「生活創造」ってなに?暮らしの知恵と社会へのまなざしを育てる学部
親: 「生活創造」って聞き慣れない言葉だけど、どういう学部なの?
子: 一言でいうと、「衣・食・住」を中心に、人の暮らしを豊かにする方法を学ぶ学部だよ。川村学園女子大学の生活創造学部では、生活を科学し、デザインし、社会とつなげるスキルを養うことができるの。環境や福祉、子育て、食、衣生活まで幅広く学べるのが特徴だよ。
親: 暮らしのことを“学問”として学べるのは、現代らしいわね。
幅広い生活領域にアプローチできる3つの学びの柱
- フード&栄養・健康
調理学、食品学、栄養の基礎に加え、生活習慣病や高齢者食などもカバー
家庭科・保健分野に役立つ実践的知識を重視 - 衣生活・生活デザイン
被服構成・素材学・色彩学など、衣生活とファッションに関する科学的理解
洋服づくりやスタイリングなど実習も多数 - 住環境・地域・子育て支援
インテリア、生活空間設計、福祉住環境など暮らしの空間を快適にする視点を学ぶ
地域連携プロジェクトや保育・子育て支援活動も実施
子: 生活に関わる“全部”を横断的に学べるから、自分の興味の幅もどんどん広がるんだよ。
学びのステップ|身近な暮らしから、社会を動かす視点へ
1年次:生活を見つめ直し、学問の視点を持つ
- 生活科学概論、調理基礎、被服学、色彩学などを幅広く履修
- 実験・実習を通して「暮らしを科学的に見る力」を養う
- グループワークやプレゼンもあり、主体性と協調性を育む
2年次:テーマ別に専門性を深めていく
- 食生活論、福祉住環境論、生活経済学、消費者教育などの応用科目
- 衣服デザイン、インテリア演習など実技系も充実
- 地域調査や保育支援ボランティアなど“外に出る”学びが増加
3年次:実践重視のプロジェクトとゼミ活動へ
- 地域との連携で子育て支援・健康イベント・食育講座などを運営
- フィールドワークや企業見学を通して、現場感覚を身につける
- ゼミでは各自の興味に応じたテーマを掘り下げて研究開始
4年次:卒業研究とキャリアへの接続
- 卒論テーマ例:高齢者の食生活改善提案、服育プログラム開発、地域女性の防災意識
- 大学祭や地域イベントでの研究発表も可能
- 教職・福祉・企業など多様な進路に合わせた就職支援を個別で実施
実習・体験が豊富!“学んで終わり”にしない教育環境
- 調理実習室・被服実習室・福祉住環境演習室など学内設備が充実
- 地域の保育施設や福祉団体とのコラボプロジェクトも多数
- 生活課題を解決するアイデアを地域で実践・発信する機会あり
- SDGs・環境配慮型ライフスタイルをテーマにした授業も人気
親: 生活に関する学びが「机の上」じゃなくて、ちゃんと“現場”とつながってるのね。
子: 毎日使う“暮らしの知恵”を、社会で役立つ力に変えられるって実感があるんだ!
学生の雰囲気|穏やかで実践好き、“暮らし”を大切にする仲間たち
- 「将来は生活に関わる仕事がしたい」という明確な目標を持つ学生が多い
- おだやかでまじめ、人と協力しながら進めることが得意なタイプが多い
- 授業内での作品制作や調理発表など、創造性と実用性を兼ねた活動が豊富
- 教員との距離も近く、質問・相談もしやすいアットホームな空気
子: 自分の“好き”を誰かのために活かしたいって思ってる人が多くて、刺激をもらえるよ。
主な進路|生活・教育・福祉・地域づくりに関わる仕事へ
- 家庭科教員(中学・高校)や生活支援員
- 地域福祉団体や子育て支援NPO職員
- 食品・衣料・生活用品などの企画・販売・商品開発職
- インテリアやブライダル業界でのプランナー・アドバイザー職
- 公務員(家庭相談員・消費生活相談員・地域支援)
- 大学院進学(生活科学・教育学・福祉学など)も可能
親: 生活に関わる学びって、こんなにたくさんの仕事につながるのね!
子: 「日常」を「専門」にできるって、すごくおもしろいし、将来の選択肢が広がるんだよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 暮らしや生活文化に関心がある
- 人の役に立つ仕事がしたいと思っている
- 子ども・高齢者・地域と関わることが好き
- 料理・服飾・空間づくりなど手を動かすことに興味がある
- 教育・福祉・生活支援などを通して社会に貢献したい
子: “自分らしく暮らす力”を学ぶって、これからの時代にすごく大事なことだと思う。
親: 誰かの生活を支えるって、すごく大きなやりがい。そんな仕事を選べる学部ね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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