「情報学部」って?AIと地域をつなぐ、新しい時代の学び
親: 情報学って、最近よく耳にするけど、どんなことを学ぶの?
子: 情報学っていうのは、「データを使って社会の課題を解決する学問」なんだ。福知山公立大学の情報学部は、特にAI・プログラミング・データサイエンスといった現代的スキルを身につけながら、地域課題の解決に実際に取り組むのが特徴なんだよ。
親: 地域と情報技術?なんだかちょっと意外な組み合わせね。
子: 実はすごく相性がいいんだ。たとえば、高齢化が進む町での見守りシステムの開発とか、観光客の動きを分析してまちづくりに活かすとか。地元と連携しながら、技術を「誰かの役に立つかたち」に変えていくんだ。
学びの特色|「情報」と「地域」がつながる実践的カリキュラム
● 情報の基礎から高度な応用までを段階的に学ぶ
- 1年次はプログラミングや情報リテラシーの基礎からスタート。初心者でも安心
- 2・3年次にはAI、IoT、統計解析、機械学習、情報デザインなど高度な知識を習得
- 実習やプロジェクトで、社会や地域の現場とつながる体験が豊富に用意されている
● 地域密着型プロジェクトが豊富
- 「地域交通の課題を解決するアプリ開発」
- 「福知山城をテーマにした観光PR映像のデータ解析」
- 「地元商店街のWebサイトの設計・運用支援」など
- 学内だけで完結しない、“リアルな困りごと”に情報で挑むスタイルが特長
● 公立大学ならではの実直で落ち着いた学習環境
- 地元出身者が多く、素朴で協力的な雰囲気
- 教員との距離が近く、少人数指導で手厚く学べる
- 地域の企業・自治体とも強くつながっており、学びが進路につながりやすい
学びのステップ|基礎 → 応用 → 実践 → 発信
● 1年次:情報の基礎と地域理解
- プログラミング入門/データリテラシー/情報倫理/地域社会の理解
- ExcelやPythonを使ったデータ処理など、“使えるスキル”を1年次から習得
- 福知山市内でのフィールドワークや地域見学もあり、土地の課題を体感
● 2年次:応用スキルとプロジェクトの始動
- AI基礎/統計学/Webシステム構築/地域情報分析など
- 少人数のチームで、地域の依頼に応えるプロジェクト学習を開始
- 市役所や観光協会などとの打ち合わせも、自分たちで行う実践的授業
● 3年次:実社会と連携した探究へ
- データサイエンス演習/UI/UXデザイン/IoT活用など先端テーマに挑戦
- 地域企業と連携して「デジタルマーケティング支援」や「防災情報の可視化」などを実行
- ゼミ活動も本格化し、自分のテーマに専門的に取り組む段階へ
● 4年次:卒業研究と社会への発信
- 自分で設定した課題に対し、データ収集→分析→提案のプロセスを一貫して経験
- 卒業論文や発表会では、「情報×地域」ならではのテーマが多数登場
- 企業・自治体のプレゼンイベントにも参加し、学びを“社会に届ける”姿勢を育成
地域連携とフィールド実践|“まちのIT屋さん”として貢献
- 福知山の観光資源を活かしたWebサイト制作とアクセス分析
- 市役所と連携して、子育て支援アプリの開発・提案
- 地元商店街のSNS運用支援やDX(デジタル化)アドバイス
- 災害時の情報伝達のあり方を研究し、高校生とのワークショップを実施
- 京都府北部の他大学やNPOと共同した広域データ利活用プロジェクトもあり
子: 「プログラムを書いて終わり」じゃなくて、「誰にどう役立つのか?」まで考えるのが福知山スタイルなんだ。
学生の雰囲気|真面目で協調的、地域に根ざした未来志向
- 高校時代に情報が得意だった子もいれば、大学から初めて学ぶ子も多い
- 技術だけでなく、社会に貢献したいという志を持った学生が多い
- 穏やかで協調性のある雰囲気。派手さよりも、コツコツと学ぶ空気感
- 地域出身者・下宿生が混ざり合い、**「小さな大学の強い絆」**が生まれている
主な進路|IT・地域・行政で“役立つ力”を発揮
● 主な就職先分野
- 地方自治体(ICT職・行政職など)
- システムエンジニア(SIer、IT企業)
- 地域金融機関・商社・流通(データ分析・業務改善など)
- 地元中小企業の情報担当職(社内SE)
- 観光・教育・NPOなど、地域密着型の組織
● 支援体制
- キャリア支援センター+ゼミ教員が連携して就活をサポート
- インターンシップの受け入れ先も、福知山市内や京都府北部に多数
- 地元志向にも、都市部就職にも柔軟に対応できる大学規模とサポート体制
親: ITを学べるだけじゃなく、ちゃんと人や社会とつながっていける大学なのね。
子: うん、「情報を使って、誰かの役に立つ」ってことを、リアルに経験できるから、やりがいもあるし、成長も実感できるよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにぴったりです
- 情報やパソコンに興味がある子(初心者もOK)
- 地域貢献・課題解決に興味がある子
- 実践を通して学ぶのが好きな子
- 将来、ITや行政・地域ビジネスなどで活躍したい子
- 少人数でじっくり学べる環境を求めている子
子: 大きな都市じゃなくても、“情報の力で社会を変えられる”って実感できる4年間だったよ。
親: 地元に根ざして、社会に必要とされる力を身につける…これからの時代に合った学びね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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