“医療×IT”で命を支える、新しい医療職のカタチ
親: 医療系の仕事って、病院で患者さんを診る仕事だけじゃないのね。
子: うん、北海道情報大学の医療情報学部では、**「医療現場をITで支えるプロ」**を育ててるんだ。医療情報技師っていう仕事、聞いたことある?
親: なんとなく…。電子カルテとか、そういうのを扱う人?
子: そうそう!医師や看護師が使うシステムの整備・運用、医療データの管理、地域医療の情報連携まで、いろんな場面で**“見えない医療スタッフ”として活躍**するのが医療情報技師なんだよ。
学部の特徴|「医療」と「情報」をつなぐ、唯一無二の専門教育
- 医学と情報科学の両方を体系的に学べるカリキュラム
・解剖学や生理学などの医学知識
・プログラミングやデータベース管理などの情報技術 - 現場に即した教育が強み
・実際の病院と連携した演習・実習
・医療現場で使用されるICT機器やソフトウェアを操作体験 - 医療情報技師認定試験への対応
・カリキュラム内に対応科目を組み込み
・過去問対策や模擬試験も充実、合格率の高さに定評あり
主な学びのテーマ|“デジタル医療”の未来を担う知識と技術を習得
- 電子カルテ・オーダリングシステムの構造と運用
- 医療ビッグデータ解析とヘルスケアICT活用
- 医療セキュリティ・個人情報保護に関する法律と対策
- 医療統計、疫学的リスク管理、AIによる診断支援技術
実習・演習|“机上”だけでなく、“現場”で学ぶから力がつく
- 学内に模擬病院システムを導入、現場を模した演習が可能
- 地域病院・診療所・医療系IT企業との連携実習
- 医療スタッフとの協働演習でチーム医療の現場感を育成
- 情報処理演習では、PythonやSQLも活用し、分析技術を磨く
4年間の流れ|文系でも安心してスタートできる設計
● 1年次:医療とITの基礎を学ぶ
- 医学基礎・情報リテラシー・プログラミング入門
- 初心者向けの少人数制演習で、文系出身でも安心
● 2年次:応用力を養う
- 医療統計/ネットワーク構築/電子カルテ演習
- チームプロジェクトで実践的な課題解決にも挑戦
● 3年次:実習・研究を通して専門性を高める
- 地域医療機関での現場実習
- 病院情報管理・診療データ処理の実務体験
● 4年次:卒業研究+資格試験対策
- 自ら課題を設定し、データ収集・分析・提案を行う研究活動
- 医療情報技師・IT系国家資格取得に向けた集中講座あり
雰囲気|ICTに強い、冷静で論理的な学生が多め
- 文理混在で多様な背景の学生が集まる
- コツコツ型の学生が多く、演習室や研究室には常に静かな熱気
- 医療志望とIT志望の交差点で、刺激的な学びが生まれる
進路・就職|“医療のデジタル化”を支える即戦力へ
- 主な進路
・病院(医療情報部門、システム管理者)
・医療IT企業/電子カルテベンダー/診療報酬請求支援会社
・ヘルスケアスタートアップ/医療系システムコンサルタント
・大学院進学(公衆衛生・医療情報学・情報工学など) - 取得可能な主な資格
・医療情報技師(認定試験)
・基本情報技術者/応用情報技術者(国家資格)
・診療情報管理士(希望制)
・MOS、情報処理技能検定など
保護者の方へ|こんなお子さまにおすすめ
- 人の命に関わる仕事をしたいが、直接診療よりも“支える側”に興味がある
- ITやプログラミングが好きで、医療分野に応用したい
- 地域医療や高齢社会に関心があり、データで社会を変えたい
- 安定性と専門性、両方を備えた職業を目指したい
子: 先生が言ってたんだけど、「医療情報の担い手がいないと、病院は一日も回らない」って。
親: ほんとね。新しい医療の形を、支える存在になれるのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント