【親向け】沖縄大学 経法商学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!経済・法律・ビジネスを“沖縄から”実践的に学ぶ

「経法商学部」って?“社会を動かす力”を多角的に育てる学部

親: 「経法商」って、3つの学問が入ってるの?ちょっと珍しい名前ね。

子: そうだよ。沖縄大学の経法商学部は、**経済・法律・商学(ビジネス)**を横断して学べる、“複合型の実学系学部”なんだ。社会の仕組みをいろんな視点で見られるから、将来の選択肢が広がるのが魅力だよ。

親: じゃあ、経済だけでも法律だけでもないのね。

子: うん。たとえば、**「観光業の課題を法律と経済両方から考える」とか、「地域の中小企業を経営面+行政制度で支援する」**みたいに、複数の観点を組み合わせて考える力が育つんだ。


学部の学びの3つの軸|社会を見るレンズが“3つある”から強い

◆ 経済系:仕組みと構造を読み解く力を育てる

  • マクロ経済学・ミクロ経済学・公共経済・地域経済分析など
  • 沖縄の雇用・産業・観光・物価などリアルなテーマを教材に
  • 統計やデータ処理のスキルも学び、「数字で考える力」を育成

◆ 法律系:社会のルールを理解し、正しく使う力をつける

  • 憲法・民法・行政法・商法・労働法など、基本法を幅広く網羅
  • 模擬裁判や判例分析で、実践的なリーガルマインドを身につける
  • 沖縄の社会問題(基地・人権・労働環境)も法的視点で考える授業あり

◆ 商学・経営系:ビジネスの現場で“動かす力”を育てる

  • 経営戦略・マーケティング・会計・組織マネジメントなどを実践的に
  • 地域の中小企業・観光業・福祉施設などと連携した課題解決型授業
  • 起業や事業承継に関心を持つ学生向けの「実践経営塾」も人気

学びのステップ|社会課題を“自分ごと”として動かす4年間

1年次|基礎科目と沖縄の現実を知る

  • 経済・法・商の入門講義+沖縄地域研究・現代社会論など
  • 基本用語や考え方を身につけながら、地元の課題を学ぶ
  • グループワークやプレゼン演習を通して発信力も育てる

2年次|分野の専門性を深めつつ、視点を広げる

  • 法学演習・経済分析・経営実習など、分野ごとの専門科目が本格化
  • 沖縄観光経済論、基地問題と行政法、沖縄企業経営論など、地域密着型科目が充実
  • 自治体見学・中小企業訪問などのフィールドワークもスタート

3年次|ゼミ・実習・インターンで“動く学び”へ

  • 興味に応じてゼミを選択(経済分析ゼミ/法律政策ゼミ/地域経営ゼミなど)
  • 企業・行政・地域団体と連携した課題解決型プロジェクトに参加
  • インターン先:県庁、市役所、観光業者、地元金融機関、福祉NPOなど多様

4年次|卒業研究と進路決定の最終章

  • 自分の専門テーマを決めて、卒業論文または卒業プロジェクトに取り組む
  • 論文例:「観光立県沖縄におけるサステナブル政策」「若年雇用と賃金格差問題」
  • キャリア支援センター+ゼミ指導で、就職活動も安心サポート体制

地域連携と実践型教育|沖縄だからできる“リアルな社会学習”

  • 那覇市や浦添市の地域政策に関する提言プロジェクト
  • 離島観光業者と連携したサービス改善提案活動
  • 沖縄県中小企業家同友会との経営セミナー実習
  • 公共施設・病院・NPOの財務分析や課題発見
  • 若者の政治参加促進ワークショップ(法学ゼミ発案)

子: 沖縄のリアルな社会課題を扱うから、「誰かの役に立ってる」っていう実感があるんだよね。


学生の雰囲気|素朴で前向き。社会を“動かしたい”想いを持つ仲間たち

  • 地元出身者が多く、「沖縄のために」という意識が強い学生が多い
  • まじめでおとなしい印象の学生も多いが、ゼミや実習では積極的に変わっていく
  • 公務員志望・ビジネス志望・福祉志望など、進路の幅が広く多様な視点が共存
  • 地域活動やボランティアに関わる学生も多く、社会との距離が近い

主な進路|“法律・経済・経営”の力で地域を動かすキャリアへ

◆ 公務員(行政・技術・警察など)

  • 沖縄県庁・各市町村役所/国税専門官/裁判所職員/警察官/消防士など
  • 行政政策や法制度に明るく、地元就職に強い人材として採用実績あり

◆ 民間企業(多様な業種)

  • 金融機関(沖縄銀行/琉球銀行など)
  • 小売・観光・不動産・IT系の地場企業
  • NPO・観光協会・第三セクターなど地域密着型の団体就職も多数

◆ その他の進路

  • 地元企業の後継者として経営を学び、家業承継する学生も多い
  • 法科大学院・大学院進学で研究者・教育者を目指す例もあり

保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです

  • 社会課題に関心があり、「なんとかしたい」と思える子
  • 経済・法律・ビジネスを“バランスよく”学びたい子
  • 地元志向が強く、沖縄のために働きたい子
  • 公務員や安定したキャリアを目指している子
  • 現実の課題に向き合いながら、チームで動ける子

親: 難しそうな学問が多いけど、社会のことをちゃんと知るには必要なのね。

子: うん。**「沖縄で、実際に役に立てる力をつける」**っていうのが、経法商学部の一番の価値だと思う。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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