自分の言葉で考え、伝える力を育む「文学部」という選択
親: 文学部って昔ながらの“教養”って感じがあるけど、いまの時代にどう役立つの?
子: 文学部って、「読む・書く・考える・伝える」力を鍛えるところなんだよ。武庫川女子大学の文学部では、日本文学・英米文学・思想・心理・言語文化など、多彩な切り口で“人間とは何か”を深く考えていくの。
親: なるほど。学びの深さはもちろん、表現力やコミュニケーション力も身につきそうね。
子: そうなの。特に女性の視点を大切にした授業が多くて、自分の感じ方や考え方を言葉にして発信する力が、自然と身についていく学部なんだ。
学びの特色|言語・文学・思想を通して「自分」をつくる
● 日本語・日本文学の深い理解
- 古典から現代文まで、文学作品を通して日本文化の本質に触れる
- 表現技法、文章論、言語史なども含め、言葉の運び方を体系的に学習
- 芸術や宗教、思想とのつながりも探究することで“読む力”が大きく育つ
● 英米文学・文化・英語表現の力を磨く
- 小説・詩・演劇などの英語文学作品を読み解き、文化背景も学習
- スピーチ・ライティング・ディスカッションなどの英語表現スキルを養成
- 留学制度(米国・カナダなど)や国際交流プログラムとも連携
● 哲学・思想・心理へのアプローチ
- 哲学や倫理学、東西思想を通して“問いを立てて考える”力を習得
- 心理学や人間理解の授業では、対人関係や社会的課題にも目を向ける
- SDGsやジェンダー課題に通じるような“今どきの人文知”も学べる
● 表現教育・プレゼンテーション演習も充実
- エッセイ・レポート・批評文など、多様な文体で「伝える力」をトレーニング
- プレゼン、ポスター発表、公開講座など“対外発信”の機会も多数
- メディア表現・舞台芸術・脚本演習など実践的な表現教育も取り入れている
学びのステップ|4年間で「読む→考える→表現する→つなぐ」力へ
● 1年次:教養を広げ、文学の世界へ入門
- 日本語表現法/文学作品読解/現代社会論などを履修
- ゼミ形式の授業で「話す・聞く・書く」の基本を丁寧に学ぶ
- 課外読書・映画鑑賞・美術館見学など、多角的なインプットを経験
● 2年次:専門分野を掘り下げ、自分の軸を見つける
- 日本近現代文学/英米文学演習/言語文化研究など多彩な選択肢
- ゼミ活動を通して、少人数での討論や研究が本格化
- 学外でのフィールド調査や作品分析プロジェクトに参加する学生も
● 3年次:研究・実践・発信の力を磨く
- 卒業研究に向けて文献調査、分析方法、発表スキルを習得
- オープンキャンパスや大学主催のイベントでプレゼン経験を積む
- 英語圏への留学・国際交流・企業プロジェクトに参加する学生も多数
● 4年次:卒業研究とキャリア選択の集大成
- 自分のテーマをもとに、1年間かけて研究・執筆・発表
- 論文提出後のプレゼン大会やゼミ別発表会で成果を披露
- 就職・大学院・教職・出版など多様な進路に向けてサポート体制が整う
学生の雰囲気|落ち着きと探究心を持った、対話好きな仲間たち
- 読書好き・書くのが好き・表現するのが好きな学生が集まる
- おだやかで協調性があり、ゼミ活動や課題にも誠実に取り組む人が多い
- 授業中の発言・プレゼンも活発で、他人の意見を尊重する雰囲気
- 留学・教職・出版など、多様な進路を目指す学生が刺激を与え合っている
主な進路|“言葉と人”を活かす力が幅広いフィールドへ
● 主な就職先
- 出版社・編集プロダクション・Webメディア・広報・ライター
- 教育機関(中高国語教員/英語教員)・塾講師・留学サポート企業
- 旅行業界・文化施設・一般企業の事務職・営業・販売職
- 市役所・公務員(文化・教育系)・国際交流関連団体
- 一部、大学院に進学し、研究者や専門職の道へ
● 資格・試験サポート
- 中学校・高等学校教諭一種免許状(国語/英語)
- 司書/学校司書教諭/博物館学芸員などの資格科目に対応
- 公務員試験対策/教員採用試験対策講座を学内で実施
- 就活サポート・企業インターン制度・進学支援も完備
保護者の方へ|どんなお子さんにおすすめ?
- 本を読むのが好き、文章を書くことに喜びを感じる子
- 考えを深めたり、人の話を聞いたりするのが得意な子
- 自分の意見を“丁寧に伝える力”を育てたい子
- 教職・出版・地域貢献・国際分野などに関心がある子
- 知識だけでなく、感性・対話・表現を磨いて社会で活躍したい子
子: 言葉にすることで、初めて“自分の考え”が見えてくるってこと、ここに来て実感したよ。
親: たしかに。これからの時代は、知識以上に“自分の言葉で語れる力”が必要なのね。文学部って、実はすごく現代的な学びかもしれないわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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