「理工学部」って?“エネルギー・資源・環境”の最前線を学ぶ場所
親: 「理工学部」って理系の総合デパートみたいだけど、秋田大学では何を重視しているの?
子: 秋田大学の理工学部は、特に「エネルギー・資源・環境・ものづくり」といった実学的な領域に強いんだ。日本有数の資源系研究や再生可能エネルギーの研究拠点として、地域と世界の課題に真正面から取り組む教育が特色だよ。
親: へえ、秋田って資源のイメージあるかも。
子: うん、秋田は鉱山や地熱資源の宝庫だったから、それを活かした「資源地質学」「材料開発」「環境保全工学」などの研究が、全国的にもトップクラスなんだ。
学部の特徴|「地域×グローバル」で鍛える応用理工の力
- 理学系+工学系の融合学部:自然科学の探究から応用技術まで一体的に学べる
- 資源・エネルギー・環境に強い:特に地球科学・材料工学・再エネ工学の研究が盛ん
- 少人数・演習重視で“自ら考える”技術者を育成
- 秋田の地域課題と結びついたプロジェクト型授業が豊富
- 大学院や研究機関への進学・就職に強く、全国に卒業生ネットワークあり
学びの流れ|理論×応用×現場が一体となったカリキュラム
● 1年次:理工の土台をつくる
- 数学・物理・化学・地学・情報処理などの基礎を徹底的に修得
- プレゼン・レポート・実験の書き方など理系の学び方を身につける
- 学際的視点を養う「自然科学概論」や「工学入門」も導入
● 2〜3年次:専門分野を深く学び、実験・演習を重視
- 所属分野に応じて、資源・材料・環境・エネルギー・情報・電気・機械などを系統的に学修
- **野外調査(例:鉱山跡・地熱地帯・河川・廃棄物処理施設など)**も実施
- 「グループ設計演習」「実験プロジェクト」など、実際の課題解決型授業もあり
● 4年次:卒業研究で“自分の専門”を形にする
- 研究テーマ例:
- レアメタル回収技術
- 地熱発電の効率化
- AIによる構造解析
- 廃棄物を活用した新素材開発
- 水質浄化の微生物利用
- 教員との密な研究指導+学会発表も目指せる
親: ちゃんと研究者みたいなことをするのね。
子: そう。秋田大では「論文を書ける学部生」を目指すんだ。実際に卒業後、研究職や大学院に進む子が多いよ。
学びのフィールド|地域と世界を行き来する「現場重視」の教育
- 尾去沢鉱山での鉱床観察実習:資源地質の理解を深める本格的野外体験
- 地熱発電所見学&解析実習:秋田県内の再エネフィールドで現場を体感
- 廃棄物処理&リサイクルセンター視察:環境工学の学びを実社会と接続
- 秋田県企業との共同研究:地域産業の課題解決をテーマに実装型演習
学生の雰囲気|“探究好き×粘り強さ”の理系タイプが集結
- 物静かだけど探究心が強く、実験や装置いじりが好きな学生が多い
- 自然が好きな子、AI・情報処理が得意な子、化学好きな子など、多様な理系タイプが在籍
- 留学生も増加傾向で、国際的な視野を持つ学生も活躍中
- サークル活動や地域イベントにも参加し、社会との接点も大切にする空気感
主な進路・就職|研究・技術・公務まで、理工の知が活きる進路
● 主な就職先
- エネルギー・素材・化学系企業(ENEOS、住友金属鉱山、DOWA、三菱マテリアル)
- インフラ・機械・建設系(日立製作所、東北電力、清水建設、竹中工務店)
- IT・情報系(NEC、富士通、NTTデータ、地元ITベンチャー)
- 公務員・技術職(国土交通省、環境省、県庁・市役所技術職)
- 大学院進学率は50%以上:研究職・高度技術職を目指す学生も多い
● 資格取得支援
- 技術士補・危険物取扱者・エネルギー管理士・電気主任技術者など
- 公務員試験・企業研究職の面接対策なども大学内でサポート
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 科学的な探究心があり、地道な観察や分析が好きな子
- 数学や物理に強く、論理的に考えるのが得意な子
- 環境問題や資源・エネルギーに関心がある子
- 工業・製造・インフラなど「社会を支える技術」に魅力を感じる子
- 自然やフィールドワークが好きなアウトドア理系タイプの子
子: 秋田大学の理工学部って、実は地方にありながら“資源・エネルギー・環境”分野では全国的にも注目されてる学部なんだよ。
親: なるほど。理系の力で、地域も世界も支える人になれるのね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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