【親向け】琉球大学 国際地域創造学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

「国際地域創造学部」って?沖縄から、地域と世界をつなぐ学び

親: 「国際」も「地域」も大事ってことはわかるけど、いったい何を学ぶ学部なの?

子: 一言で言うと、「沖縄という多文化・観光・課題先進地域から、地域と世界をどうつなぐかを学ぶ学部」だよ。観光・経済・文化・公共政策といった多分野を横断して、“社会に変化を起こす人”を育てるっていうコンセプトなんだ。

親: なるほど、沖縄ならではの視点で“ローカル”と“グローバル”の接点を学べるのね。

子: そう。観光だけじゃなく、地域課題の解決・政策提言・国際協力まで、自分の興味で深掘りできるんだよ。


学びの特徴|「分野融合型」×「沖縄発」×「実践重視」

琉球大学の国際地域創造学部は、以下のような分野の融合により構成されています。

  • 国際系:グローバルな視点から地域を考える
    国際関係論、国際協力、異文化コミュニケーション、英語プレゼンなど
    留学生や海外研修を通して「世界の目」で地域を捉える力を育成
  • 地域系:地域振興・観光・まちづくりを多角的に学ぶ
    地域社会論、観光マネジメント、文化資源論、災害と地域再生
    沖縄の課題(過疎・観光・基地・環境など)を教材に、実際のまちづくりを学ぶ
  • 経済・経営・政策系:社会を“動かす”しくみを学ぶ
    経済学・経営学・公共政策・統計分析・地域財政など
    地域経済の分析や、政策立案のためのデータ活用スキルも重視

子: 自分で分野をまたいで学べるのがいいところ。例えば、「観光とまちづくり」「国際協力と経済」みたいに組み合わせて“自分のテーマ”をつくる自由度が高いんだよ。


カリキュラムの流れ|学びのステップで“変化を起こす力”を育む

1年次|基礎力+沖縄を学ぶ

  • 国際地域創造概論、沖縄学、観光基礎論、グローバル社会入門
  • 英語ディスカッション・プレゼン演習、PCリテラシー
  • 地域調査演習(商店街・農村・観光地へのフィールドワーク)
  • 留学生との合同プログラムで国際感覚に触れる

2年次|専門分野を深掘りし、“現場”とつながる

  • 専門領域別に選択:観光、文化交流、公共政策、経済、国際協力 など
  • 地域課題探究プロジェクト(例:過疎地支援/文化祭プロデュース)
  • 長期インターンや、行政との協働授業も実施
  • 沖縄の離島や東南アジア諸国との連携プログラムあり

3年次|プロジェクト型・フィールド重視へ

  • 「地域創造演習」「政策立案演習」「観光開発演習」など実践科目が中心に
  • 自治体・企業・NPOと協働し、実際の地域施策づくりに関与
  • 海外スタディツアーや学外長期実習(フィリピン・台湾・韓国など)
  • ゼミに所属し、自らの関心分野を掘り下げる研究スタート

4年次|卒論・実践・社会接続の総仕上げ

  • 自分の関心をもとに卒業研究(例:外国人観光客と地域トラブル/基地と経済/離島医療支援)
  • 成果発表会・地域報告会などでアウトプットの場も多い
  • 就活支援や公務員試験対策、進学ガイダンスが手厚い

親: 地元と世界、両方を見ながら、考えて動ける人になるカリキュラムね。


実践例|「沖縄を教材にした」リアルなフィールドワーク

  • 観光客と住民の摩擦を減らす「サスティナブル観光プロジェクト」
  • 那覇市のまちづくり計画策定支援(自治体との共同ワークショップ)
  • 石垣島での自然保護×観光教育プログラム
  • 留学生と作る「多文化交流イベント」運営
  • 地域商品開発×台湾輸出プロジェクト
  • 学生が主導する防災マップ作成・地域配布活動

子: 教室で勉強するだけじゃなくて、“自分の言葉や行動”で社会に関われるのがこの学部の魅力なんだ。


学生の雰囲気|「地域も国際も」大好きなフットワークの軽い人たち

  • 観光やまちづくり、国際協力などに強い関心を持つ学生が多数
  • グループワークが多く、明るくコミュニケーション力のある学生が多い
  • 留学生も多く、多文化・多様性を尊重する空気感
  • 沖縄出身者と県外出身者がうまく混ざり合って、お互い刺激しあう雰囲気
  • 積極性+柔軟性が育つ環境で、地域に溶け込む実践的な学生が多い

就職・進路|沖縄から世界へ。多様な“社会をつなぐ仕事”へ

主な就職分野

  • 自治体・官公庁(観光課、国際交流課、地域振興課など)
  • 旅行・観光業界(ツーリズム企画、観光ガイド、ホテル・航空会社など)
  • 国際協力団体・NGO/グローバル企業(海外支援、国際事業担当)
  • 金融・商社・コンサル(地域経済分析、海外支店対応など)
  • NPO・地域おこし協力隊など地域密着型の活動
  • 大学院進学(公共政策・地域研究・国際関係など)

サポート体制

  • インターンシップ支援が豊富(地元企業/行政/国際機関)
  • 英語・中国語など語学教育が充実し、TOEICなどの対策講座もあり
  • 公務員講座・教員採用試験対策も学内で実施
  • OB・OG訪問や地域連携ネットワークを活かした進路相談が手厚い

保護者の方へ|こんな子にぴったりの学部です

  • 地域や社会の課題に対して“何かしたい”という気持ちがある子
  • 世界の文化や人と関わることが好きな子
  • 観光・国際協力・公共政策など幅広く学びたい子
  • フィールドワークやグループ活動が得意な子
  • 自分の興味を掛け合わせて“オリジナルな道”を切り拓きたい子

子: 「沖縄から世界を考える」って、すごく大きなテーマに見えるけど、最初は地元の人に挨拶することから始まるんだ。

親: 地に足をつけながら、世界に目を向けられるって、これからの社会に必要な力ね。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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