「世界を知り、地域とつながる」人になるための学部
親:「国際社会学部」って、海外に出たい子が行くところ?
子:もちろんそれもあるけど、それだけじゃないんだ。この学部の特徴は、“グローバルな視点”と“地域社会への貢献”を両立できるところ。長崎という場所を活かして、「地域から世界を見る」学びをすごく大事にしてるんだよ。
親:ふつうの国際系学部とはちょっと違うのね。
子:うん。観光・交流・地域創生・教育・経済まで、幅広いテーマを扱いながら「英語で考え、多文化と共に生きる力」を育てるのがこの学部の特徴なんだ。
学部の特徴|グローバルとローカルをつなぐ“国際教養”の実践教育
● 英語+多文化理解の2本柱
実践的な英語教育(プレゼン・討論・アカデミックライティング)を重視
同時に、アジア・欧米・イスラム圏など多文化社会の歴史・宗教・価値観を幅広く学ぶ
● 地域課題を国際的視点で考える「グローカル学習」
長崎の観光・産業・少子高齢化・離島支援など、地域の現場に出て課題解決に挑戦
その課題に対して、世界の知見や政策と照らし合わせる授業が多い
● 留学・国際交流プログラムが豊富
約20か国以上と交換留学協定あり(アジア・北米・ヨーロッパなど)
1年次後半~2年次での中長期留学が可能/費用支援制度あり
● プロジェクトベースの学びで“使える国際知”を育てる
グループで地域企業・自治体と連携し、観光企画や多言語パンフレットを作成
英語でのフィールドワーク報告や模擬国連など、発信力を高める機会も多数
子:「国際=海外」っていうより「国際=多様な人と共に課題を考える」って感じかな。すごくリアルな学びだよ。
学びのステップ|“英語・社会・実践”をじっくり積み上げる4年間
● 1年次:基礎教養と国際社会の基礎を学ぶ
アカデミック英語/国際関係入門/比較文化論/長崎学など
地域フィールドワーク(地元観光地・離島視察)で“現場”の視点を身につける
● 2年次:専門的な国際理解+演習重視へ
国際協力論/国際経済/観光と地域社会/英語ディスカッション演習
希望者は1セメスター以上の海外留学へ
国内外での国際交流プログラムにも参加可能
● 3年次:ゼミ配属で自分のテーマを深める
観光振興、移民・難民、多文化共生、グローバル教育、地域活性化などのテーマに分かれ、少人数で研究
地域企業や自治体との共同プロジェクトに参加(例:多言語観光アプリ制作)
● 4年次:卒業研究とキャリア形成
卒論執筆(自らの調査・インタビュー・分析に基づく)+発表会開催
公務員試験対策/語学資格/企業就職支援も本格化
地域と世界をつなぐプロジェクト型学習が魅力!
● 外国人観光客向けパンフレット制作(英語・中国語対応)
● 離島地域の観光・福祉・教育支援プロジェクト
● 多文化共生フォーラムでの企画・運営・発表
● 地元企業との輸出戦略提案プロジェクト
● 韓国・フィリピン・マレーシアなど協定校との合同ゼミ(オンライン+訪問型)
親:すごく“動く学び”が多いのね。英語で考えて、地域のために動くって、頼もしいわ。
子:そう、“英語で社会に関わる”って、こんなに手応えあるんだって思えるよ。
学生の雰囲気|多様で柔軟、でも芯のある仲間たち
● 英語が得意な子、地域に根ざして活動したい子、観光やSDGsに関心ある子など多彩
● 積極的で人と関わるのが好きなタイプが多い
● 地域志向と国際志向の両方を持っていて、視野が広い
● 留学・ゼミ・ボランティアなど、課外活動も盛んでアクティブな雰囲気
就職・進路|“英語力+社会性”を活かせる分野へ
● 主な進路先
地方自治体(観光政策・国際交流担当)/公務員(県庁・市役所)
観光業(ホテル・旅行代理店・航空会社)
グローバル企業(貿易・物流・コンサル)
NPO/国際協力団体/教育機関/大学院進学
● 資格・スキル支援
TOEIC/IELTS対策講座あり
観光英語検定/サービス接遇/SDGs検定などへの挑戦も推奨
就職支援センターによるES・面接・公務員対策も充実
子:英語が使えるだけじゃなくて、「社会の中で使える英語力と考える力」が評価されてる気がするよ。
保護者の方へ|こんなお子さんに向いています
● 英語を使って社会に関わりたい子
● 地域や観光、国際交流に関心がある子
● 人と対話しながら、課題解決に取り組むのが好きな子
● 広い視野を持って将来の選択肢を広げたい子
子:ここに来て「英語=会話」じゃなく、「英語=社会を変える道具」だって気づいたんだ。
親:それってまさに、これからの時代に必要な感覚よね。いい学びをしてるわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント