「健康科学部」って?リハビリと地域医療の未来を担うプロを育てる場所
親: 「健康科学」って具体的には何を学ぶの?医療系ってこと?
子: そうだね、日本福祉大学の健康科学部では、リハビリテーションや地域医療、福祉の現場で活躍する専門職を育てる学びをしているんだ。理学療法士や作業療法士といった国家資格取得を目指すコースが中心だよ。
親: なるほど、身体のケアや機能回復を支えるお仕事ってことね。
子: うん、それに「チーム医療」「地域包括ケア」っていう今の時代に欠かせない視点を、在学中からしっかり学べるのが特徴なんだ。
特徴①|国家資格につながる学びと実践が充実
- 理学療法士、作業療法士などのリハビリテーション専門職の国家資格取得に対応
- 病院・福祉施設・在宅分野など、あらゆる医療現場を想定した教育を展開
- 現場経験豊富な教員による実践的授業+少人数制での手厚い指導
- 国家試験対策は1年次からスタート。模擬試験・個別指導も充実
子: 「人のからだを触る」ってすごく責任のあることだから、技術も知識も徹底的に学ぶよ。
特徴②|“地域で支える”視点を大切にするカリキュラム
- 回復期リハビリや介護予防、在宅支援など、医療と福祉の「つなぎ目」で働く力を育てる
- 地域包括ケアシステムや高齢者福祉の実情を理解する授業が豊富
- 実習も地域密着型。高齢者施設や在宅リハビリ現場での実習も重視
- 災害時医療・リハビリ支援など、社会的意義の高い分野にも対応
親: ただ病院で働くだけじゃないのね。地域で支える医療が学べるのは今どきだわ。
子: そう、「治す医療」じゃなくて「生活を取り戻す医療」って感じだね。
特徴③|チーム医療をリアルに学べる環境
- 看護学部、福祉系学部との学部横断的な連携演習が豊富
- 現場では医師・看護師・介護士・リハビリ職などと協働する場面が多いため、学生のうちから連携意識を育成
- 実際のシミュレーション授業では、患者役・支援者役を交代しながらチームでの支援計画を立案
子: 1人で支えるんじゃなくて、「連携して支える」っていう感覚が自然と身につくよ。
学びのステップ|4年間で「身体の理解」から「支援の技術」へ
◉ 1年次:基礎医学とリハビリの入口を学ぶ
- 解剖学、生理学、運動学などの医学基礎
- リハビリ概論/福祉社会論/チーム医療入門
◉ 2年次:技術を本格的に学び始める
- 理学療法評価/作業療法技術/日常生活活動の支援法
- 模擬患者を用いた実技演習が始まる
◉ 3年次:長期実習と地域実践へ
- 総合病院・福祉施設・在宅リハ現場での臨地実習(複数回)
- 症例検討や記録作成、チームミーティング演習など実務に即した訓練
◉ 4年次:卒業研究と国家試験対策
- 研究テーマ例:高齢者の転倒予防/脳卒中患者の機能回復/ADL改善の実践研究
- 国家試験に向けて、個別+グループで徹底サポート
実習・地域連携が豊富|“現場に出てから迷わない”
- 愛知県内の医療機関、老健施設、特別養護老人ホームなどと密接な連携
- 早期から「観察実習」「参加型実習」で現場を体感
- 「ふくし実践教育」制度で地域住民と交流しながら支援活動を行う
- 災害リハやメンタルケアなど、時代のニーズに合った現場実践も導入
子: 実習先で出会った利用者さんの「ありがとう」は、忘れられない経験になるよ。
学生の雰囲気|誠実で努力家、でも支え合える仲間たち
- 医療・福祉に関心のある真面目な学生が中心
- 国家資格取得という共通の目標を持ち、仲間同士で支え合いながら努力できる環境
- 男女比はほぼ半々。体育会系から文化系まで多様な背景の学生が活躍
- 実習や試験の大変さを超えて、「誰かの力になりたい」という思いが学生同士をつなげている
親: 志が近い仲間と4年間頑張れるって、精神的にも大きな支えになりそうね。
主な進路|国家資格を武器に医療・福祉現場の中核へ
◉ 国家資格を活かした進路
- 病院(急性期・回復期・慢性期リハ)
- 介護老人保健施設・特別養護老人ホーム
- 訪問リハビリテーション/在宅支援センター
- スポーツクリニック/企業の健康増進部門
◉ 国家試験合格実績
- 理学療法士・作業療法士:毎年安定した合格率
- 国家試験対策講座/模擬試験/直前ゼミの徹底サポートあり
◉ その他の進路
- 公務員(福祉職/保健センター)
- 医療機器メーカー・福祉用具企業
- 大学院進学(リハビリ学・地域医療・保健学系)
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 医療やリハビリに興味があり、人の役に立つ仕事がしたい子
- 身体を使った実技が得意 or 興味がある子
- 国家資格を取得して、安定した就職を目指したい子
- チームで協力しながら、現場経験を積みたい子
- 将来、地域や高齢者福祉の現場で活躍したいという思いがある子
子: 最初は「なんとなく医療に関心ある」くらいだったけど、学んでいくうちにどんどん「自分のやりたいこと」が見えてきたよ。
親: きちんと道がつながっている学びって、やっぱり安心ね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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