「理学部」って?自然界の“なぜ?”を真っすぐに追う学問の世界
親:
理学部って工学部とか医学部と違って、直接仕事に結びつくイメージがないんだけど…
子:
そういうふうに言われがちだけど、理学部は“自然のしくみを理解する”ことを追求する場所なんだ。世の中の「どうして?」に真っすぐ向き合って、その根本を探っていく、知的好奇心の最前線って感じかな。
親:
学習院大学の理学部って、どんな学びができるの?
子:
学習院は少人数制を徹底していて、学生一人ひとりへの丁寧な指導が特徴なんだ。基礎から応用まで、じっくりと自然科学の本質に迫れるのが魅力だよ。
学びの特徴|“教わる”だけじゃない、“探る”ことに価値がある4年間
手を動かしながら考える、実験中心のカリキュラム
- 実験・演習が豊富で、1年次から研究室の雰囲気を味わえる
- 教員との距離が近く、質問や議論がしやすい環境
- 「知識の詰め込み」ではなく、「理論+検証」の両立を重視
子:
理学部の面白さって、“正解”がわかってることじゃなくて、“まだ答えのない問い”に自分の頭と手で挑めるところだと思う。
学びのステップ|基礎から応用へ、4年間で自分の問いを深める
● 1年次:自然科学の基礎をしっかりと固める
- 数学・物理・化学・生物の基礎講義
- 実験・レポートの書き方、観察・記録の技術を学ぶ
- 少人数クラスでの手厚いサポート体制
● 2年次:本格的な実験・演習と応用理論へ
- 分析化学・物性・生態・数理など多彩なテーマに触れる
- 実験ノート・報告書の記述を通して論理的思考を鍛える
- 学内外の公開講座や研究会への参加機会も増加
● 3年次:研究室に所属し、自分の探究テーマを定める
- 教員の研究テーマを参考に、自分の「問い」を決める
- 自由研究型実習で、実験計画・データ処理・発表まで体験
- 学術論文の読み解き方、英語での研究発表なども練習
● 4年次:卒業研究にフルコミット
- 実験データの収集と考察に集中する1年
- 学内発表会で成果を発表、外部の学会参加もあり
- 指導教員と二人三脚で論文を仕上げる
親:
教わるだけじゃなく、自分で“つくる・調べる”って学びができるのね。
学生の雰囲気|誠実で探究心の強い、穏やかな仲間たち
- 派手さはないけれど、静かな熱意を持つ学生が多い
- 研究好きな“理系気質”の人もいれば、じっくり型の努力家も
- 教員との距離が近く、ゼミや研究室で自然に会話が生まれる
子:
授業後に先生と1時間くらい話し込んだり、実験のことをみんなで議論したり、知的な刺激にあふれてる感じだよ。
親:
雰囲気が良くて、落ち着いて学べるのは安心材料ね。
キャリア・進路|「理学部=研究職」だけじゃない多彩な選択肢
主な進路先
- 大学院進学(理学・数理・情報・生命科学など)
- 研究開発職(製薬・化学・エネルギー・電子材料など)
- IT・システム系企業(プログラミング、データ分析)
- 公務員(技術職、教育職など)
- 教員(理科・数学など)
キャリアサポートも親身に
- 就職支援センターの理系向けセミナー
- OB・OGとの面談や講演会の機会
- 教員推薦を通じた大学院受験対策
- 英語プレゼン・論文作成の支援講座も充実
子:
理学部って研究者だけの場所って思われがちだけど、科学的思考を活かして、民間でも公的分野でも活躍してる先輩が多いんだよ。
保護者の方へ|こんな子におすすめです
- 数学や自然科学に強い関心があり、じっくり考えるのが好きな子
- 目に見えない世界の法則を知りたいという好奇心を持つ子
- 手を動かしながら、自分で答えを見つける経験がしたい子
- 研究やデータ分析にワクワクできるタイプの子
- 将来は研究職、教育職、または知的な職業に就きたいと考えている子
子:
僕は最初、正直「理学部って就職あるのかな?」って不安だったけど、今はむしろ「自分にしかできない仕事」が見えてきた気がするよ。
親:
基礎を大事にして、誠実に学びを重ねる…そんな学部なら、どんな時代でも価値ある人になれそうね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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