「法学部」って?社会のルールを知り、仕組みを変える力を学ぶ場所
親: 法学部って、弁護士になるためのところ?うちの子はそこまで目指してるわけじゃないけど、大丈夫かしら?
子: 実は、法学部=弁護士養成所ってイメージはちょっと古いかも。もちろん法律の専門家も目指せるけど、沖縄国際大学の法学部では、「社会の仕組みを知って、問題解決の方法を考える」っていう広い意味での学びを大事にしてるんだ。
親: なるほど。ルールを学ぶことで、暮らしやすい社会をつくる基礎ができるのね。
子: うん、しかも沖国大は**“沖縄の地域課題”を視野に入れた法学教育が特徴なんだよ。基地問題や自治体の仕組み、観光と法規制、災害支援と法整備など、「今そこにある現実」と法律を結びつけて考える授業がたくさんある**んだ。
沖縄国際大学 法学部の学びの特色|“憲法だけじゃない”幅広い法律と社会をつなぐ視点
◆ 幅広い法分野をカバー
- 憲法・民法・刑法・行政法・商法・労働法・国際法など、あらゆる法律の基礎を網羅
- 判例の読み方、法的三段論法、法令検索スキルも身につける
- 判例研究ゼミでは、過去の事件を自分で検証しながら“法の運用”を学ぶ形式も
◆ 沖縄に根ざした“地域法学”への取り組み
- 地域行政論:沖縄県・市町村の政策や法制度を徹底分析
- 基地と法:日米地位協定、土地利用、騒音訴訟などの法的視点
- 観光政策と法:観光業を支えるルール・安全管理・ガイドライン等を学ぶ
◆ 実践力を育てる体験型授業
- 模擬裁判:学生が検察・弁護・裁判官の役を演じて、実際に「法廷」を再現
- グループディスカッション・ディベート演習:法的立場をもって議論する力を養成
- キャリア演習:公務員試験・資格試験対策・進路探究型の授業あり
子: つまり、**「法律を読む力+社会を変える視点」=“沖国大らしい法学”**なんだよ。
学びのステップ|法律を「知る」→「考える」→「動かす」へ
1年次|法学の世界に触れ、自分の関心を探る
- 法学入門/政治学入門/現代社会と法律 など、基礎的な科目を学ぶ
- 高校とは違う“抽象的な思考”や“論理的構成”に最初は戸惑う人も多い
- 学生同士での対話型授業もあり、自然と社会問題への関心が深まる
2年次|専門分野に分かれ、自分の軸を見つける
- 憲法・民法・刑法などの主要法律に加え、沖縄特有の法課題を扱う科目も選べる
- 判例分析、レポート提出が増え、実践的な学びへシフト
- ゼミの選択も始まり、同じ興味を持つ仲間と学ぶスタイルへ
3年次|応用と発信、社会との接点を広げる
- 模擬裁判や政策立案演習など、“法を使う”授業が本格化
- 公務員試験や資格試験の演習講座もこの時期にスタート
- 行政インターンシップ(那覇市役所、県庁など)で実務現場を体験できる
4年次|卒業研究+進路決定
- 卒論テーマ例:観光と法規制/災害支援における法律の役割/選挙制度と若者の政治参加
- 教員やOB/OGとの進路相談・面接対策・エントリーシート添削など支援体制が充実
- 地元志向の学生が多く、沖縄の未来を法で支える意識が強い
地域連携・実践活動|“沖縄の法課題”に実際に向き合う
- 模擬市議会:地域課題をもとに学生が条例を立案・審議する演習
- 地元自治体との合同政策提言コンテスト
- 沖縄弁護士会との連携による“法教育出張授業”に参加
- 基地周辺の法的環境調査プロジェクト
- 沖縄観光ガイドラインと法規制に関する現地調査
- 若者の投票率向上キャンペーンで法制度の啓発活動を実施
学生の雰囲気|落ち着いていて、社会意識の高い“語れる若者たち”
- 法律に限らず、“社会の動き”に関心のある学生が多い
- 真面目で落ち着いた雰囲気があり、文章を書くのが得意な人も多い
- 公務員志望が多く、友達同士で勉強会を開く習慣も
- ゼミや演習を通じて「自分の意見を持つ」トレーニングが自然とできる
- 先生との距離が近く、個別相談や研究指導も丁寧で安心
主な進路|“地域を動かす力”として活躍する卒業生たち
■ 公務員(行政職・法律職)
- 沖縄県庁/各市町村役所(那覇市・浦添市など)/警察官/消防士/国税専門官
- 国家公務員一般職、裁判所事務官などへの合格実績あり
■ 法律系・ビジネス職
- 法律事務所スタッフ、司法書士・行政書士補助員
- 金融・保険・不動産・IT・サービスなど幅広い業界へも就職多数
- ビジネスの現場で“論理的思考力と法的感覚”を活かす人材に
■ 大学院・法科大学院
- 沖縄国際大学大学院・琉球大学大学院への進学
- 九州大学法科大学院・関西大学法科大学院などで司法試験を目指す学生も
保護者の方へ|こんなお子さんに向いています
- 社会問題に関心があり、自分の意見を持って行動したい子
- コツコツ論理的に考えるのが得意、または好きな子
- 将来は公務員や行政職など、安定した仕事を目指したい子
- 地元・沖縄に貢献したいという思いがある子
- 言葉で人を納得させることに興味がある子
親: 法学部って難しそうだけど、社会と深くつながってるのね。
子: うん、「社会を変えたい」って思ったら、その入口が法学部なんだよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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