「学芸学部」って？“教養と専門性”をかけ合わせて、自分らしい未来を描く場所
親： 「学芸学部」って、なんとなく昔ながらの響きだけど、何を学ぶの？
子： 一言で言うと、「幅広い教養を土台に、自分の興味を深掘りできる学部」だよ。相模女子大学の学芸学部では、英語・心理・日本文化・多文化理解・表現・教育などを柱に、今の時代に必要な「人間力」と「専門力」の両方を育てることを目指しているんだ。
親： つまり、“一つの専門に偏りすぎず、幅広く学べる”ってこと？
子： そう！でも“広く浅く”じゃなくて、個々の興味に応じて深く掘り下げることもできる柔軟なカリキュラムなんだ。しかも女子大学らしく、対話や表現力を大事にした授業が多いよ。
学びの特徴｜「ことば」「文化」「こころ」を軸に、人間を深く見つめる学び
● 英語と多文化理解
- 英語の4技能（読む・書く・聞く・話す）を基礎から応用まで段階的に学べる
- 英語だけでなく、英語圏の文化・歴史・思想も並行して学ぶ
- 海外研修・短期留学・多文化プロジェクトなど、実体験重視のプログラムあり
● 心理とコミュニケーション
- 心理学・発達・教育・カウンセリングを横断的に学ぶ科目構成
- 心の仕組みや対人関係の在り方を理解することで、**「人と関わる力」**がつく
- 学内カウンセリング実習室や地域支援活動への参加も可能
● 日本文化と表現の探究
- 日本語表現・現代文学・古典文化・アート・メディアなど、多様な表現分野をカバー
- 自分の“伝える力”を磨く文章・プレゼン・映像制作演習なども充実
- 地域連携・フィールドワークで、文化を「生きたもの」として体感できる
学びのステップ｜1年次から自分の関心を深掘りしていく柔軟な4年間
● 1年次：学問の“入り口”を広く体験する
- 英語基礎演習／心理学入門／文化研究基礎／日本語表現など多彩な科目を履修
- 少人数ゼミでの対話的な学びを通じて、自分の関心を掘り下げていく準備期間
● 2年次：分野ごとの専門科目へと進む
- 心理学（臨床・発達・社会）や言語学・文化理論・映像文化など専門性が高まる
- 留学準備やフィールドワーク実習など、外部との接点も増えていく
- 教職課程・図書館司書課程など、資格に向けた学びもこの時期から本格化
● 3年次：ゼミでの研究活動と実践体験
- 各ゼミに分かれてテーマ探究（例：メディアとジェンダー、異文化間コミュニケーション、自己理解と対人関係など）
- 学外活動（子ども支援・国際交流・福祉施設訪問など）との連携も増加
- 卒論準備と並行してインターンシップやキャリア形成講座も受講
● 4年次：卒業研究とキャリアの最終設計
- 卒論（論文・実践報告・作品形式など）に1年かけて取り組む
- 個別キャリア支援により、進路希望に合わせた就職活動・進学対策を実施
- プレゼン力や言語表現力を武器に、自分らしい社会の関わり方を模索する時期
実践的な学び｜キャンパスの外でも、社会とつながりながら学ぶ
- 子ども食堂／読み聞かせ活動／地域防災イベントなど、地域とつながるプロジェクト型学習
- 国内外の大学との共同授業や、オンライン国際交流授業も導入
- 地元企業や自治体と連携した課題解決型プログラム（PBL）で、実社会の課題に挑戦
- 学内発表会や学外コンテストにも積極参加し、表現力を試せる環境が整う
学生の雰囲気｜対話が好き、自分のペースで成長したい学生が集まる場所
- 「自分の関心を大切にしながら成長したい」学生が多い
- 穏やかでまじめ、かつ協力し合えるあたたかな雰囲気
- 英語が得意な子、心理に興味がある子、表現活動が好きな子など多様性がある
- 女子大らしい丁寧な対話文化が根づいていて、居心地の良さも魅力
主な進路｜学んだことを“人と関わる仕事”に活かす卒業生たち
● 就職先の例
- 一般企業（事務・営業・販売・広報など）
- 教育関連（中高英語教員・児童英語教室・塾講師）
- 福祉施設・地域NPO・行政の広報・文化振興職など
- メディア・出版・編集・Web制作など、表現を活かす業界
- 心理学系・教育系・国際系の大学院への進学もあり
● 資格支援・取得可能な資格
- 中学校・高等学校教諭一種免許状（英語）
- 図書館司書／司書教諭／学芸員資格
- 日本語教員（要追加履修）
- 公認心理師（大学院進学を前提に基礎科目を履修可能）
子： 就職先が一つに絞られないのがこの学部の面白さ。“自分の興味”をベースに、社会とつながる方法を見つけていけるんだ。
保護者の方へ｜どんなお子さんに向いている？
- 英語、心理、文化、表現などに興味がある子
- 一つの専門に縛られず、幅広く学びながら自分の強みを見つけたい子
- 人と関わる仕事がしたい、社会貢献に興味がある子
- 穏やかな環境で自分のペースで成長したい子
- 女子大ならではのサポートの手厚さを求めている子
親： 将来の道が決まっていない子でも、安心してスタートできそうね。
子： うん、「自分らしさを見つけながら育てられる」のがこの学部の一番の魅力だと思う！
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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