「バイオとか環境って、将来どんな仕事に?」
親: 「応用生命科学部」って聞くと、なんだか難しそうね。理科が得意な子じゃないとついていけないんじゃない?
子: 確かに理系だけど、“社会に役立つ科学”を学ぶから、むしろ目的意識がある子に向いてるんだよ。新潟薬科大学の応用生命科学部は、**「バイオ」「食品」「環境」**の3つの分野から、自分の興味に合った学びを深めていけるんだ。
親: そうなのね。じゃあ、研究ばかりで閉じこもる感じなの?
子: むしろ逆!ここでは**「地域の課題」と「科学」をつなぐ実践型の学び**が特徴なんだよ。研究室での実験もあるけど、それだけじゃなくて、企業や自治体と連携したプロジェクトにも参加できるんだ。
学びの3本柱|バイオ・食品・環境を通して“人と地球に役立つ科学”を探究
● バイオテクノロジー(生命科学)
- 遺伝子工学・細胞工学・微生物利用などを通じて、医療や農業に貢献
- 新しい医薬品や健康食品の素材開発にもつながる知識を習得
- 分子レベルで「命のしくみ」を探る最先端の研究も
● 食品科学
- 食品の機能性・栄養・品質・安全性を科学的に分析
- 地元の農産物や発酵食品を活かした製品開発も実施
- 食品衛生や保存技術、商品企画力も養う
● 環境科学
- 大気・水・土壌などの汚染メカニズムを解明し、解決法を学ぶ
- 環境分析機器を用いた実習で、調査・改善提案のスキルを獲得
- 地域の再生可能エネルギー・廃棄物活用などへの参画も可能
学びの流れ|1年次から「実験+社会」を意識した学びがスタート
● 1年次|理系の基礎と科学的思考を身につける
- 生物・化学・物理の基礎を幅広く学び直し
- 実験レポートの書き方や分析機器の扱い方を習得
- 「バイオ・食品・環境」それぞれの入門的な実験に触れる
● 2年次|興味に合わせた専門分野に分かれて学びを深化
- 例:DNA抽出・乳酸菌の培養・水質分析などテーマ別に学習
- チームでの実験・発表を通じて、協働力も育成
- 地元企業とのコラボレーション授業も本格化
● 3年次|研究室に所属して「自分のテーマ」で探究
- 教員の指導のもと、卒業研究の準備に取り組む
- 企業・自治体・NPOなどとの共同プロジェクトも経験可
- プレゼン・論文指導もこの時期からスタート
● 4年次|卒業研究と進路選択の仕上げ
- 1年間かけて研究→実験→データ分析→論文執筆
- 成果を発表する「卒業研究発表会」は、学生の集大成
- 同時に進路相談・面接練習・業界説明会など支援体制が充実
実験・研究環境|実験重視の大学ならではの“本物の研究現場”
- 遺伝子・タンパク質分析装置、食品評価機器など専門設備が充実
- 実験時間が多く、1人1テーマで装置を使いこなすことが可能
- 地域企業や行政との共同研究・開発プロジェクトも複数存在
- 学会発表に挑戦する学生も多く、大学全体でサポート体制あり
学生の雰囲気|“社会に役立つ科学を探したい”前向きな仲間たち
- 食品が好き、環境を守りたい、遺伝子に興味がある…動機は様々
- コツコツタイプが多く、集中力と観察力が育つ環境
- 新潟出身の学生が中心ながら、関東・東北からの進学者も増加中
- 実験や研究を通じて仲間と絆が深まり、研究室の雰囲気は和やか
就職・進路|「科学を活かして社会に貢献する」多彩な道へ
● 主な就職先
- 食品メーカー(商品開発・品質管理・衛生管理)
- 化学・製薬会社(分析・研究・製造・開発職)
- 環境調査会社・分析機関・地方自治体
- 医療系研究職・検査技師関連職種
- 大学院進学(研究者志望者・教員志望者)
● 強みとサポート体制
- 地元企業との結びつきが強く、インターン経由で内定も多数
- 就職支援センターによる個別相談・履歴書指導・模擬面接あり
- 教員によるキャリア相談・研究職希望への専門対策も実施
保護者の方へ|どんなお子さんに向いている?
- 科学や実験が好きで、自分の手で確かめたい子
- 食品や環境、バイオに関心がある子
- 社会課題に科学的にアプローチしたい子
- 地元の企業や社会と関わりながら学びたい子
- 研究職や技術職をめざし、専門性を身につけたい子
子: 科学って難しそうだけど、やってみると「おお、分かった!」って感動があるんだよ。社会に役立つって思えると、もっとやりたくなる。
親: 理系って“暗記”じゃなくて、“手を動かして学ぶこと”が大事なのね。ここなら、それがしっかりできそうで安心だわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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