「理工学部」って?“自然のしくみ”と“ものづくり”を一体で学ぶ場!
親: 「理工学部」って、理学と工学を両方学ぶってこと?
子: そう!岩手大学の理工学部は、**「自然を解き明かす理学の視点」と、「社会に活かす工学の技術」**を融合して学べるのが最大の特徴なんだ。
親: それって珍しい形なの?
子: 実はそうで、**東北で唯一、理学系と工学系が統合された“学部一体型”**の理工学部なんだよ。だから、物理・化学・地球科学・数学から、機械・電気・材料・建築・情報・環境工学まで、幅広く学べるんだ!
学びのフィールド|7つのコースで多様な科学技術を深掘り!
● 数理・物理コース
- 数学・物理の理論を軸に、自然現象の本質に迫る
- 情報数理や計算機科学への応用も学べる
- 教職課程と相性がよく、教員志望にも人気
● 化学・生命コース
- 無機・有機・生物・物理化学を網羅
- 生命現象の分子メカニズムや新素材開発にも挑む
- バイオ・食品・化粧品業界への就職実績も高い
● 地球環境コース
- 地質学・気象学・地球物理・環境解析を通して地球を学ぶ
- 災害予測や地域資源の活用研究が充実
- 東北の自然や災害対応への貢献性が高い
● 機械科学コース
- 機械設計・ロボティクス・制御・流体・熱工学などを学ぶ
- 最新のCADや3Dプリンタも実習で活用
- 自動車・電機・航空業界に強い
● 電気電子通信コース
- 電気回路・通信・半導体・AI・IoT・電力システムなどを学ぶ
- 研究室ではドローンやスマートデバイス開発も進行中
- 就職率が非常に高く、実践力が磨かれる
● 応用化学・材料工学コース
- 材料開発、エネルギー変換、化学プロセス設計など
- 地元産業との連携研究が活発
- 環境配慮型素材や持続可能な生産技術を探究
● 社会基盤・建築コース
- 橋梁・道路・上下水道から都市設計・建築デザインまで
- 防災・減災、地域まちづくりへの応用が豊富
- 技術士・建築士を目指す学生に人気
子: この7つのコースから、自分の興味と進路にあわせて選べるようになってるんだ!
学びの流れ|基礎→専門→研究→社会実装へとつなぐ4年間
● 1年次:幅広く理工系の基礎を学ぶ
- 数学・物理・化学・情報・地学など理系の基盤を習得
- 工学・理学の概論で全体像をつかむ
- 「自分は何に興味があるか」を探る時間
● 2年次:各コースに分かれて専門的な学びへ
- 選択したコースごとの実験・演習が本格化
- 実験レポートやグループワークで論理的思考を鍛える
- 地域企業・自治体と連携した課題解決型授業もあり
● 3年次:研究室に仮配属→本格研究の入口へ
- 各研究室に入って、テーマに沿った実験・調査・分析に取り組む
- 企業インターン・研究所研修などの外部連携も可能
- 海外留学(提携校多数)も視野に入る
● 4年次:卒業研究で集大成+進路決定
- 自らのテーマを設計→実験→分析→論文化→発表
- 進学・就職のための面談や支援も個別対応で手厚い
- 卒業論文発表会では社会人や企業関係者も参加することも
地域密着+世界標準の研究環境
- 東北地方の災害復興、防災設計、エネルギー活用に貢献する研究が多い
- 農業工学・雪氷工学・森林科学など「岩手ならでは」の学問も盛ん
- 文部科学省の支援事業に複数採択されており、研究設備が充実
- 「ものづくり工房」などの学生主体プロジェクトも活発!
学生の雰囲気|真面目で地道、だけどアツい!
- 東北出身の学生が中心だが、全国から受験者あり
- 手を動かして考えるタイプが多く、実験や設計が得意
- 教員や先輩との距離が近く、面倒見の良さが魅力
- 実直で謙虚、だけど好きな分野になるととことん熱中する姿勢
親: コツコツ型で、でも創意工夫ができる子に合いそうね。
就職・進路|“科学技術のプロ”として幅広いフィールドへ
● 主な進路先
- 製造業(自動車・電機・素材・食品・機械設計)
- インフラ系企業(電力・通信・鉄道・建設)
- 公務員(技術職/土木/環境/情報処理)
- 情報産業(ソフトウェア/システム開発/IT企業)
- 教員(高校数学・理科・工業)/大学院進学(理工系多数)
● 資格・サポート体制
- 技術士補、建築士、電気主任技術者など資格対応授業
- キャリアセンターの個別支援が丁寧(企業説明会・面接対策)
- 学内推薦制度・学部内企業説明会なども実施
子: 地元で働く人も、全国展開企業に行く人も多い。“進路の幅の広さ”は理工学部の魅力のひとつ!
保護者の方へ|どんなお子さんに向いている?
- 数学や理科が好きで、ものごとを深く探究するタイプ
- 手を動かして実験・設計・観察・ものづくりに熱中できる
- 地域や社会の課題に科学技術で挑みたいという想いがある
- 地味でも地道にコツコツがんばれる実直さがある
- 将来的にエンジニア・研究者・技術職として働きたい
子: 「なにを学ぶか」だけじゃなくて、「どう社会に役立てるか」を考える力が身につく学部だと思う!
親: 岩手の自然・地域に根ざした学びと、世界レベルの科学技術。両方あるって、いいバランスね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
コメント