「生命環境学部」って?自然と共に生きる未来を、科学で切り拓く学び
親:
名前は聞いたことあるけど、「生命」と「環境」って、具体的にはどんなことを学ぶの?
子:
簡単に言うと、生命科学(生き物のしくみ)と環境科学(地球や自然のしくみ)を融合させた学部。人と自然が共生できる未来を、科学的に考える場所だよ。
親:
理系なのに、“自然と人間の関係”みたいなことも考えるのね。
子:
そう。関西学院大学の生命環境学部は、「命を科学する力」と「地球規模で考える視点」の両方を育てるところなんだ。
学びの特徴|生物・化学・環境・社会をつなぐ“融合型”理系教育
基礎から応用まで、幅広い自然科学を体系的に
- 生物学・化学・物理・地学などの基礎自然科学をしっかり学ぶ
- 同時に「環境問題」「エネルギー」「生態系保全」など、現代社会の課題と直結するテーマにアプローチ
- 自然科学と社会科学をつなぐ思考力を育成
フィールドとラボ、両方で“自然に向き合う”
- 実験・観察・調査を重視した実践的カリキュラム
- 山や川、湿地帯などの自然環境を舞台にしたフィールドワークが豊富
- 分子レベルから地球規模まで、多様なスケールでの分析技術を習得
持続可能な社会に貢献する“科学的提案力”も重視
- SDGsや地域課題への科学的アプローチを学ぶ科目も充実
- 地方自治体・NPO・研究機関との協働プロジェクトに参加
- 「課題発見→調査→分析→提案」までを自ら考える演習が中心
学びのステップ|自然と人間の未来を見つめる4年間
● 1年次:自然科学の土台をしっかり築く
- 生物・化学・物理・地学の基礎科目をバランスよく履修
- プレゼンテーション・レポート演習で伝える力も養う
- 校外の自然観察や簡単な環境調査など、体験型の授業も多数
● 2年次:環境・生命のテーマごとの専門学修へ
- 生態学・気候変動・水質保全・遺伝子技術・エネルギー問題など、具体的な領域に分かれた専門科目
- 野外実習(森林調査・水辺環境モニタリングなど)や化学分析実習で“自ら測る”力を育てる
● 3年次:研究室配属+応用演習で“実践力”を鍛える
- 教員の研究室に所属し、実際の課題をテーマに調査・分析を開始
- 地域フィールドでの持続可能性プロジェクトや、企業と連携した環境評価活動にも参加
- 国際環境会議やSDGs関連の学会への参加も可能
● 4年次:卒業研究+社会実装をめざす
- 卒論では「生態系×人間活動」「水環境×地域社会」など融合的テーマに挑戦
- 科学的な論証だけでなく、政策提言や啓発活動に結びつけるプレゼンも実施
- 大学院進学・就職活動に向けたキャリア支援も並行して行う
実践的なプロジェクト事例|「地球規模の課題」を自分ゴトに
- 丹波地方での生物多様性調査と地域活性化ワークショップ
- 瀬戸内海沿岸の水質・生態系変化の長期モニタリング
- ヒートアイランド対策のための都市緑化評価
- 食品ロス削減プロジェクト(学生主導の啓発キャンペーン)
- 環境教育イベント(小学校と連携しての体験教室)
学生の雰囲気|自然が好き・人も好き、行動力ある仲間たち
- 生き物や自然が好きで、野外活動が得意なタイプが多い
- 「環境問題を解決したい」という社会志向の強い学生も多い
- フィールドワークやグループ演習が多く、コミュニケーション力に富む
- 文系・理系の垣根を超えて、幅広い視野を持った学生が集まる空間
就職・進路|環境×生命×社会をつなぐ、多彩なキャリア
主な進路
- 環境コンサルタント(企業の環境評価・CSR支援)
- 地方自治体(環境政策・自然保護・上下水道部門)
- バイオ・化学メーカー(研究職・技術職)
- 教育(高校理科教員、環境教育指導員)
- NPO・NGO(環境保全・開発支援・国際協力)
- 大学院進学(環境学・生物学・農学など)
キャリア支援
- 学内のキャリアセンターが環境系就職に特化した個別支援を実施
- 環境系業界セミナー・インターンシップの紹介多数
- 研究職希望者には大学院進学のサポート体制あり
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 生物や自然が好きで、野外活動もいとわない子
- 環境問題・エネルギー問題など、社会課題に関心がある子
- 自然科学だけでなく、人や社会との関わりも大切にしたい子
- 理系だけど、文系的な視点も柔軟に取り入れたい子
- 「地球と人の未来」に、真剣に向き合いたいと感じている子
子:
環境の話って、理系だけじゃなくて“暮らし”に直結してるから、学びながら自分の生き方も考えるようになったよ。
親:
知識を得るだけじゃなくて、ちゃんと“社会で活かす力”も育つ学部なのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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