【親向け】琉球大学 農学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

熱帯の自然と向き合い、地球と地域の「いのち」を支える農学を学ぶ場所


「農学部」ってどんな学部?土・水・生命・人をつなぐ学問です

親: 農学部って、畑仕事をするイメージがあるけど、大学で農業を学ぶってどういうことなの?

子: 確かに「農」と聞くと畑やトラクターを思い浮かべるけど、実際にはもっと広くて深い学問なんだよ。食料生産・環境保全・生物資源の利用・持続可能な地域づくりまで、人間の暮らしと自然をつなぐすべてが農学のフィールドなんだ。

親: 琉球大学の農学部ならではの特徴ってあるの?

子: あるよ!なんといっても**「熱帯・亜熱帯」**という日本ではとても珍しい気候に位置していること。沖縄特有の生態系や、アジア・太平洋地域との結びつきも学びに活かせる点が魅力なんだ。


学部の特徴|「熱帯×農学」で未来の課題に挑むユニークな環境

● 熱帯・亜熱帯地域の農業と環境問題に特化

  • 台風・高温多湿・サンゴ礁地形といった沖縄特有の自然環境を活かした研究
  • 熱帯果樹(マンゴー・パッションフルーツ)や薬草などの特産品開発も盛ん
  • 地球温暖化・気候変動に強い農業技術の研究にも力を入れている

● 環境・バイオ・生物資源を統合的に学べる

  • 動物・植物・微生物の生態と利用を学ぶ「生命系」
  • 森林保全・水環境・農村景観などを扱う「環境系」
  • 食料安全保障・アグリビジネスなどの「社会系」も充実

● フィールドに出てこそ真価を発揮する実習重視型教育

  • 本部町・名護・石垣島などにある附属農場や研究フィールドを活用
  • 作物育成・家畜管理・土壌調査・水質分析など、五感で学ぶ授業が多数
  • 地元農家との連携プロジェクトや海外フィールドスタディも実施

子: 実験室での遺伝子研究もあれば、農場で汗をかきながら作物を育てる日もあるんだ。机の前に座ってばかりじゃない、“全身で学ぶ学問”って感じだよ。


4年間の学び|座学・実験・実習・研究のバランスが絶妙!

● 1年次:農学の基礎と自然科学の土台を固める

  • 生物学、化学、農業経済、沖縄の自然環境論などを履修
  • 全学生共通で農場体験を行い、農学の全体像を体感
  • 先輩・教員との交流プログラムで学部生活にスムーズに適応

● 2年次:専門領域に分かれて探究をスタート

  • 動物資源科学、熱帯植物科学、環境保全学などに分かれて学習
  • 実験と実習が本格化し、プレゼン・報告書スキルも養成
  • チームでの課題解決型授業(PBL)も積極的に導入

● 3年次:研究室に所属して本格的な実験・調査

  • 自分の興味に合った研究室に入り、指導教員の下でテーマ探し
  • 沖縄の森林、海岸、農地など現場でのサンプル収集・分析を実施
  • 石垣・西表島など離島での合宿調査もあり、視野が一気に広がる

● 4年次:卒業研究と進路活動の集大成

  • 1年間かけての卒論執筆(例:サトウキビの病害管理/生物多様性と耕作方法など)
  • 学会発表・学内ポスターセッションで研究成果を共有
  • 就職活動・公務員試験対策・大学院進学準備も並行して支援

学生の雰囲気|自然と人が好き。探究心と行動力のある仲間たち

  • 自然と向き合う学部だから、穏やかで人懐っこい学生が多い
  • 実習・野外活動での共同作業を通して仲が深まりやすい
  • 趣味で家庭菜園や動物飼育をする学生もちらほら
  • 留学生や県外生も多く、文化の多様性が自然に存在

子: 「自然が好き」「生き物が好き」って気持ちが根っこにある人が多いから、会話もほんわかしてて安心するよ。だけど、調査や実験になるとみんな真剣!


就職・進路|環境・食・公務員・研究職まで広がるキャリア

● 主な進路分野

  • 公務員(農林水産省、沖縄県庁、市町村の農業・環境部門など)
  • 農業関連企業(JA、農機メーカー、種苗会社、食品会社)
  • 環境系企業(調査会社、再生エネルギー系ベンチャー)
  • 大学院進学(農学・生命科学・地域開発・国際協力など)
  • 教員(高校の理科・農業系科目、環境教育など)

● キャリア支援も安心

  • インターンシップ制度を活用し、実務経験を積める
  • 公務員試験対策講座やOBOGによる進路相談会も実施
  • 「農学×地域×国際」視点でのキャリア設計が可能

保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです

  • 自然・生物・農業・環境問題に強い関心がある
  • “社会の役に立ちたい”という志を持っている
  • 理系に興味があり、実験やフィールドワークが好き
  • 食や環境の未来を守ることに責任感を持てる子
  • 地域に根ざした学びを通じてグローバルにも羽ばたきたい

親: 地味な印象があったけど、食・環境・資源って今すごく大事なテーマなのね。

子: そうなんだよ。農学部って、実は**“いま一番地球に必要な学問”**かもしれないって思ってる。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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