“好き”を形に、“表現”を社会につなげる4年間のアート教育
親: 美術学部って、絵を描いたり、作品を作ったりするところでしょ?でもそれが将来の仕事にどうつながるのかしら。
子: 星槎道都大学の美術学部では、「表現力」だけじゃなくて、「社会とつながる力」も同時に育てるんだよ。デザインや映像、イラスト、現代アートまで、実技と理論の両方から学んで、クリエイターとしての“自分の軸”を見つけていけるの。
親: 表現だけでなく、“伝える力”や“仕事につながる力”も育てるってことね。
子: そう。個人制作はもちろん、地域プロジェクトや企業連携を通じて、作品を「人に見せる」「社会に提案する」ことも大切にしている学部なんだ。
表現を超えて、社会とつながる|3つの柱で学ぶ美術教育
- 1. 実技と創作の基礎から応用まで
デッサン・色彩構成・平面・立体など、幅広い技法を丁寧に学習
自分の表現スタイルを確立し、卒業制作まで一貫して指導 - 2. メディア・デザイン・映像にも対応
グラフィックデザイン・イラストレーション・映像制作など、デジタル表現も充実
Adobeソフトや動画編集ツールも使いこなせるようになる実習環境 - 3. 地域・企業とつながる実践の場が豊富
地元自治体や企業との共同制作、展示会・商品デザインの受託など
美術を通じたまちづくりや福祉活動にも参加可能
学びのステップ|“創って終わり”じゃない、「伝える力」を育てる4年間
● 1年次:基礎表現力と自己発見のスタート
- デッサン・立体造形・アート概論などの基礎科目を通じて造形力を養成
- 色・形・構成の意味を考えながら、「自分の表現」を模索
- 学内展示会や合評を通じて、他者との対話もスタート
● 2年次:技法の幅を広げ、社会性を持った制作へ
- 映像制作、グラフィック、インスタレーションなどの応用技法
- 「課題解決型アート」や「社会とつながるデザイン」を意識した演習
- 地域団体とのコラボレーション企画に初参加
● 3年次:作品に「コンセプト」と「発信力」を持たせる
- ゼミ所属により、自分の興味テーマ(例:環境・教育・記憶・風景など)を深掘り
- 学外展示・コンペ応募・他大学との合同制作など、外との接点が増加
- 制作に加えて「作品解説」「プレゼン」「発信媒体の設計」も学ぶ
● 4年次:卒業制作で自分の集大成を社会へ提案
- 卒業制作展で一般公開・審査員によるフィードバックあり
- 自主プロジェクト(クラウドファンディング/地域展開など)も支援
- ポートフォリオ制作・就職活動・クリエイター支援講座も同時並行で実施
実践事例|“アートを地域に活かす”プロジェクトが多数
- 江別市とのコラボで公共施設の壁画・看板デザインを学生が制作
- 福祉施設と連携し、認知症予防のためのアートワークショップを運営
- 地域農産品のロゴ・パッケージデザインを学生が担当
- 学生チームが主催する「まち×アート」イベントの開催
- 地元商店街との連携で「シャッターアートプロジェクト」実施
子: 作品を“誰かに見てもらう”“誰かのためにつくる”っていう経験が、どんどん自分の成長につながってるって感じるんだ。
学生の雰囲気|個性と優しさを兼ね備えた、静かに燃えるクリエイターたち
- 絵・写真・映像・デザインなど、自分の“好き”を大事にしている学生が多い
- 内向的だけど芯がある、感性派の学生が中心。落ち着いた雰囲気
- 作品を通して語り合う文化が根づいていて、互いの成長を応援し合う環境
- 道内出身が多いが、道外から進学してくる学生も毎年一定数あり
就職・進路|“表現を仕事にする”選択肢が広がる
- 主な進路分野(過去実績)
・グラフィックデザイナー/Webデザイナー
・イラストレーター/漫画アシスタント/絵本作家
・映像制作会社/広告代理店/編集・出版業界
・地方自治体職員(広報・文化事業関連)
・美術教員/教育関連/アートイベント運営
・起業・フリーランスとして独立する学生も一定数あり - 就職・キャリア支援
・ポートフォリオ添削/プレゼン練習/模擬面接の個別対応
・クリエイター向け企業・団体とのマッチング機会あり
・公募展・コンペ情報の共有と応募支援も充実
卒業生の声(例)
「ただ“つくる”だけじゃなく、“誰にどう伝えるか”を考えることで、作品の意味が変わった気がします。今は札幌でフリーのイラストレーターとして活動中。大学時代の経験が、今の仕事の土台になっています。」
保護者の方へ|こんなお子さまにおすすめです
- 絵・ものづくり・表現活動が大好きな子
- 自分の世界観や感性を大切にしている子
- デザイン・映像・アートの分野で仕事がしたいと考えている子
- 一人で黙々と取り組むのが得意な一方、誰かと一緒に何かを作るのも好きな子
- 地域や社会に対して“表現”で関わっていきたい子
子: 自分の作品が“誰かに届く”って、すごくうれしいことなんだよね。
親: 美術って自己表現だけじゃなくて、社会とつながる力でもあるのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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