【親向け】金沢大学 医薬保健学域の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

「医薬保健学域」って?医療の未来を支える3つの専門が集まった統合型学域

親: 医学部とか薬学部なら聞いたことあるけど、「医薬保健学域」ってどういうこと?

子: 金沢大学の医薬保健学域は、医学類・薬学類・保健学類の3つで構成されてる総合的な医療系学域だよ。
簡単に言えば、「医師・薬剤師・看護師・検査技師・放射線技師・作業療法士・理学療法士など、医療を担う人材が一緒に学ぶ場」って感じ!

親: へぇ、それぞれ別々に育てるんじゃなくて、一体的に育ててるのね。

子: そう。チーム医療の時代だから、学生時代から連携意識を育むのが大事なんだ。金沢大学はその先駆け的存在なんだよ。


医薬保健学域の特徴|高度医療人を「総合的」に育てる教育体制

3学類が密接に連携する「統合医療教育」

  • 医学類(医師養成)/薬学類(薬剤師・創薬研究者)/保健学類(看護・技師・リハビリ)
  • 学年・学類の枠をこえてチームで学ぶ授業があり、現場で即戦力に
  • 医療人に不可欠な倫理・協調・対話力を基礎から育成

“知識と実践”の往復ができるカリキュラム

  • 基礎→応用→臨床→研究と段階的に深まる学び
  • 全学類に共通する「多職種連携教育」や地域医療演習も
  • 臨床現場・研究室・地域フィールドがすべて学びの場になる

高度先進医療×地域密着のバランス

  • 金沢大学附属病院は北陸最大級の高度医療機関
  • 一方で、地域診療所や在宅医療の現場で学ぶプログラムも充実
  • 世界水準の研究力と、地域に根ざした実践力の両立を目指す

各学類の学びを深く紹介|それぞれが専門性を持ちつつ、横でつながる

医学類(6年制)|「人を診る力」と「支える覚悟」を育てる

  • 1年次から医学概論・倫理・ヒューマニズムを学び、“医療者としての心”を育てる
  • 解剖・病理・生理などの基礎医学→臨床科目へと段階的に進む
  • CBT・OSCE(共用試験)後、5年次から本格的な臨床実習へ
  • 地域医療・へき地医療も重視し、「全人的医療」の実践を重視
  • 卒業後は国家試験→初期臨床研修医→専門医研修へ

薬学類(6年制薬学教育+4年制創薬教育)|「薬」の専門家+研究者へ

  • 6年制課程では、薬剤師国家試験と医療現場での即戦力を目指す
  • 薬の構造・作用・相互作用・服薬指導など臨床に強い薬剤師へ
  • 4年制課程は創薬・再生医療・生命科学などの研究者を目指す進学重視コース
  • 実習先は病院・薬局・製薬企業・行政など多彩
  • 卒業研究では最新設備での実験や分析も経験

保健学類(看護・検査・放射線・リハビリ)|多様な専門職を養成

  • 看護学専攻:ヒューマンケア、地域看護、小児・母性・高齢者看護まで幅広く学ぶ
  • 検査技術科学専攻:臨床検査のプロとして医師を支える診断力を養う
  • 放射線技術科学専攻:CT・MRI・放射線治療など高度医療機器を使いこなす力を養成
  • 理学療法/作業療法専攻:運動療法や日常生活支援に向けた高度な専門力を育てる
  • 国家資格取得サポート体制も万全!

学びのステップ|基礎から臨床・社会実践へつながる6年/4年

1年次:共通教育+基礎科目の徹底

  • 医学概論/生命倫理/医療英語/チーム医療入門などを全学類で共有
  • 基礎解剖、生化学、心理学、統計学など理系の核となる科目を習得
  • 医療人としての「人を見る視点」を育てる多職種交流授業も

2〜3年次:専門性の深化と実技教育の開始

  • 各学類に分かれて、専門カリキュラムが本格化
  • 実験・演習・実習を通じて、知識を現場感覚に落とし込む
  • 地域でのフィールドワークや市民との交流イベントにも参加

4年次以降:臨床・実務・卒業研究を通じて“専門職”へと進化

  • 医学類・薬学類は臨床実習が中心。実際の診療チームに参加しながら学ぶ
  • 保健学類は各施設での長期実習が本格化。実地経験+省察のサイクルを重視
  • 全学類で卒業研究があり、学会発表・論文執筆の機会もある

学生の雰囲気|真面目で、使命感のある仲間たち

  • 学びに対するモチベーションが高く、全体的に真面目な学生が多い
  • 他職種の学生とも日常的に交流があり、視野が広がる環境
  • 医師・薬剤師・看護師など、それぞれの夢に向かって支え合う風土
  • 勉強だけでなく、ボランティア・部活・サークル活動も活発

子: 医療を目指すって、勉強だけじゃ足りない。“人として成長すること”もすごく大切だよ。


就職・進路|国家資格取得+高度な専門職としてのキャリアが広がる

各学類の進路イメージ

  • 医学類:医師国家試験合格→全国の病院で臨床研修→専門医へ
  • 薬学類:薬剤師国家試験合格→病院/調剤薬局/企業/行政機関へ
  • 保健学類:看護師、臨床検査技師、放射線技師、理学療法士、作業療法士の各国家資格取得→病院・施設・行政で活躍

進学・研究職の道も多数

  • 医学研究者/創薬研究/大学院進学→大学教員・研究者へ
  • 国際保健医療・NGO活動・留学などにも対応可能な基礎力を養成

支援体制

  • 国家試験対策講座、模試、個別相談など万全の体制
  • 就職支援センター+各学類の教員が進路を個別にサポート
  • OB/OGとの交流会も盛んで、ロールモデルと出会える機会も

保護者の方へ|こんなお子さんにぴったり!

  • 命に関わる仕事に責任と情熱をもって挑戦したい子
  • 医師・薬剤師・看護師など、医療職に明確な志をもっている子
  • 理系が得意で、人との関わりを大切にできる子
  • チームで何かを成し遂げることに喜びを感じるタイプの子
  • 地域や社会の健康に貢献したいという気持ちがある子

子: 医療って、ひとりでやるものじゃない。患者さんも、地域も、みんなと一緒につくっていくものなんだ。

親: 一人前の医療人になるまでの道のりは長いけれど、そのぶん、得るものも深くて大きいわね。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

コメント