「理工学部って、どんなところ?」科学と技術で“社会を変える”力を身につける!
親: あなた、「近畿大学の理工学部が気になってる」って言ってたけど、どんなことが学べるの?
子: 一言でいえば、“社会の課題に、理系でアプローチする場所”。近畿大学の理工学部は、物理・化学・数学といった理学分野から、機械・電気・建築・情報といった工学分野まで幅広く揃っている大きな学部なんだ。
親: あれもこれも学べるって感じなの?
子: そう!だけど、ただ「なんでも屋」じゃなくて、それぞれの分野が社会課題や実用化に強くつながっているのが特徴。たとえば、AI・再生可能エネルギー・宇宙・災害・まちづくりなど、“今”をテーマにした理系の学びが充実してるよ。
幅広い分野で“専門性×実社会”を貫く8領域!
近畿大学理工学部では、以下のような理学と工学が融合した領域を扱っています。
● 機械系:エネルギー・設計・モノづくりの基盤技術
- 自動車・ロボット・ドローンなどの設計と製作
- 熱力学・材料力学・機械設計演習などで“創る力”を育てる
- 3D CADや加工実習を通して工学的センスが磨かれる
● 電気電子系:次世代エネルギーと通信の要
- 電気回路・制御工学・パワーエレクトロニクスなど
- 再生可能エネルギーや電力インフラに応用される知識
- スマートグリッドやIoT機器など最新分野も取り扱い
● 情報系:AI・プログラミング・ネットワークを駆使
- Python・Javaなどの実践的プログラミング演習
- データサイエンス・人工知能・サイバーセキュリティ
- ハッカソンや開発演習も多数、即戦力が育つカリキュラム
● 建築・都市系:デザイン×構造で未来のまちを創造
- 建築設計製図・構造力学・都市計画などを総合的に学ぶ
- 住宅・ビルから都市全体まで、“人が住む空間”を構想
- 建築士資格にも対応、卒業設計で作品制作にも挑戦
● 化学・応用化学系:分子の力で社会を変える
- 有機・無機・高分子・触媒化学などを系統的に学習
- 環境対応材料・医薬・ナノテク・電池など応用分野が豊富
- 実験重視で、化学の本質と実用の橋渡しを体感できる
● 物理・宇宙系:理論と観測で“宇宙と物質”に迫る
- 素粒子物理・量子力学・天体観測・宇宙放射線など
- 実験装置やシミュレーションを使った先端研究が盛ん
- 「宇宙から人間を考える」視点が身につく
● 数学系:あらゆる理系の土台としての“思考力”を鍛える
- 微積分・線形代数・統計・位相幾何などを本格的に学ぶ
- 金融・情報・教育など応用分野にも対応
- 数学の証明力・論理力が評価される進路も多い
● 環境系:自然と共生する技術と視点を持つ
- 環境保全・防災・持続可能な都市計画を学ぶ
- 実験・フィールドワーク・データ解析を融合
- SDGsや地域課題とリンクした課題解決型授業が特徴
子: 学部の中にいろんな世界があるから、将来の選択肢がとても広い。しかも社会に直結してるから、やりがいを持って学べるよ!
学びのステップ|基礎→応用→実践→社会実装までを段階的に
● 1年次|理系基礎+学問領域の見取り図を知る
- 数学・物理・化学の基礎と、専門の入口となる導入科目を学ぶ
- 実験技術・計測の初歩から、PBL型授業で問題解決力を養成
- 「自分はどの分野に興味があるか」を見つけるステージ
● 2〜3年次|本格的な専門+応用的な演習がスタート
- 分野別に必要な理論・計算・プログラミング・設計などを深掘り
- 実験・実習中心の科目が増え、課題解決型のチーム学習も多数
- 一部の分野ではインターンシップや企業連携授業も始まる
● 4年次|卒業研究+社会との接続を強化する1年
- 研究室に所属し、1年間かけてテーマに取り組む(週3日〜常駐型)
- 例:災害に強い建物設計、AIを使った画像解析、次世代蓄電池材料の開発など
- プレゼン・論文・ポスター発表など、表現力や伝える力も強化
特徴的な取り組み|近大ならではの“実学力”と“チャレンジ精神”
- 企業や自治体と連携した「社会実装型PBL」が多数
- 起業支援・特許出願・実証実験の場を用意(例:近大発ベンチャー)
- 留学生とのグローバルチーム開発演習あり
- 資格取得支援(建築士、電気主任技術者、技術士補など)も充実
- 理工系女子学生支援プログラムもあり(交流・キャリア支援など)
親: 「勉強して終わり」じゃないのがいいわね。社会とつながってる実感って大事だと思う。
子: 近大は“挑戦が歓迎される雰囲気”があるから、自分のアイデアや好奇心を活かしやすいんだ。
学生の雰囲気|エネルギッシュで多様性ある、実践志向の理系集団
- 明るく行動的なタイプが多い(理系にしては珍しく“陽キャ寄り”)
- ロボコン・プログラミングコンテスト・建築設計展など課外活動も盛ん
- 高校時代の“理科好き”が多いが、大学で方向転換する柔軟さもある
- 積極的に就活や研究発表に挑戦する「実践派」が多い
子: 近大理工って、“面白いことに首を突っ込むのが好きな人”が多いかも(笑)でもちゃんと真面目で根は努力家って感じ!
就職・進路|「技術+人間力」で企業・研究所・公務員など多彩に活躍!
● 主な進路先
- 大手メーカー(パナソニック、ダイキン、日立、川崎重工、村田製作所など)
- IT企業(富士通、NEC、楽天、SCSKなど)
- 建設・住宅業界(大和ハウス、竹中工務店、積水ハウスなど)
- 公務員(技術職)・教員(理科・数学)・大学院進学も多数
- 起業・スタートアップ参画や海外でのキャリア形成事例もあり
● サポート体制
- 専門分野別の就職担当+研究室経由の推薦ルート
- 学内合同企業説明会・OB訪問制度・SPI対策講座など充実
- 理工系インターン紹介+開発成果を就活でアピールできる支援あり
親: 「理系なら就職に困らない」って聞くけど、本当なのね。
子: 近大は「企業からの引き合い」が本当に多いんだって。研究も就職も、どっちもちゃんとサポートしてくれるのが強みだよ。
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめ!
- モノづくり・プログラミング・数学・建築などに興味がある子
- 社会の課題を科学や技術で解決してみたいという志を持つ子
- 自分のアイデアをかたちにして発信するのが好きな子
- 就職や資格取得も視野に入れつつ、大学での挑戦も楽しみたい子
- 活動的で、実践的に学びたいタイプの理系志望生
親: 勉強だけじゃなく、“自分の力を社会に使う”という視点が育つのね。
子: うん。「手を動かして考える」って近大理工の精神なんだよ!
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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