「情報理工学部ってなに?」最先端のITを、社会のために“つくって動かす”学部
親: 「情報理工学部」ってよく聞くけど、実際どんなことを学ぶの?プログラミングばっかりなの?
子: 確かにプログラミングも大事だけど、それだけじゃないよ。立命館大学の情報理工学部は、AI・データサイエンス・IoT・ネットワーク・ロボット・画像処理など、情報に関わるあらゆる技術を総合的に学ぶ学部なんだ。
親: 幅広い分野なのね。でも理系ってなんとなく“難しそう”ってイメージがあるわ…
子: そこが立命館のいいところで、初心者にも対応した段階的なカリキュラムが整ってるんだ。BKC(びわこ・くさつキャンパス)の最新設備で、「つくって試して改善する」っていうエンジニア思考を、実践的に育てていけるんだよ。
情報社会を支える5分野|社会とつながる技術を多角的に学べる
立命館の情報理工学部では、以下のような情報系5分野を軸に学びます。
● 人工知能・データサイエンス系
- 機械学習・深層学習(ディープラーニング)の理論と実装
- PythonやRなどを使ってビッグデータを解析
- ChatGPTなどの自然言語処理技術も扱う
● ソフトウェア・システム開発系
- JavaやC言語などを活用しながらアプリケーションを開発
- チームでのシステム設計・プロジェクト管理を実践
- オープンソース・アジャイル開発の基礎も学ぶ
● ネットワーク・セキュリティ系
- インターネットの通信プロトコルや暗号技術の基礎
- サイバー攻撃の手法と防御策(実機シミュレーションもあり)
- ホワイトハッカーを育てるような応用実習も導入
● ロボティクス・ハードウェア系
- センサー・制御工学・ロボット制御プログラムの構築
- ドローンや自動運転車などの動作実験
- 実際にロボットを自分で組み立て、制御する体験型授業もあり
● 画像処理・メディア技術系
- コンピュータビジョン・映像認識・AR/VR技術の基礎と応用
- 医療画像や顔認識技術などの社会実装を見据えた研究も盛ん
子: ひとことで「情報系」っていっても、研究テーマは多種多様。将来はエンジニア、データサイエンティスト、研究者、企業の技術職…いろんな未来につながるんだ。
学びのステップ|基礎からプロレベルまで“実践”を重ねる4年間
● 1年次|プログラミング入門+数学・物理の基礎を固める
- C言語やPythonでの初歩的なコーディングを実習で体得
- 微分積分・線形代数・情報数学などの理系基礎をバランスよく学ぶ
- 情報倫理・テクノロジーと社会など、教養的な科目も導入
● 2年次|分野ごとの専門科目と実験・開発に本格突入
- 各分野(AI、ネットワーク、ソフトウェアなど)に応じた選択必修科目がスタート
- 2年次後半からは、少人数制の「プロジェクト演習」も始動
- データ収集から分析、プロトタイピングまでを体験
● 3年次|研究室に所属し、実践力を大きく伸ばす
- 研究室配属により、より専門性の高い研究・開発に参加
- 例:自動運転アルゴリズムの設計、SNSデータからの感情解析、仮想現実の身体制御研究など
- 企業との共同研究や学外コンテストへの挑戦も活発
● 4年次|卒業研究で“社会に応える技術”をかたちに
- 自分の研究テーマを1年かけて深掘り、卒業論文に仕上げる
- 技術だけでなく「どう役立てるか」を重視するプレゼン・提案活動も
- 卒研の一部が企業導入・実用化されるケースもあり
学外とつながる学び|企業・自治体・海外とも連携多数
- 関西IT系企業とのインターンシップや実地研修制度が充実
- 滋賀・京都の自治体と連携した「地域課題×デジタル解決」プロジェクト
- 海外大学との国際PBL(共同開発プロジェクト)や英語論文プレゼン支援もあり
- ACM-ICPCやKaggleなど外部コンテストへの出場支援も整備
親: “使える技術”って、やっぱり実際に誰かと組んで学ぶことで育つのね。
子: うん、「一人で黙々」だけじゃなくて、「社会と一緒に」学ぶ場が多いのが立命館の強みだよ!
学生の雰囲気|理系×創造力=“好き”を極める仲間たち
- プログラミングが趣味という学生もいれば、IT×社会貢献に関心がある学生も
- 積極的にハッカソンや技術コンテストに出る人も多い
- オンライン・オフラインの学びがうまく融合していて柔軟な思考が身につく
- 穏やかで真面目、でも熱中すると止まらない“オタク的情熱”も歓迎される文化
子: 「ちょっと変わってるけど面白い人」が多いかも(笑)でも、みんな自分の得意を大事にしてるから刺激になるよ!
就職・進路|“技術力×人間力”を武器に、IT・製造・研究など多方面へ!
● 主な進路
- IT系企業(NTTデータ、楽天、サイバーエージェント、富士通など)
- 通信・電機・自動車系メーカー(ソニー、パナソニック、デンソーなど)
- 金融・コンサル(AI・IT部門)
- 国家公務員・自治体職員(情報職)
- 大学院進学(立命館・東大・京大・東工大など)
● キャリア支援
- 研究室経由の推薦・OB紹介など就活ルートも豊富
- キャリアセンターによる面接対策・インターン講座も定評あり
- 技術職に強いポートフォリオ作成や開発実績の整理支援もあり
親: 卒業後も“引く手あまた”って感じがするわね…
子: 実際、技術+提案力があるから、どこでも活躍できる人材になれるんだって!
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめ!
- ゲームやアプリ、AIやロボットなどに強い興味がある子
- プログラミングやモノづくりが好きで、自分で試行錯誤するのが楽しい子
- 理系だけど社会貢献にも関心がある、応用志向のある子
- 技術を通じて、人や社会の課題解決に関わりたいと思っている子
- データやIT技術を通じて、グローバルに活躍したいという夢を持つ子
親: 技術って冷たい印象があったけど、「人と社会に活かす」っていう視点があるのはいいわね。
子: うん。「つくる」だけじゃなく「つなげる」情報技術。それを学べるのが、立命館の情報理工学部なんだよ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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