「理工学部」って？100年を超える“実学の伝統”が息づく総合理系学部
親： 日本大学って理系にも強いの？文系のイメージがあったけど。
子： 実は、理工学部は日大の中でも歴史が古くて人気の高い学部のひとつなんだよ。都心の神田駿河台と千葉県船橋の2拠点で学びながら、建築・機械・情報・電気・化学など、幅広い分野の専門家を育ててきた実績があるんだ。
親： へぇ、拠点が分かれてるのね。それって不便じゃないの？
子： 1〜2年生は主に船橋キャンパスで基礎を学んで、3年次からは神田の都市型キャンパスに移って本格的な専門・研究に取り組むスタイルなんだ。都心の立地を活かして、企業や研究機関と連携したプロジェクトも多いよ。
学部の柱は「理学×工学×都市社会」！現代社会と深く関わる学び
● 建築・土木・都市工学系
- 建築設計・構造力学・都市計画を横断的に学べる
- 一級建築士の受験資格に直結（実績多数）
- 都市の再開発、防災まちづくり、景観保全に関わる研究も
● 機械・電気・電子・情報工学系
- ロボティクス・AI・IoTなど次世代技術に対応した教育
- 電力・通信・エネルギー産業に必要な知識も網羅
- CADや回路設計など実践的スキルを徹底的に磨ける
● 応用化学・物理・数学系
- 医薬品・環境素材・ナノテクなど先端分野の研究室が多数
- 実験技術・分析手法を系統的に習得
- 「理学の視点」から新技術を支える応用力が身につく
子： 日大の理工は、ひとつの専門にしぼるというより「文理融合」や「分野横断」の姿勢が強いかな。建築と情報、都市計画と環境工学とか、つなげて考える学びができるのが特徴だよ。
学びのステップ｜基礎→専門→研究→実践へと成長できる4年間
● 1年次：理工の基礎を全員がしっかり学ぶ
- 数学・物理・化学の徹底基礎とプログラミング入門
- レポート作成・実験レポートの書き方も習得
- 船橋キャンパスでの全学共通教育
● 2年次：各自の専門分野に進む
- 建築、機械、情報、電気など専門講義＋演習が本格化
- 少人数形式で教員との距離が近く、質問しやすい環境
- 自分の「好き」「得意」に応じた選択がしやすいカリキュラム
● 3年次：神田駿河台キャンパスでの応用学習
- 本格的な実験・設計演習・フィールドワークを経験
- 学会発表や論文指導もスタート
- 就職支援・資格講座もこの時期から充実
● 4年次：卒業研究と進路の決定
- 卒業研究を通じて「専門＋実社会課題」を扱う力を育成
- 就職活動・大学院進学・公務員対策が本格化
- 指導教員によるきめ細かい進路相談あり
学生の雰囲気｜堅実・実直・協力的な“理工系らしさ”と多様性
- 地に足がついた、コツコツ型の学生が多い印象
- 高校で理系が得意だった学生が全国から集まる
- プログラミング・設計・実験など黙々と取り組む姿が見られる
- 一方で、体育会系・サークル活動も盛んで社交性も高い
親： なんだか安心感のある学生像ね。
子： うん。ガツガツではなく、淡々とだけど着実にスキルを積んでる感じ。サポート体制も手厚いから、理系が初めての子もついていきやすいんだよ。
就職・進路｜「堅実＋高実績」の就職力と多彩なキャリア支援
● 主な進路分野
- 大手建設会社（ゼネコン）・設計事務所・不動産開発
- 自動車・機械・電機メーカー
- 通信・IT系企業・SIer（システムインテグレータ）
- エネルギー・環境コンサル・公務員（技術職）
- 大学院進学（日大内部・他大学院含む）
● 資格・キャリアサポート
- 一級建築士・技術士・電気主任技術者・基本情報技術者など受験支援
- 学内開催の合同企業説明会
- OB/OG訪問の斡旋、インターン紹介制度も充実
- 卒業研究と企業ニーズのマッチングにも対応
保護者の方へ｜どんな子におすすめ？
- 理系科目（数学・物理・化学など）に苦手意識がなく、論理的に考えるのが得意な子
- 実験や設計、プログラミングなど「手を動かす」学びが好きな子
- 建築やものづくり、都市計画など、社会インフラに関心がある子
- 将来は専門資格を取得し、技術職として安定して働きたい子
- 進学後も「幅広く学びながら、自分の道を探したい」タイプの子
子： 日本大学 理工学部は、どこか“実直”で“堅実”な理系って感じがする。地味だけど、信頼される技術者になるための力をじっくり育ててもらえる場所だと思うよ。
親： なるほどね。「派手さ」より「確かさ」が強みってことね。社会で長く活躍するには、そういう力が大事かもしれないわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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