美術領域:自分の内面をカタチにする表現力を深める
- 絵画(日本画・洋画)/彫刻/現代アートなど、個人のスタイルを重視した創作指導
- アート理論・作品批評・展示計画など「伝え方」の学びも含む
- 学内ギャラリーや公共施設での展示経験も多数
学びのステップ|“自己表現→社会表現”へ育てる4年間
● 1年次:素材・道具・基礎表現にしっかり向き合う
- デッサン・色彩・構成・写真基礎・デザイン概論など“表現の土台”をしっかり身につける
- コンピュータ操作も段階的に導入し、Photoshop/Illustratorなども基礎から学ぶ
- 小規模クラスで、個別に指導を受けられる環境
親: 才能がある子じゃないとついていけないのでは?
子: 大丈夫!“うまい絵”じゃなくて、“自分らしい表現”が大切にされるんだよ。最初はみんな不安でも、ちゃんと伸びていけるよ。
● 2年次:専門性を深め、実践の場が増える
- 各分野での専門課題(広告制作・作品展・写真シリーズ制作など)に本格的に取り組む
- プレゼン・講評を通じて「相手に伝える力」を育成
- 学外プロジェクト(商品PR/地域連携企画など)に参加する学生も多数
● 3年次:ゼミ・卒展に向けた研究+社会連携プロジェクト
- ゼミでの個人テーマに沿った制作活動がスタート
- ポートフォリオ制作/企業提案/動画コンペ出場など、対外的な発表の機会が増加
- 学内外での展示企画や、地域のイベントでの作品展示も
● 4年次:卒業制作+進路決定の総仕上げ
- 卒業制作展での発表を目指し、1年がかりで集大成の作品を仕上げる
- 美術館・企業・地域との共同プロジェクトで“プロに近い経験”を得るチャンスも
- 教員・就職課のダブルサポートでキャリア選択も安心
実践機会が豊富|「社会とつながるアート」が日常になる環境
- 地元企業と連携した広告・ポスター・ロゴの制作提案
- 学内ギャラリーや福岡市内の公共施設でのグループ展/個展開催
- アートフェスティバルや写真展、デザインコンテストへの挑戦多数
- 公共交通・街づくり・福祉施設といった“暮らしに寄り添うデザイン”にも参加
学生の雰囲気|個性的だけど支え合う、“表現に真剣な仲間たち”
- それぞれが“自分の世界”を持ちつつ、批評やフィードバックでは協力的
- 見た目や雰囲気も多様で、価値観を受け入れる空気が自然にある
- コツコツ作品に向き合うタイプもいれば、イベントで目立つ活動家も
- 先生との距離が近く、作品や将来について個別に相談できるのも魅力
就職・進路|“表現の力”を社会の中で活かせるキャリアへ
● 主な進路
- デザイン業界(広告/Web/映像制作/パッケージデザイン)
- 写真スタジオ・映像制作会社・報道機関
- 美術館/ギャラリー/公共文化事業
- 一般企業(企画・販促・広報など“伝える力”が求められる職種)
- 教員(美術・工芸)や大学院進学なども
● キャリア支援
- ポートフォリオ指導、就活用作品添削、業界セミナーの開催
- インターンシップ先としてデザイン会社・美術館など多数
- 教職課程も履修可能(中高教員免許)
子: 「好き」を「仕事にできるかな?」って思ってたけど、ここで“伝える技術”を磨いたから、自信を持って社会に出られると思う!
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 絵を描く、デザインする、写真を撮るなど表現活動が好きな子
- 感性が豊かで、他人と違う視点を持っている子
- “伝える”こと、“人に影響を与える”ことに興味がある子
- 自分の感性を大切にしながら、それを社会に活かしたい子
- コツコツ型で、自分の世界に没頭できるタイプの子
子: 表現って、自己満足じゃなくて“社会との対話”なんだって思えるようになったよ。
親: 好きなことを磨いて、それを人に届ける力に変える4年間。安心して応援したくなるわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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