「薬学部」って?薬の専門家として医療チームを支えるプロを育てる
親: 薬学部って、薬剤師を目指す学部よね?でも、6年制って少し長い気もするわ。
子: たしかに長いけど、それだけ医療現場で信頼される薬の専門家になるための学びが詰まってるんだよ。湘南医療大学の薬学部では、患者さんと接する力やチーム医療の意識も含めて、医療人としての総合力を育てているんだ。
親: “ただ薬を渡す人”っていう時代じゃないのね。
子: そう。薬剤師は「命に関わる判断」をする専門職。だから、湘南医療大学みたいに実務・人間性・国家試験対策をバランスよく学べる環境がすごく大切なんだ。
湘南医療大学 薬学部の特徴|臨床重視×少人数教育×人間力
- 2015年開学の新しい医療系大学で、教育環境が最新&実践的
- 学部は薬学部と看護学部のみ。医療系専門大学として教育に集中
- 6年間一貫で「人に寄り添う薬剤師」を目指す少人数制の手厚い指導
- 横浜市内の大学病院・薬局と連携し、現場志向の学びが可能
- 薬学だけでなく、コミュニケーション・チーム医療・地域連携など、人間力教育も重視
学びのステップ|薬剤師になるための6年間の流れ
● 1〜2年次:薬学の土台を固める
- 基礎化学/有機化学/生物学/解剖学など理系科目を中心に構成
- 演習と実験がセットになっており、科学的な考え方を実践的に習得
- 医療人としてのマナーや医療倫理も、初年次から丁寧に指導
● 3〜4年次:応用科目+医療現場への橋渡し
- 薬理学/病態生理学/臨床薬学/製剤学などの専門科目が本格化
- シミュレーションルームでの処方解析・服薬指導演習も導入
- 4年次に**薬学共用試験(CBT・OSCE)**を受験。実習に出る力を証明する重要ステップ
● 5年次:実務実習(病院・薬局)
- 実際の病院や薬局で11週間ずつ、計22週間の長期実習を経験
- 医師・看護師と連携しながら服薬支援、薬歴管理、医薬品情報の収集などを実践
- 患者さんとのコミュニケーションを通じて、医療人としての責任感を育てる
● 6年次:国家試験対策と卒業研究
- 国家試験に向けて、個別・集団での徹底的な支援体制が整備
- 薬学的な課題を自分で設定し、研究室で卒業研究に取り組む
- 模擬試験やグループ勉強会もあり、クラス全体で合格を目指す雰囲気がある
実践型教育|“患者さんと向き合える薬剤師”を育てる仕掛け
- 在宅医療・地域連携に対応した実習プログラム
- 調剤室や無菌調製室など、病院と同レベルの設備で技術を磨く
- 医師・看護師との多職種連携演習も行われ、チーム医療の重要性を実感
- 模擬患者(SP)を活用した服薬指導訓練で、実践力を段階的に育成
学生の雰囲気|落ち着いた努力型+医療志望者の集まり
- 少人数制のため、学生同士・教員との距離が近く質問しやすい環境
- 高校時代に生物・化学をしっかり勉強してきた人が多いが、苦手でもサポートあり
- 穏やかでまじめな学生が多く、チームワークや協調性を大事にする風土
- 国家資格という“明確な目標”に向かって、仲間と一緒に前向きに努力できる雰囲気
親: 厳しそうだけど、手厚い環境なら安心して任せられそうね。
子: 勉強量は多いけど、「一人にさせない」体制がしっかりあるのがありがたいんだよ。
就職・進路|国家資格を活かして医療現場へ
● 主な進路分野
- 病院薬剤師(調剤・服薬指導・病棟業務)
- 薬局薬剤師(地域医療の最前線での健康支援)
- ドラッグストア(セルフメディケーション支援・健康アドバイザー)
- 製薬企業(MR、開発、品質管理など)
- 公務員薬剤師(保健所、衛生研究所、麻薬取締など)
- 大学院進学(臨床薬学・医療系研究など)
● 国家試験・キャリア支援体制
- 国家試験対策:模試・過去問演習・学内講座・個別面談などフルサポート
- 就職支援:履歴書・面接練習、病院見学、企業とのマッチング相談会
- 卒業生の職場での活躍が進路決定の後押しに
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめ!
- 人の役に立つ医療職に関心がある
- 理系科目(特に化学・生物)に興味がある、または得意
- 薬剤師としての国家資格をしっかり取得したい
- 少人数制で丁寧な教育を受けたい
- 医療人としての責任感とやさしさを大事にしたい
子: 薬って、命に関わるものだからこそ「人を見て、考えて、渡す力」が大事なんだって気づいたよ。
親: 単なる知識だけじゃなく、人と向き合える力が求められるのね。立派な医療人に育ちそうだわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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