「ヒューマンケア」って何?人を支えるって、どういうこと?
親: 「ヒューマンケア」って名前、ちょっと抽象的ね。具体的にはどんなことを勉強するの?
子: うん、それよく聞かれる。でも実は、すごく実践的な学びが多いんだよ。
高齢者、障がいのある方、子ども、地域社会、いろんな“支えが必要な人”に向けて、どう寄り添えるかを考える学問なんだ。
親: へぇ、理論だけじゃなくて、ちゃんと現場も見るのね。
子: そうそう。授業の中でボランティアに行ったり、実習に出たり、地域のお祭りにスタッフとして関わったり。
机に向かって終わる学びじゃないんだよね。
学びのテーマは「支える力」×「地域へのまなざし」
● 社会福祉の基礎と実践
- 福祉制度の仕組みを理解し、地域でどう機能しているか学ぶ
- 介護や障がい福祉などの基礎技術も身につける
- 高齢者施設での体験実習が豊富
子: 初めて車いすの介助を体験したときは、正直すごく緊張した。
でも利用者さんと目線を合わせて会話したら、笑顔を返してくれて――あの瞬間、「これがケアなんだ」って思ったよ。
● 子ども・保育支援
- 子どもの発達を学び、支援のあり方を考える
- 地元の保育園や子育て支援施設で実習
- 保育士や児童福祉分野への進路支援も充実
親: うちの子、昔から子どもに好かれるのよね。
そういう性格も、学びに活かせるのかしら?
子: むしろ武器になる!「向いてるかも」って思った瞬間があれば、それは立派なスタート地点だと思う。
学びの4年間|教室から地域へ、そして未来へ
1年次:基礎を知る年
- 社会福祉入門/発達心理学/ヒューマンケアの基礎
- 地域観察・体験型授業を通じて「自分にできること」を考える
2年次:実習で現場に出る年
- 福祉施設・保育園などでの短期実習
- チームで取り組む地域プロジェクト(例:高齢者向け健康教室の企画)
3年次:専門性を深める年
- 福祉マネジメント/こども家庭支援論/地域福祉論など
- 地元行政と連携した企画に参画、長期インターンあり
4年次:卒論+進路準備
- 実習経験を活かした卒業研究(例:沼津の地域福祉の課題と提案)
- キャリア支援講座&個別指導で就職・資格取得をサポート
学生の雰囲気|「誰かのために」が自然に言える子が多い
親: ヒューマンケアって、どんな子が多いの?
子: 穏やかで、人に優しいタイプが多いかな。でも「黙って支える」だけじゃなくて、
ちゃんと意見も言える子が多いよ。ゼミでも「どうしたら地域がよくなるか」って熱く語ってる。
親: なるほど、支えるって受け身じゃなくて、能動的なことなのね。
子: そう!支援って、待つだけじゃダメなんだよね。
進路・資格|“支える力”が活きる場所は多い
- 地域の社会福祉法人
- 保育園・幼稚園
- 医療・介護関連の一般企業
- 地方自治体の福祉課
- 福祉系大学院への進学
取得支援資格:
- 社会福祉士
- 保育士
- 介護職員初任者研修
- 福祉住環境コーディネーター
子: 「支える仕事」って、やっぱり簡単じゃない。でも、そのぶんやりがいはすごく大きいよ。
親: 働くって、お金のためだけじゃないって、そういう仕事があるのね。
保護者の方へ|こんなお子さんに向いています
- 人に優しく、困っている人を見過ごせないタイプ
- 子ども・高齢者・障がい者などと関わる仕事に関心がある
- 小規模で面倒見の良い大学でじっくり学びたい
- 将来、地元や地域に貢献する仕事をしたい
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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