「文学部」って就職に不利?…いえ、“言葉と教養”はどんな時代にも強みになります
親: 文学部って、昔からあるけど、今の時代にちゃんと役立つの?就職とか大丈夫かしら?
子: たしかにそういう声もあるけど、大阪大谷大学の文学部では、**ただ古典や文学を読むだけじゃなく、「言葉を使って伝える力」「文化を深く理解する力」「物事を多面的に考える力」**を育てる学びができるんだ。
親: へぇ…文学って、読み物だけじゃないのね。実社会にどうつながるの?
子: 文章を書く力・説明する力・相手に配慮する力——この3つって、実はどんな仕事にも通用する“人間力”なんだよ。文学部ではそれを徹底的に鍛えてくれるの。
学部の特色|「ことば」と「文化」で世界を深く理解する人になる
● 日本文学・言語・歴史・文化を軸にした多彩な学び
- 古典・近代文学・現代文芸を通じた「日本語感覚」の深化
- 言語学・文章表現・読解力のトレーニング
- 日本の歴史・文化遺産・宗教思想など、社会とのつながりを意識したカリキュラム
● 実地調査や文化体験型授業が充実
- 歴史的な場所のフィールドワーク(寺社・古墳・町並みなど)
- 文学作品の舞台を巡る探究型学習
- 博物館・図書館・教育施設と連携したプロジェクト演習
● 表現力・思考力・対話力の3本柱を育てる少人数教育
- 一人ひとりの読解・表現スタイルを重視したゼミ形式授業
- プレゼン・ディスカッション・レポート作成でアウトプット力を強化
- 教員との距離が近く、質問や相談がしやすいアットホームな学び
学びのステップ|知る→感じる→考える→伝える、4年間の知的成長
● 1年次:日本語・日本文化の基礎を身につける
- 文学概論/日本語の構造/古典と現代の文章読解
- グループワークや発表を通じて“ことばの表現”に自信をつける
- フィールド体験(博物館・史跡巡り)で文化を「肌で知る」
● 2年次:自分の関心に合わせて専門を深めていく
- 日本近現代文学/民俗文化論/古代史と仏教文化
- 調査・文献収集・分析など研究的視点も身につける
- 創作文やエッセイ発表など、実践的な“書く力”を磨く演習も
● 3年次:ゼミナールで自分のテーマを深堀り
- 教員との個別指導で研究テーマを選定(例:源氏物語の女性像/大阪の地域文化)
- 調査・文献整理・プレゼンテーションを繰り返す中で、論理的思考が育つ
- 学外調査(街歩き・寺社訪問・古文書読み解き)も多く、知識が“現場とつながる”感覚を体得
● 4年次:卒業研究とキャリア形成の集大成
- 論文執筆(テーマ例:戦後文学とジェンダー/方言の役割/古典と現代の比較表現)
- ゼミ発表会でのプレゼン力・説明力を仕上げる
- 教員採用試験・企業就職・大学院進学など、各進路に応じた個別支援を徹底
実践的な取り組み|“ことば”と“地域”が交差するフィールドへ
- 文学作品の舞台地探訪と研究(例:万葉集・源氏物語・太宰治など)
- 地元文化財(寺社・古墳群など)に関する調査・案内パンフレット制作
- 地域の子ども向け「文学読み聞かせボランティア」
- 教員を目指す学生による模擬授業&授業研究会
- 学外展示会や市民講座でのプレゼン・解説活動
子: 文学って、実は「人とつながる学問」なんだよね。読むだけじゃなくて、考えて伝えて、社会と関われるっていう実感がある。
学生の雰囲気|内向きに見えて、実は発信力と熱量がある人たち
- 本や文章が好きな学生が多いけれど、“話す力”もしっかり育つ
- 表現活動(詩・短編・評論)にチャレンジする学生も多い
- ゼミでは意見交換や相互添削が活発。みんなで高め合う空気
- 地道でコツコツ型。でも、自分の「好き」を追い続ける熱意がある
親: 文学部って“おとなしい子が集まる場所”って思ってたけど、実は**“知的なエネルギー”が満ちている場所**なのね。
子: うん。“伝えたいことがある人”には、本当におすすめできる学部だよ!
就職・進路|“ことばを使って考え、伝える力”は、あらゆる職種の武器になる
● 主な就職先
- 小学校・中学校・高校(国語教員)
- 出版・編集・広報・広告などのクリエイティブ業界
- 地方自治体・公務員(文化財担当、図書館職員など)
- 一般企業(営業・企画・人事・教育・接客サービス系など)
- 大学院進学(日本文学・歴史学・文化研究・教育学など)
● 資格・免許
- 中学校教諭一種免許(国語)/高等学校教諭一種免許(国語)
- 司書/学芸員/日本語教師(要補助科目)などの関連資格も取得可能
● キャリア支援
- 教職支援センターによる教採対策(面接・論作文・模擬授業)
- 就職ガイダンス、業界研究セミナー、個別相談を常時実施
- ゼミ教員+キャリアセンターによるダブルサポート体制
子: 文学部って、「なにかを極めて、それを自分の言葉で伝える力」をくれるんだよね。だから、どんな道に進んでも応用が効くと思う。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 本や文章が好きで、読み書きに喜びを感じる子
- 自分の考えを言葉で表す力を育てたいと思っている子
- 日本語や日本文化に関心があり、深く探究してみたい子
- 地道に物事に取り組める粘り強さがある子
- 将来、教育・出版・公務など“知的な仕事”に就きたい子
親: 「文学を学ぶ」って、ただの趣味じゃなくて、“言葉と文化を通じて、世界と向き合う力”を育てることなのね。
子: うん。ここで過ごす4年間が、きっと一生ものの“教養”になるよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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