「医学部」って?人のいのちと向き合う、覚悟と情熱の6年間
親: 医学部って、やっぱり医者になるところよね。どんな子が向いているのかしら?
子: もちろん医師をめざす場所だけど、それだけじゃないんだ。秋田大学の医学部では、「人の命に向き合う」覚悟と、「地域を支える医療人」としての実践力、そして「研究で未来を切り開く力」を総合的に育てているんだよ。
親: 地域医療ってよく聞くけど、実際はどんな学びをするの?
子: 秋田大学は、特に「地域完結型医療」を大事にしていて、大都市じゃなくても最良の医療が提供できる仕組みづくりをテーマにしてるの。だからこそ、診察技術・患者との対話力・チーム医療まで、現場で生きる力を早期から徹底的に学ぶんだよ。
学部の特徴|“地域”と“世界”をつなぐ、秋田型医療人の育成
- 1学年80人規模の医学科で、きめ細かな教育
- 「地域医療学講座」や「へき地医療実習」が充実:全国でも珍しい秋田大学独自のプログラム
- 東北地方の地域医療を担う人材養成に特化:秋田県との連携協定あり
- チーム医療・多職種連携教育が重視される:看護・保健・薬学・栄養など他学部との協働授業あり
- 研究力も高く、再生医療やがん治療などの先端医療にも対応
学びのステップ|医療の「人間力」と「科学力」を統合する6年間
● 1・2年次:基礎医学と教養をバランスよく学ぶ
- 一般教養+医療倫理・医学英語・心理学など幅広い知識を修得
- 解剖学・生理学・生化学など、ヒトのからだの仕組みを根本から理解
- 実験・実習も豊富で、観察力・記録力・対話力を養う
親: 医学部って最初から解剖するの?
子: うん、秋田大学では1年の終わりから2年にかけて系統解剖実習があって、実際にご献体を使って学ぶんだよ。命の尊さと向き合う、大事な第一歩なんだ。
● 3・4年次:臨床医学を学び、病気を診る力をつける
- 内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急など、幅広い科目を体系的に学修
- 模擬診察やPBL(課題解決型学習)で“自ら考える医療人”をめざす
- 地域医療の現場体験(秋田県内の診療所など)も本格化
● 5・6年次:病院での「臨床実習」でプロとしての力を養う
- 秋田大学医学部附属病院などで、患者さんに実際に接する「臨床実習」
- 診察・問診・カルテ記入・症例プレゼンまで、本番さながらの経験
- 遠方の医療機関での地域医療実習(例:能代、由利本荘、大館 など)あり
- 国家試験対策も徹底され、合格率は全国上位レベルを維持
医学教育だけじゃない!秋田大学ならではの魅力ある学び
- 「秋田学」導入科目:地域文化・歴史・人口減少などを医療と関連づけて学ぶユニークな授業
- 海外研修制度あり:アジアや欧米の大学病院で研修を受ける選択肢も
- 地域医療実習で空き家やバス診療の現場も学ぶ:人口減少社会における持続可能な医療のあり方を探究
雰囲気|互いに支え合う“協働型”の学びと人間関係
- 1学年80人前後で、顔が見える関係性:チームワーク重視の空気感
- 真面目で努力家が多く、協力して国家試験を乗り越える文化が根付いている
- 秋田出身者だけでなく、全国から学生が集まる
- 地元の人との交流も多く、実習で“地域の一員”として受け入れられる体験あり
医学部の先にある進路|地域の医師から世界の研究者まで
● 主な進路
- 医師国家試験合格→初期研修医→各地の病院勤務
(秋田・東北地方の病院に進む学生が多い) - 専門医取得(内科・外科・小児科・救急・精神など)後、開業や病院医師として活躍
- 研究医として大学院へ進学→再生医療・免疫・ゲノム医療などの道もあり
- 国際医療機関やJICA、海外医療ボランティアへの参加例もあり
● 地域枠・奨学金制度
- 秋田県医学部地域枠(県内勤務義務あり)あり:将来、秋田県内で医師として働くことを条件に学費支援
- 奨学金制度も充実:経済的理由で学びを断念しないよう、多様な支援体制を整備
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 医師として“人を助けたい”という想いが明確な子
- 知識だけでなく、人の話を聞けるコミュニケーション力がある子
- 地域貢献やへき地医療など、現場型の医療に関心がある子
- 努力を積み重ねて、6年間走り抜ける覚悟がある子
- 科学的探究心や研究志向もある理系型タイプの子
子: 医学部って確かに大変だけど、秋田大学みたいに**地域に根ざして“患者さんの顔が見える医療”**を学べるって、すごく貴重だと思う。
親: たしかに。大都市だけじゃなくて、地方の命を支える医療人も、これからますます大事になるわね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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