「発達教育学部」ってなに?子どもの成長を多角的に支える学び
親: 「発達教育」って初めて聞いたけど、どういう意味なの?
子: 一言でいえば、「子ども一人ひとりの育ち方に合わせて、教育や支援の形を考える学問」だよ。植草学園大学の発達教育学部では、特別支援教育・保育・小学校教育・発達支援・心理などを総合的に学んで、子どもの“育ち”を多方面から支えられる専門家を育ててるんだ。
親: 教員養成や保育士養成ともちょっと違うのね。より“個に寄り添う”教育って感じ。
学びの特徴|特別支援教育を中核に「子どもの育ち」を見つめる
- 特別支援教育を基盤に、保育・小学校教育・発達支援まで対応
発達障害、知的障害、情緒障害など多様な子どもに対応する教育のあり方を学ぶ
通常学級との“共生”を目指すインクルーシブ教育にも力を入れる - 心理・支援・発達の視点で子どもを理解
発達心理学・教育相談・行動観察などの専門科目が充実
心のケアや家庭との連携も視野に入れた支援者の育成 - 現場密着・実践主義のカリキュラム
附属の発達支援センターや保育施設での早期実習
「机の上」では学べない、子どもの表情や反応に触れる学びが多い
子: どの子どもも、ちゃんと学べて育てる社会をつくるには、こういう視点が欠かせないんだよ。
学びのステップ|支援と教育の専門性を高める4年間
1年次:子どもの理解と教育の基礎を学ぶ
- 教育原論、発達心理学、障害の理解、保育の基礎などを履修
- 学内演習+学外観察で、子どもと関わる第一歩
- 教員免許・保育士資格に向けたカリキュラムスタート
2年次:専門領域を深め、実習で現場を知る
- 特別支援教育、教育相談、子どもの遊びと表現など実践的授業
- 近隣の幼稚園・保育所・小学校・支援学校での体験実習
- 個別支援計画の作成演習、家庭との連携ケーススタディも導入
3年次:支援実践・研究・教育実習へ
- 教育実習(小学校・支援学校)/保育実習(保育園・施設)
- ケースカンファレンス、発達支援プログラム演習
- 自分の興味に合わせたゼミ活動と研究の深化(例:発達障害児の学び支援、インクルーシブ教育の事例研究)
4年次:卒業研究と就職準備の集大成
- 卒論テーマ例:特別支援教育におけるICT活用/保育における絵本の役割/学校と家庭の連携支援
- 採用試験対策(教員・公務員・保育士)を個別でサポート
- 発表会やポートフォリオ制作を通して成長を可視化
学内・地域の連携環境|子どもに寄り添う現場が身近にある
- 附属の「発達支援教育センター」での観察・実践
特別な支援が必要な子どもへのかかわりを実際に体験できる - 地域の保育園・支援学校・福祉施設との連携が強い
千葉県内各地での実習・インターンシップが可能 - 保護者対応・家庭支援の実践教育もあり
面談ロールプレイ、相談記録作成、福祉制度の理解など
親: 教室で学ぶだけじゃなくて、実際の子どもと向き合えるのは心強いわね。
子: “現場を知らない教育者”にならないように、1年生から実践のチャンスがあるんだ。
学生の雰囲気|子ども思いで優しい、支援に情熱をもつ仲間たち
- 保育士や教員志望の学生が多く、穏やかで面倒見の良い雰囲気
- 子どもや家族との関わりを大事にする学生が多く、話し合いを大切にする文化
- 男性学生も増加傾向、性別に関係なく活躍できる環境
- 小学校・保育・特別支援、それぞれの関心領域を超えて協力し合う風土
子: 自分の中にある「誰かを支えたい気持ち」を、安心して育てられる場所だよ。
主な進路|教育・保育・福祉など「子どもと関わる仕事」へ
- 小学校教員・特別支援学校教員(千葉県・東京都・埼玉県など実績多数)
- 保育士・幼稚園教諭(認可園・私立園・児童福祉施設)
- 発達支援員・児童発達支援センター職員
- 福祉関係(児童養護施設・放課後デイサービスなど)
- 教育関連企業・NPO(教材開発・保育支援・家庭教育サポート)
- 大学院進学(教育学・心理学・特別支援教育など)
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 子どもと関わる仕事に強い興味がある
- 人の成長をじっくり見守ることにやりがいを感じる
- 教えること・支えることの両方に魅力を感じている
- 教員免許・保育士資格のどちらかを取得したい
- 発達や心理に興味があり、人に寄り添う力を伸ばしたい
子: 子どもが笑顔になる瞬間って、本当にうれしいんだ。そんな仕事を続けていきたいと思えるようになったよ。
親: 人の心に寄り添える教育者。これからの社会にいちばん必要な存在かもしれないわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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