「文学部」って？“ことば”と“文化”で人と社会を深く理解する学問
親： 文学部って、小説を読んだり古典を学んだりするっていうイメージがあるけど、実際はどんな学びなの？
子： たしかに小説や古典文学も学ぶけど、それだけじゃないよ。別府大学の文学部では、日本語や歴史、文化、地域社会にまつわる幅広いテーマを扱うんだ。人間の営みや価値観の変遷を通して、「今を生きる私たち」への理解を深める学問なんだよ。
親： なるほど、「人間理解」のための学びなのね。
子： うん。教育・観光・出版・文化財など、いろんな分野に応用がきく学部なんだ。
学びの特色｜ことば・歴史・文化を深く掘り下げる
日本語と日本文学を体系的に学ぶ
・古典文学（万葉集、源氏物語、近世文学など）から近代文学まで幅広く網羅
・文法・文章表現・古文書の読解など、日本語運用能力も向上
・言語と文化の関係を深掘りし、他者理解の視点を養う
歴史と文化財を現場から学ぶ
・日本史・東アジア史・民俗学・文化財学など、歴史を多角的に学ぶ
・大分県を中心に、古墳・寺社・地域伝統芸能などの調査も行う
・文化財の保護・活用・観光への応用といった“実学”にも触れられる
実践力が身につくフィールドワークと発表
・地域の博物館や文化財保存施設との連携授業が多数
・資料調査・展示企画・公開講座など、実務経験が学内外で得られる
・卒業論文では自分の興味を深く掘り下げて学びを形にする
子： 先生と一緒に実際の文化財を調べに行くこともあるんだ。机の上だけじゃなくて、“動きながら学ぶ”感じがするよ。
4年間の学びの流れ｜自分の興味に合わせてじっくり探究
1年次：幅広い教養と基礎的な専門知識を学ぶ
・日本文学史、日本語学、歴史概論などで基礎を習得
・少人数のゼミ形式で文章力や発表力を磨く
・地域文化や大分の歴史にふれる入門授業も開講
2年次：分野ごとの専門性を深める
・古典文学研究、日本語学演習、文化財学などを選択
・調査・発表・レポートなどを通じて学術的思考を育成
・学外の文化施設や遺跡での実習・見学が増える
3年次：自分のテーマを探し、研究活動へ
・所属ゼミで個別研究に取り組み始める
・古文書解読、文献調査、フィールドワークなど本格化
・教職課程、司書課程、学芸員課程など資格取得も並行可能
4年次：卒業論文と進路準備
・卒業研究の集大成として発表・論文を仕上げる
・進学・就職の個別相談や履歴書添削、面接練習なども充実
・学びを活かして観光、教育、文化関連業界への就職を目指す
地域とつながる学び｜大分の文化資源を活用
・別府・由布院の温泉文化と文学・芸術を結びつけた授業
・地元の資料館や神社仏閣での調査・展示活動
・大分県の無形文化財（神楽・郷土芸能）を記録・分析するプロジェクト
・地域イベントや観光企画とのコラボもあり、学外活動が盛ん
親： 地元の文化に触れながら学べるって、すごく貴重な体験ね。
子： “地元の魅力を再発見する学問”って感じがするよ。
学生の雰囲気｜おだやかで知的、好奇心旺盛な仲間たち
・読書好き、歴史好き、文章を書くのが好きな学生が多い
・マイペースで落ち着いた雰囲気の人が多く、安心感のある学びの場
・ゼミや演習では活発な議論もあり、互いの視点に刺激を受ける
・教員との距離が近く、個別相談や研究指導が丁寧
就職・進路｜文化・教育・観光など幅広いフィールドで活躍
主な進路
・中学校・高校の国語教員（教職課程修了者）
・地方自治体・文化財関連機関の学芸員、文化行政職
・博物館・図書館・観光案内所など文化・観光系職種
・出版・編集・Webライティングなど情報発信分野
・一般企業（販売、広報、企画、人事など）
資格取得サポート
・中学校・高等学校教諭一種免許状（国語）
・司書資格、学芸員資格が取得可能
・地域文化に詳しい“観光ガイド的素養”も身につく
子： 人と話す力、文章で伝える力って、どんな仕事にも役立つスキルだと思う。
保護者の方へ｜こんなお子さんに向いています
・本や文章が好きで、じっくり考えるのが得意
・歴史や文化に関心があり、地域の魅力を伝えたいと思っている
・教育や文化財の分野で将来働いてみたい
・自分のテーマをもって探究する力を育てたい
・人の話をよく聞き、丁寧にコミュニケーションできるタイプ
子： 文学部での学びは、知識だけじゃなく“自分の言葉で語れる力”が育つ場所だったと思う。
親： どんな時代でも、「人を理解する力」って価値があるのね。文学部は、その土台を築ける学部だわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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