「文学部」って昔の文学作品を読むだけ?実は“人間理解”の学部なんだよ
親: 文学部って、昔の小説や漢文を読んだりするところでしょ?それで就職できるのかしら…。
子: それがね、同朋大学の文学部は、**「文化を通して人間を知る」**っていうテーマで、仏教・文化・心理・表現まで広く学べるんだ。知識だけじゃなくて、教育や地域、福祉の現場で活かすことを見すえた学びだよ。
親: 仏教も学ぶの?ちょっと珍しいわね。
子: そう、もともと同朋大学は仏教系の大学だから、「いのち」「こころ」「共生」といったテーマを大事にしていて、人を理解し、支える力を育てることに力を入れてるんだ。
学びの特色|“こころ”と“ことば”を深める4年間
- 仏教・文化・表現・心理の領域を横断して学び、「人間とは何か?」を探究
- 現代社会の中で、人間関係・教育・生き方について深く考える視点を養う
- 小中高教員免許(国語など)や司書、博物館学芸員、社会福祉主事などの資格取得も可能
- 地域連携プロジェクト(福祉施設や地域寺院、学校と連携)にも力を入れている
4年間の流れ|基礎から実践、そして“人の支え手”になる力へ
● 1年次:幅広く「人」と「文化」にふれる
- 哲学・仏教入門/日本文化基礎/心理学入門/文章表現などを学ぶ
- 地域フィールドワークやボランティア活動で、実際の“現場”にふれる
- 少人数のクラスで「対話型の授業」が基本。発表や意見交換が盛ん
● 2年次:専門を深め、視野を広げる
- 表現教育(話し方、書き方)・教育心理・文化人類学・現代思想などを選択
- 教職課程スタート。教育現場に関わる基礎を学び始める
- 仏教に基づく“いのちの教育”など、独自の視点の授業も受講可能
● 3年次:地域・教育現場での実習が本格化
- 学校での教育実習・特別支援教育実習などを経験
- 地域のお寺・福祉施設と連携したワークショップに参加
- 卒業研究に向けたゼミ配属。自分の興味あるテーマを追究
● 4年次:卒業研究+就職活動へ
- 卒論テーマ例:
- 仏教における「死生観」と現代教育
- 表現活動が子どもに与える心理的影響
- 地域文化の伝承と若者の関わり - キャリア支援・就活講座・模擬面接なども丁寧にサポート
- 進学(大学院・通信制教育大学)や教育・福祉分野への就職も視野に
学外活動が豊富|“まちの中で学ぶ”経験が人を育てる
- 地域寺院との合同イベント運営(こども寺子屋など)
- 地域福祉施設と連携した傾聴ボランティア
- 名古屋市内の図書館・博物館との連携授業
- 小学校での読み聞かせ・日本語指導実習
- 地元NPOと協力した地域文化の発信イベント
学生の雰囲気|優しさ・共感力・探究心を大切にする空気感
- 穏やかで落ち着いた雰囲気。対話を大事にする学生が多い
- 誰かのために動ける「心の優しさ」と「まじめさ」を兼ね備えた学生層
- 文学・仏教・心理・教育など、幅広い興味を持つ人たちが集まる
- 自分の価値観を言葉にする力、違う意見を受け入れる姿勢が育つ環境
就職・進路|“人と関わる”仕事で力を発揮
● 主な進路分野
- 教員(小・中・高校の国語科など)
- 福祉施設・教育関連NPOスタッフ
- 一般企業(人事・企画・営業・広報)
- 公務員(行政/文化振興課/社会教育主事など)
- 図書館司書・博物館学芸員など専門職
- 大学院進学(教育学・仏教学・社会福祉学など)
● 資格・支援体制
- 中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)
- 社会福祉主事任用資格、司書・学芸員資格など
- 教員採用試験対策講座や教育実習前指導も実施
- 就活セミナー・履歴書添削・個別進路相談もあり
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 人や社会のことに関心があり、「人の役に立ちたい」気持ちがある子
- 読書や文章を書くこと、考えることが好きな子
- 教育・福祉・地域活動など、現場で人と関わる仕事に興味がある子
- 仏教・哲学・心理など、内面に向き合う学びに価値を感じる子
- 大人数ではなく、少人数でじっくり学びたい子
子: 先生に「正解を探すな。自分の問いを育てなさい」って言われたの、忘れられないな。
親: 答えを出すよりも、問い続ける姿勢こそが、これからの時代に求められるのかもしれないね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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