「政治経済学部」って? 社会のしくみを理解し、地域と世界に貢献する人材を育てる
親: 政治経済って、ちょっと難しそうだけど、何を学ぶの?
子: 一言でいえば、「社会のしくみを知り、地域と世界の課題を解決する力」を育てる学部だよ。法律・行政・経済・国際問題など、いろんな視点から社会を分析して、自分で考えて動ける力をつけていくんだ。
親: 就職とかにもつながるのかしら?
子: もちろん。公務員や企業の総合職、地域コーディネーター、国際協力など、いろんなフィールドで活躍できるよ。
学びの特徴|政治×経済×国際のトリプル視点で社会を読み解く
● 政治・政策の学び
- 憲法・行政法・地方自治のしくみ
- 国会・内閣・政党・選挙の分析
- 若者の政治参加・まちづくり政策
● 経済・経営の学び
- ミクロ・マクロ経済学/公共経済/地域経済
- 中小企業政策、地域産業の育成と雇用創出
- SDGsと経済成長のバランスを考える
● 国際・地域の学び
- グローバルな政治経済の構造(例:G7や国連)
- 国際協力・貿易・移民・難民などの現代課題
- 埼玉や関東圏の地域課題を実地調査で探究
カリキュラムの流れ|基礎から実践・発信へ
◆ 1年次:基礎を固め、社会のしくみに興味を持つ
- 「政治入門」「経済入門」「国際社会と日本」など
- データの見方・統計・情報リテラシーも同時に習得
- 議会見学や地域フィールドワークで学外体験も開始
◆ 2年次:領域を横断し、自分の関心を深める
- 政策評価、地方財政、国際関係、労働市場など
- グループワークやディベートを通じて「議論する力」を養う
- 学外インタビューや実地調査の実践
◆ 3年次:実践型プロジェクトで地域とつながる
- 行政やNPOとの共同プロジェクトに参加
- 地域活性化案や政策提言の発表機会あり
- ゼミナールで自分の研究テーマに取り組む
◆ 4年次:卒業研究と進路実現
- 政策提言・経済分析・地域課題の解決策などを論文に
- 発表会でプレゼン能力を磨き、企業や行政の視点で評価される
- 公務員・企業・大学院進学など進路指導も本格化
実践事例|“机上の学び”を“社会の現場”へ
- 地方自治体との連携による政策提案ワークショップ
- 地元商店街の活性化プロジェクト(イベント企画など)
- 若者向けの投票率向上キャンペーン制作
- 外国人住民支援のための多文化共生プラン立案
- 高校生向けの経済教育イベントの企画・運営
学生の雰囲気|落ち着いた空気と、社会に目を向ける仲間たち
- 課題意識が高く、真面目で温和な学生が多い
- 政治や社会問題への関心はバラバラでも、お互い尊重し合える雰囲気
- ゼミ・実習を通して「話す力」「聴く力」が自然と育つ
- 公務員志望の学生と民間志望の学生が交じり合い、刺激し合える
就職・進路|社会の“しくみ”を理解した人材は、どこでも強い
● 主な進路
- 国家公務員/地方公務員(市役所・県庁など)
- 民間企業(営業、広報、マーケティング、総合職)
- 金融・保険・IT・インフラ業界など
- NGO・国際協力団体、地域づくり法人
- 大学院進学(政治学・経済学・公共政策など)
● 資格・サポート体制
- 公務員試験対策講座あり(無料&学内実施)
- SPI・面接・ES対策セミナーの開催
- インターンシップ支援:地方自治体/企業多数
- 学部専任のキャリア支援担当者が親身に相談
保護者の方へ|こんなタイプのお子さんにぴったりです
- 社会のニュースに関心がある、もしくは知りたいと思っている子
- 自分の意見を伝える力・聴く力を育てたい子
- 地域や社会の課題を自分ごととして考えてみたい子
- 公務員や地域リーダーとして活躍したいという気持ちのある子
- 将来の方向性をまだ迷っているが、実践的に学びながら決めていきたい子
子: 政治や経済って、難しそうだけど…実は「暮らしそのもの」とつながってるんだって気づいたよ。
親: 社会の見方が変わるって、大学の学びの醍醐味よね。しっかりと成長できそうで安心したわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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