「“患者さんに寄り添う力”は、どう育つの？」
親： 看護師って体力も知識も必要な大変な仕事よね。うちの子に本当にできるか、ちょっと心配で…。
子： たしかに簡単ではないけど、健康科学大学の看護学部は、**“人に寄り添う看護”を、知識・技術・心の3方向から丁寧に育てる”**ってことに本気で取り組んでいる大学なんだ。
親： どんな学び方をするの？やっぱり実習が多いの？
子： うん、1年次から地域の施設と連携した**「体験型の学び」があって、3年次以降は本格的な病院実習が始まるよ。でも、ただ“現場に出る”だけじゃなくて、「その人にとっての幸せな生活とは何か」**ってことを常に考えながら学べるんだ。
教育の柱｜“人間力”を土台に据えた看護教育
● 1. 知識・技術を超えて、「その人らしさ」に寄り添う力を育成
- 単なるスキル習得ではなく、**“生活を支える視点”**を重視
- 疾患のメカニズム＋その人の背景（生活歴・家族・社会環境）まで理解
● 2. 地域とつながる“開かれた学び”
- 山梨県内の病院・福祉施設・訪問看護・保健所と多数連携
- 子ども、高齢者、障がい者など多様な対象に触れる機会あり
- 「教室で学ぶ」→「地域で動く」→「ふりかえる」のサイクルを実践
● 3. 国家試験・進路サポートの一貫体制
- 1年次からキャリア形成科目あり。将来像を早期に描く
- 小テスト・模試・国家試験演習を計画的に実施
- 地元就職希望者への個別マッチング支援が充実
年次ごとの学び｜“体験→理解→実践”で育つ4年間
● 1年次：看護の基礎と「人を支えるとは何か」を学ぶ
- 解剖・生理・疾病の基礎＋心理・社会福祉など人間理解の土台
- コミュニケーション演習や地域交流活動を通じて、“現場の空気”を知る
- 看護実習室でのベーシック技術訓練（バイタル測定、清潔ケアなど）
● 2年次：看護の専門性を深め、多職種との関わりを学ぶ
- 小児・母性・精神・成人・老年といった各看護領域の理論と演習
- 「多職種連携演習」で、医師・薬剤師・理学療法士などとの協働の仕組みを学ぶ
- 学内でのシナリオ型演習や模擬患者対応により判断力を育てる
● 3年次：臨地実習を通じて“看護の実践力”を強化
- 提携病院での臨地実習が本格化（例：山梨県立中央病院、市立甲府病院 など）
- 実際の患者を担当し、計画立案→ケア→ふりかえりを実施
- 実習中も教員が定期訪問し、学生の悩みや学びをフォローアップ
● 4年次：卒業研究・国家試験対策・進路決定の集大成
- 終末期・在宅・地域看護の応用実習で、より広い看護の可能性を学ぶ
- 卒業研究では自ら問いを立てて調査・分析（例：高齢者のQOL、災害看護の現状など）
- 国家試験集中対策：模擬試験→個別指導→再テストのサイクルで合格を目指す
- 病院説明会・面接練習・卒業生相談会など進路支援もフルサポート
実習環境と学内施設｜現場感のある設備で“安心して練習できる”
- 看護実習室（模擬病室）：観察カメラ・患者ロールプレイあり
- 在宅ケア演習室：居間・キッチンを再現した空間で生活支援練習
- 高機能シミュレータ搭載の救急演習室
- “学外での実習”も山梨県内全域で柔軟に対応（通学支援あり）
学生の雰囲気｜「思いやり」×「行動力」を育て合う仲間たち
- 地元出身者が多く、同じ地域で「支え手になりたい」意識が強い
- 真面目でコツコツ型の学生が多く、実習での“助け合い文化”が根づいている
- 男性学生も徐々に増加傾向。多様なバックグラウンドが刺激に
- 実習や国家試験の不安も、チューターや先輩との相談機会が多く安心
国家試験・就職実績｜「地域で活きる力」として社会に羽ばたく
● 国家試験合格率（直近年度実績）
- 看護師国家試験：全国平均を安定して上回る高水準
- 保健師資格取得希望者にも選抜制で道が開かれている
● 主な就職先
- 山梨県立中央病院、市立甲府病院、民間総合病院
- 地域包括支援センター、訪問看護ステーション
- 保健所、福祉施設、医療系大学院への進学実績も
- 高い地元就職率が特徴。学生本人＋家族への就職相談も対応
保護者の方へ｜どんなお子さんにおすすめ？
- 人の役に立ちたい、人に寄り添いたいという気持ちを持っている
- 地元に根ざした職業に就きたいと考えている
- コツコツと努力を続けることができる
- 命に向き合う責任をしっかり感じ取れる子
- 看護師としてだけでなく、“一人の人間として成長したい”という意欲がある子
子： 実習で出会ったおばあちゃんの「ありがとう」って言葉、今でも忘れられないんだ。看護って、技術だけじゃなくて、“心が伝わる”ことが一番大事なんだって実感したよ。
親： あなたのその言葉を聞いたら、もう安心。きっと、いい看護師になれるわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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