「工学部」って?“テクノロジーと社会”をつなぐ新時代のエンジニアを育てる学び
親: 関西学院大学って、文系のイメージが強かったけど、工学部もあるのね?
子: そうなんだ。実は関学の工学部は、2021年に新設されたばかりの**“文理融合型”の最先端工学部**なんだよ。AIやロボティクス、エネルギー、バイオ、材料科学などの現代的な分野を通して、「技術で社会を変える人」を育てることを目指してるんだ。
親: 工学っていうと、機械とか建物とかのイメージだけど、もっと幅広いのね。
子: うん。**“人間中心のテクノロジー”**という視点で、「何のための技術か?」を常に問いながら学んでいくのが関学のスタイル。単なる理系じゃないところが面白いんだ。
学部の特徴|未来社会に求められる“知と技術のデザイン力”を育てる
● 学科ではなく「プログラム制」で学びを自由に組み立てる
- 「学科」ではなく、横断的なプログラムとして学べる
- 例)AI・IoTプログラム、ロボティクス・メカトロニクス、エネルギー環境工学、ナノ・バイオ材料など
- 複数の分野をまたいで学び、自分だけの専門性をデザインできる
● 工学×社会×倫理=“人間中心の技術”
- 工学倫理、テクノロジーと社会の関係、SDGs視点を重視
- 単なる開発・実験ではなく「その技術が社会にどう影響するか」まで考える
- リベラルアーツ教育との連携も豊富(文学部・経済学部との合同講義など)
● 最先端の実習・実験環境が整った神戸三田キャンパス
- AIラボ、マイクロファブリケーションラボ、実験用ロボットアーム、次世代材料分析装置など最先端施設が充実
- 「手を動かす」「失敗から学ぶ」体験型学習を重視
- 緑豊かな三田キャンパスで、集中して研究に取り組める
子: 教室で学んだ知識を、すぐ実験や開発に落とし込める環境が整ってるのも魅力だよ。プロトタイピングとか、実際に形にする楽しさも味わえるんだ。
学びのステップ|“人のための技術”を学ぶ4年間のプロセス
● 1年次:幅広い工学知識とリベラルアーツの融合
- 工学基礎(数学・物理・情報)+教養(倫理、社会課題、リーダーシップなど)をバランスよく学ぶ
- 工学の全体像を体感し、自分の興味を探る導入教育が特徴的
- プログラミングやAI入門など、現代工学の基本も全員履修
● 2年次:専門プログラム選択+応用技術の実践
- 自分の興味に応じてプログラムを選択(途中変更も可)
- ロボット設計、バイオ材料合成、エネルギー効率解析などの応用科目がスタート
- 小規模グループでの設計演習・モノづくり課題にも挑戦
● 3年次:課題解決型プロジェクト+研究ゼミ配属
- チームで実社会課題に取り組むPBL(Project Based Learning)を重視
- SDGs・地域課題・企業連携型プロジェクト多数
- 教員の研究室(ゼミ)に所属し、本格的な専門研究を開始
● 4年次:卒業研究と進路決定
- 自分の関心テーマに応じて研究論文・技術開発を進める
- 社会実装型テーマ(例:高齢者支援ロボット、再生可能エネルギー制御、ナノ材料応用など)も豊富
- 大学院進学希望者向けの研究スキル強化支援もあり
学生の雰囲気|柔軟で創造的。“理系だけど、対話も大事にする”タイプが多い
- 数学・物理が好きな学生はもちろん、AIや環境問題への関心から進学した文系寄りの学生も
- 穏やかで協調的な雰囲気。チームで考える授業が多いため、対話スキルが伸びる
- プログラミングや電子工作など趣味と学びがつながっている人も多数
- 「起業したい」「社会課題に向き合いたい」など意識の高い学生も目立つ
親: 工学部ってもっとガチガチな理系集団かと思ってたけど、いろんなタイプの子がいるのね。
子: うん。関学の工学部は、“人のための技術”に本気で取り組む人が集まってる感じ。文系的視点も持ってる人が多いから、議論がすごく面白いよ。
就職・進路|技術も伝える力も備えた「創造型エンジニア」に多方面から引き合いあり
● 主な進路分野
- 製造業(電機・機械・自動車など):開発・設計・研究職
- IT業界:AIエンジニア、データサイエンティスト、UX設計など
- 環境・エネルギー:インフラ企業、再生可能エネルギー関連企業
- 公務員・技術職(国交省、地方自治体、研究機関)
- 大学院進学(関西学院大学大学院・東大・京大・海外大進学もあり)
● キャリア支援・資格
- 技術職だけでなく「企画職・商品開発職」でも実績多数
- 起業支援やインターンシップ紹介、技術コンペへの参加支援あり
- 技術士補、基本情報技術者、一部資格講座との連携も可能
子: 「技術がわかるだけの人」じゃなくて、「技術を使って何をするか」を考えられる人になれるから、進路の幅が本当に広いんだ。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 数学・物理が得意で、工学に関心がある子
- AIやロボット、環境技術など、未来の技術にワクワクできる子
- 「なぜその技術が必要か?」を自分で考えて行動できる子
- 人と関わることも苦手じゃなく、チームで動くのが好きな子
- 技術を通じて社会貢献したいという気持ちを持っている子
子: 関学の工学部は、“未来をつくる力”を本気で育てる場所だよ。数式も大事だけど、それを使って誰を幸せにできるかまで考えられるようになる。
親: 技術を学ぶだけじゃない。“生き方としての工学”を学ぶ場所なのね。なんだか安心したわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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