「看護学部」って? 口腔から全身を支える“新しい看護”のかたち
親: 看護学部って、どこでも同じような学びじゃないの?
子: 実は違うんだよ。大阪歯科大学の看護学部は、「歯科大学にある看護学部」っていう独自の特徴があるの。だから、普通の看護教育に加えて、**口腔ケアや歯科医療と連携した“総合的な看護”**を学べるんだ。
親: 歯と看護って、そんなにつながってるの?
子: うん、すごく大事。たとえば、高齢者の誤嚥性肺炎は、口腔内の管理が原因になることがあるし、全身疾患と口の中って密接につながってる。だから、口腔をケアできる看護師は、今すごく求められてるんだよ。
カリキュラムの特長|「基礎」「実践」「専門」を4年間で着実に
● 1年次|看護の基礎と「ひと」を見る力を養う
- 看護学概論・人間関係論・コミュニケーション演習などの導入科目
- 解剖学・生理学・栄養学など、医療の基礎となる知識
- 地域医療体験や見学を通じて「社会の中の看護」を理解
● 2年次|技術と知識を体系的に学び、シミュレーションも本格化
- 基礎看護技術(バイタル測定・採血・清拭など)を学ぶ演習
- 成人・老年・小児・母性・精神など、領域別看護学を開始
- 大阪歯科大学病院での見学実習もスタート
● 3年次|臨床現場での実践と専門性の深化
- 医療機関・福祉施設・地域拠点での臨地実習(数週間単位)
- チーム医療の現場で、歯科・薬・リハなど他職種連携を体感
- がん看護・災害看護・ターミナルケアなどの専門分野にも触れる
● 4年次|統合演習と国家試験対策・キャリア形成
- 卒業研究(テーマ例:高齢者の口腔ケア/終末期の意思決定支援など)
- 看護実践能力の統合演習(模擬患者対応・シナリオ演習)
- 国家試験対策講座、個別サポート体制あり
- 就職支援セミナー、病院合同説明会なども充実
子: 座学と実習のバランスがとれていて、現場力をちゃんと育ててくれるカリキュラムだよ!
大阪歯科大学ならではの教育|口腔ケア × 看護の融合
- 口腔の健康と全身の健康の連動を学ぶ講義が充実
- 歯科医師・歯科衛生士・看護師が一緒に演習する「連携授業」
- 摂食・嚥下に関する実習あり:高齢者看護や在宅医療で必須
- 実習では歯科病院ならではの症例(がん治療、顎顔面ケア)も経験
親: 歯科のことまで看護師が学ぶなんて、ちょっと驚き。
子: でもそれが、これからの高齢化社会ではとても大事な力になるんだって。
学生の雰囲気|真面目であたたかく、互いに支え合う文化
- 「将来の目標が明確」な学生が多く、勉強にも実習にも全力
- 実習の前後は、仲間と情報交換・相談しながら乗り越える空気
- 医療人をめざす者同士、自然と生まれる強い絆
- 看護学部ならではの「人と向き合うことへの誠実さ」があふれる
子: 実習は大変だけど、乗り越えた分だけ自信になるんだよ。
国家資格と就職|就職率は高水準、資格サポートも手厚い
● 取得できる資格
- 看護師国家試験受験資格(合格率:全国平均より高い年も)
- 保健師国家試験受験資格(選抜制)
- 養護教諭二種免許状(保健師取得者が申請可能)
● 主な就職先
- 大学病院・総合病院(急性期病院を中心に)
- 地域包括ケア病棟・高齢者施設・訪問看護ステーション
- 保健所・企業の健康管理部門・学校保健室
- 大学院進学や助産師学校への進路選択も可能
● 国家試験対策の体制
- 模擬試験/グループ学習/教員とのマンツーマン指導
- 過去問分析に基づくオリジナル対策資料
- 精神的なサポートも含めた「担任制度」が機能
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 人の役に立ちたい気持ちが強い子
- 観察力・共感力を活かして働きたい子
- 医療現場でチームとして動くことに興味がある子
- 新しい知識を学ぶことが苦にならず、努力できる子
- 口腔ケアや高齢者支援など、これからの医療ニーズに関心がある子
子: 看護って、「命を支える」仕事だから、大変だけど毎日が本当に意味のある時間になるよ。
親: 医療人としての成長も、人としての成長も、同時に経験できる場所なのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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