「立教の理学部」って?専門性と教養を両立した“リベラルな理系”
親:
立教って文系のイメージが強いけど、理学部もあるのよね?
子:
あるよ!しかも意外と“本格派”な理学部。物理・化学・生命理学の3分野を中心に、少人数で専門的に学びながら、リベラルアーツも重視する独自のスタイルなんだ。
親:
理系なのにリベラルアーツもって、どういうこと?
子:
つまり「専門を深めるだけじゃなくて、人間としての視野や教養も育てる」ってこと。立教の理学部は、“研究者気質”と“人間味ある思考”の両方を磨く場所なんだよ。
学科構成|自然のしくみと生命の謎を追う3学科
● 物理学科
- 力学・電磁気・量子力学・統計力学・素粒子・宇宙物理など幅広く学ぶ
- 理論+実験のバランスがよく、実験スキルも丁寧に養成
- 教員との距離が近く、1年次からゼミ形式で物理的思考を鍛える
● 化学科
- 有機・無機・物理化学・分析化学などを基礎から体系的に学ぶ
- 2年次から本格的な実験が始まり、週3日“実験漬け”の時期も
- 研究テーマの幅が広く、医薬・材料・環境分野に応用可能
● 生命理学科
- 分子生物学・細胞生物学・遺伝学・進化生物学など生命科学を広く網羅
- マウスやゼブラフィッシュなどを使った本格的な実験も実施
- 研究室ではバイオ・医学系・ゲノム解析など最先端研究にふれることも
子:
“物理の論理性”“化学の応用性”“生命科学の可能性”——それぞれの学科に個性があって、好きなことを突き詰められるんだよ。
カリキュラムの特徴|“理系”だけど“人間力”も鍛える4年間
● 1年次:理学の基礎とリベラルアーツの導入
- 数学・英語・情報処理など理系の基盤+立教独自の教養科目
- 少人数クラスで基礎から丁寧に指導され、初学者も安心
- 「科学と人間社会」など理系教養の視点を育む授業も用意
● 2年次:専門知識と実験演習の充実
- 学科ごとの専門科目がスタート(例:熱力学、反応機構、分子生物学など)
- 週2〜3日のラボワークで“理系らしい日常”が本格化
- 分析機器の使い方やレポート作成など“プロの初歩”を実践で習得
● 3年次:自分の研究分野を見つける探究フェーズ
- 少人数ゼミでの文献購読・発表・実験計画立案などがスタート
- 学会レベルの研究に触れる機会も増え、研究テーマが見えてくる
- 教員と一緒に考える“研究者としての第一歩”
● 4年次:卒業研究で“問いと向き合う力”を完成させる
- 研究室に所属し、1年間自分のテーマに徹底的に向き合う
- 発表会や論文執筆、学会参加などのアウトプットも経験
- 多くの学生が大学院進学や専門職への道を視野に活動
親:
思ってたより研究寄りなのね。しかもすごく丁寧に育ててくれる感じ。
子:
そう。少人数で“見てくれてる感”が強いし、自分のテーマを深掘りできる環境があるのが大きい!
学生の雰囲気|落ち着きと誠実さ。真面目で探究心あふれる空気感
- 派手さはないが、静かに熱を持って取り組む学生が多い
- 男女比は理系にしては比較的バランスがよく、女子学生も活躍
- 実験や研究にじっくり向き合う“研究者気質”が尊重されている
- グループワークよりも個人探究が得意な学生が多い印象
- 人当たりが穏やかで、話しかけやすい雰囲気もある
子:
「目立たないけどすごい人」が多いって感じかな。芯が強くて、ちゃんと勉強してる人が評価される空気だよ。
就職・進路|理系としても、教養人としても強い“立教ブランド”
● 主な進路先
- 化学・製薬・食品・バイオなどのメーカー(旭化成、武田薬品、アステラスなど)
- 情報・エンジニアリング企業(NEC、富士通、SCSKなど)
- 公務員・研究機関・教育関係(中高教員や大学職員など)
- 金融・サービス業界(データ分析・技術系職種として)
- 大学院進学(立教大大学院・東大・東工大・医歯系大学院など)
● 特徴的な進路支援
- 教員免許(中高の理科)取得が可能で、教職志望者への支援も充実
- 学部内外のキャリア講座・研究室OBとの交流会あり
- 教員との距離が近いため、進路相談がしやすいのも魅力
子:
“研究職”も“企業就職”も“教員”も、「理系をどう活かしたいか」で選べる進路の広さがあるんだよね。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 理科(物理・化学・生物)に興味があり、深く掘り下げたい子
- 少人数でじっくり学びたい子、質問をたくさんしたい子
- 大学での研究や実験にワクワクするタイプの子
- 理系でも、人文的な教養や視野を大切にしたい子
- 将来、研究・教育・開発など“理系の力”で社会と関わりたい子
子:
“手を動かす理系”と“考える理系”が両立できる学部だと思う。
親:
たしかに、「深く学び、広く考える」っていう姿勢は、どんな未来にもつながっていきそうね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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