法と文化で社会を読み解く、多様性と実践力を育てる学び
親： 「法文学部」って、法学部と文学部が一緒になってるの？
子： そう！鹿児島大学の法文学部は、法律・政治・経済の視点と、人文・文化・言語の視点の両方から社会を学べる「文理融合型」の学部なんだ。社会の課題や地域の未来を、自分の関心や専門から掘り下げていけるのが特長だよ。
親： 法律だけでも大変そうなのに、文化とか歴史も扱うって幅が広いわね。
子： でも、“人を理解する力”と“社会の仕組みを知る力”が両方必要な時代だからこそ、この幅広さが役立つんだよ。公務員や企業だけでなく、地域づくりや国際協力にも進める柔軟さがあるんだ。
学部の特徴｜文理融合で育む「社会を読み解く力」
● 法学・政治・経済を土台に、社会の仕組みを体系的に学ぶ
・憲法・民法・行政法などの基本法をベースに、実社会のルールを理解
・選挙制度、地方自治、環境政策など、政治・公共分野の分析力を養う
・経済の仕組みや地域経済、グローバル経済との関わりも扱う
● 言語・文化・歴史・思想を通じて「人間」を深く知る
・日本語・英語・中国語などの語学と、文学・思想・文化を結ぶ学び
・アジア太平洋地域を中心に、鹿児島と世界の関係を掘り下げる
・哲学や宗教、表現文化の観点から、現代社会の多様性を読み解く
● 学際的・実践的なプロジェクト科目も豊富
・地域調査、観光資源の研究、防災・環境課題のフィールドワークなど
・自治体・NPO・地元企業と連携した実践型授業が多数
・“現場で考える”経験が、座学との結びつきを強化
学びのステップ｜関心を深め、専門へ展開する4年間
● 1年次：基礎の土台と視野を広げる
・法学入門／人文学入門／現代社会と制度など、学部全体の基礎科目を学習
・英語・第2外国語の強化も行い、国際的視野も意識
・「自分は何に関心があるか？」を探る幅広い導入教育が特徴
● 2年次：コース選択で専門領域へ
・法経社会コース／人文社会コース／多文化共生コースなどに分かれ、専門を深める
・政治制度と市民社会、地域文化とアイデンティティなど、横断的テーマも扱う
・フィールドワークや地域調査の機会が増え、実践的な学びがスタート
● 3年次：ゼミ活動と課題探究が本格化
・少人数の演習（ゼミ）で、調査・発表・議論を通じて専門性を磨く
・実際に市役所や地元企業と連携した地域プロジェクトに参加する学生も
・アジアとの国際比較や、法制度と文化の相関など、独自の研究テーマを構築
● 4年次：卒業研究と進路の具体化
・卒業論文では法的課題の分析から文学作品の考察まで、テーマは自由自在
・教員の個別指導と仲間との協働で、長期的な課題解決力を養成
・公務員試験対策講座や民間企業のインターン指導も本格化
学生の雰囲気｜“知りたい”が原動力、多様で自由な空気
・学びのスタイルは十人十色。理詰めで考えるタイプも、感性豊かな表現型も活躍
・公務員を目指している子、地域の観光や文化に関心のある子、国際協力を目指す子など、進路も多彩
・サークル活動や学内イベントも盛んで、プレゼン大会や地域報告会など発表の機会が多い
・「話す」「書く」「つなぐ」を大切にする学生が多く、協調性のある温かな雰囲気
就職・進路｜地域・社会を担う多様なフィールドへ
● 主な進路
・地方自治体（県庁・市役所・議会事務局など）
・国家公務員（国税専門官、裁判所事務官など）
・一般企業（金融、流通、マスコミ、観光など）
・教育関係（中学・高校の教員、学習支援NPOなど）
・大学院進学（法学研究・文化人類学・地域政策など）
● 資格取得サポート
・教職課程（中学社会・高校地歴／公民など）
・社会教育主事／司書資格／学芸員資格
・公務員試験対策講座（学内実施）で合格実績も多数
・TOEICなど語学力強化支援あり
子： 僕の友達は、市役所の観光課に就職したよ。ゼミで調べた鹿児島の伝統工芸について、広報で活かしてるんだって。
親： 大学での学びが、地元にも社会にもちゃんとつながっていくっていいわね。
保護者の方へ｜どんなお子さんにおすすめ？
・「社会の仕組みを知りたい」「地域の役に立ちたい」と思っている子
・法律・文化・歴史・言語など、幅広い分野に関心がある子
・文章を書くのが好き、人と話すのが得意な子
・将来は公務員・教育・国際交流などの道を考えている子
・一つの答えを出すより、“問いを持ち続ける力”を育てたい子
子： 法律の勉強も、文学の勉強も、「人をどう理解し、社会をどうつくるか」ってところでつながってるんだよ。
親： 一人ひとりの興味を大切にしながら、社会で生きる力を育ててくれる学部なのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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