【親向け】長崎大学 工学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

“つくる・まもる・つなぐ”を科学で実現する、工学の力

親:工学部って聞くと、なんだか機械いじりばかりしてるイメージなんだけど…

子:うん、確かに機械や電気、建設のイメージが強いけど、実は「社会を支えるインフラづくり」や「環境問題の解決」なんかも工学の仕事なんだ。長崎大学の工学部は、特に“地域と未来”をキーワードにした学びがすごく充実してるよ。

親:地域と未来?それって具体的にはどういうこと?

子:例えば、海や坂の多い長崎の地形を活かしたエネルギー研究、防災、インフラ維持。あと離島の再生可能エネルギー活用なんかも実際に研究してるんだ。

学部の特徴|「技術で社会をよくする」を体現する学び

● 地域に根ざした課題解決型工学教育
長崎の地形・自然・社会を活かし、現実の地域課題に挑むプロジェクト型授業が多い
土木、機械、電気、情報、環境など多分野横断で学べるカリキュラム構成

● 実験・演習・フィールドワークが豊富
座学で終わらず、“手を動かして身につける”実践型授業が多数
3年次以降は研究室に所属し、少人数での専門研究に没頭

● SDGsやカーボンニュートラルを意識した工学設計
再生可能エネルギー、エコ社会インフラ、防災・減災、スマートシティなど、時代性の高いテーマに取り組む機会が豊富

● 教員との距離が近い“面倒見のよさ”
ゼミ制・研究室配属が早期に始まり、キャリア支援や研究指導が非常に丁寧
修士進学にもスムーズに対応できる教育体制

子:「つくる力」で社会に関われるって、すごくワクワクするんだよ。しかも自分の住む地域の課題を“技術で変えられる”っていう実感があるのが嬉しい。

学びのステップ|基礎から社会実装までを段階的に学ぶ

● 1年次:数学・物理・基礎工学を固める
工学数学/物理学/情報処理基礎/製図/エネルギー入門など
共通教育で語学・教養も幅広く学びつつ、実験にも少しずつ慣れていく

● 2年次:専門科目と実験・演習が本格化
機械設計/電子回路/建築構造力学/材料工学/プログラミングなど
グループワーク・プレゼン演習など、社会で役立つ実践力も養成

● 3年次:研究室に所属し、専門分野を深掘り
制御工学、エネルギー工学、建設工学、海洋工学、AI・IoT系など多彩な分野に進む
企業連携プロジェクトや産官学共同研究に参加する機会も多い

● 4年次:卒業研究で社会課題に向き合う
自ら設定したテーマで、設計・実験・検証を繰り返しながら成果をまとめる
学会発表や報告書の執筆など、社会に通じる発信力も磨く

地域と世界をつなぐプロジェクトの数々

● 離島・沿岸部の災害対策(高潮・津波に強いインフラ設計)
● 港湾施設の老朽化診断と維持管理に関する研究
● 再生可能エネルギーを活かした小規模電力ネットワークの設計
● 長崎市のスマートシティ構想に関わるICTインフラ整備支援
● 海洋環境保全のためのセンサー開発・AIデータ分析研究

親:理系って実験室にこもるイメージがあったけど、地域や現場と関わる機会が多いのね。

子:うん、机の上だけじゃなくて「現場を見て、技術を届ける」っていう視点が、この工学部の魅力なんだよ。

学生の雰囲気|探究心とやさしさのある“理系らしい”空気感

● まじめでコツコツ型の学生が多く、黙々と取り組むタイプが中心
● チームワークやグループ演習を通じて、他人との協働も自然に育つ
● プログラミングやロボコンなど、好きなことにとことん打ち込む学生も多数
● 地元志向・Uターン希望の学生と、全国規模の企業を目指す学生が共存している

就職・進路|“社会をつくる仕事”が広がる工学キャリア

● 主な進路先
建設・土木業界(ゼネコン・設計事務所・インフラ系企業)
製造・機械・電機・エネルギー関連企業
IT・通信業界(SE・ネットワークエンジニア)
公務員(技術職:都市整備・防災・インフラ維持)
大学院進学(さらに高度な研究・専門職志望者向け)

● 就職支援体制
理工系対象の就職セミナー・業界研究会を学部単位で実施
インターン紹介・OB訪問・研究テーマを活かした自己PR指導など、きめ細やかな支援

子:僕の先輩は、卒研で関わったテーマをそのまま地元のインフラ企業の面接で話して、すごく評価されたって言ってたよ。

保護者の方へ|こんなお子さんに向いています

● 数学や理科が得意で、“どうしてこうなるの?”と考えるのが好きな子
● モノづくりやシステム設計に興味がある子
● 地域や社会に役立つことを技術で実現したいという気持ちがある子
● 地道な努力や試行錯誤を楽しめる子

子:工学って、正直なところ“地味な作業の積み重ね”が多いけど、そのぶん「形になったとき」の感動が大きいんだよね。

親:それが“社会を支える仕事”につながっていくなら、すごく意義があるわね。応援したくなる!

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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