【親向け】神戸大学 工学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

「工学部」って?“社会に役立つ技術”を都市と自然から考える学部

親: 神戸大学の工学部って、何が特色なの?神戸って地理的に特徴がある場所よね。

子: そこがまさにポイントなんだ!神戸大学の工学部は、海・山・都市インフラ・震災復興といった“リアルな社会課題”がすぐそばにあるから、現実と向き合う工学ができるんだよ。
神戸の街に学び、海と自然と人が共に生きる社会のための工学を追求するんだ。

親: 工学って、単に機械や材料の話じゃないのね。もっと人間と社会が関係する学問なんだ。

子: そう。阪神淡路大震災を経て、神戸大は「人と社会のための工学とは何か」をずっと問い続けている大学なんだよ。


学科構成|神戸大工学部は5学科体制!「人・社会・自然」を貫く技術教育

神戸大学 工学部は以下の5学科に分かれています:

  • 市民工学科
     社会基盤(インフラ)や防災・水資源・交通設計など、“安全な都市”をつくる工学
  • 建築学科
     建築設計・都市デザイン・空間構造・住宅政策など、“住まいと街”をデザイン
  • 電気電子工学科
     エネルギー・通信・半導体・制御技術まで、“暮らしを支える技術”を開発
  • 機械工学科
     ロボット・熱力学・流体解析・航空・医療工学など、“動くものすべて”を扱う工学
  • 応用化学科
     材料化学・有機化学・バイオ・環境調和材料など、“目に見えない世界”を化学で制御

子: 特に市民工学と建築学は「社会性」が強いし、化学・電気・機械は「応用と研究」の両立が強みなんだ。バランスがとれてるんだよ。


学びのステップ|“地域と世界”に通じる工学力を育てる4年間

● 1年次:全学共通教養+理工の基礎をしっかり習得

  • 数学・物理・化学・データサイエンス・英語など基礎科目
  • 神戸大独自の「全学共通教育」で文理融合的な視点を養う
  • 工学部横断の入門ゼミで“工学の本質”にふれる

● 2年次:学科ごとの専門分野に進み、実験・演習が本格化

  • 計測技術・設計演習・材料試験・構造力学など分野ごとの実習
  • グループプロジェクト型授業で、課題解決能力を育成
  • 海洋施設・建築スタジオ・防災センターなど現地学習も豊富

● 3年次:研究室のプレ体験と応用知識の深化

  • 専門講義+先端テーマのゼミ・輪講
  • 公共プロジェクトへの参加(道路再整備、再エネ施設調査など)
  • インターンシップや企業連携授業で「社会で使える技術」に触れる

● 4年次:卒業研究に没頭し、「技術者」としての最終仕上げ

  • 学科内研究室にて1年間、自分の研究テーマに集中
  • 実験・開発・計算・フィールド調査など多様な手法でアプローチ
  • 学会発表・コンペ・企業共同研究などチャレンジの場も豊富

親: 技術って、やっぱり実際に“手を動かして”学ぶことで育つのね。

子: うん、神戸大は“机上だけじゃない”っていうのが一貫してるんだ。社会と地続きの学びなんだよ。


フィールドでの学び|神戸という“リアルな教材”を活かす

  • ポートアイランドでの防災・都市開発実習
  • 神戸空港周辺の風力解析・交通量調査
  • 神戸港を対象にした水質・構造物設計演習
  • 旧居留地を舞台にした建築・景観保全の課題研究
  • 灘の酒蔵と連携したバイオマス発酵制御の研究

子: たとえば「街の風がビルにどう当たるか」っていう実験を実際の神戸の街でやるんだよ。超リアル!


最先端の研究|未来につながる、地域発・世界標準の技術

  • AI×ロボティクスによる災害対応ロボットの開発
  • 水素エネルギーと燃料電池の新材料開発
  • 建築×環境工学でのカーボンニュートラル住宅実験
  • 交通ビッグデータを活用したスマート都市設計
  • 生分解性プラスチックの高性能化研究(応用化学科)

親: 地元に根ざしてるけど、研究内容はかなりグローバルね。

子: そう。**「神戸で学び、世界に通じる」**っていうのが神戸大工学部のキャッチコピーなんだ!


学生の雰囲気|実直で協力的、“社会と向き合う技術者予備軍”

  • 地に足のついた学びを求めている学生が多い
  • 都会的でありながら自然体な、落ち着いた雰囲気
  • サークル・地域活動・起業など“実行力あるタイプ”も目立つ
  • 女性比率も近年上昇中で、ジェンダー意識も高め
  • 教員と学生の距離が近く、少人数指導も豊富

親: 研究もするけど、“人と協力できる力”も育ててくれそうね。

子: うん、先生たちも「技術だけじゃだめ」って言ってて、人間力も大事にしてる!


就職・進路|“地元×全国”で幅広い進路!大学院進学率も高い

● 主な就職先

  • 川崎重工業、神戸製鋼、三菱電機、日立、IHIなど
  • NTT、楽天、オムロン、ソニー、ダイキン、関西電力
  • 建設系:鹿島、大林組、竹中工務店、都市再生機構(UR)
  • 公務員:国交省、地方自治体(技術系)
  • 環境・エネルギー・インフラコンサルタント会社

● 大学院進学

  • 約6割以上が神戸大学大学院(工学研究科)へ進学
  • 専門性の深化+研究職・技術開発職への道を目指す
  • 京大・東大など他大学院への進学者も少数ながら存在

子: 「就職に強い」ってよく言われるけど、神戸大は“研究+現場力”があるから、企業ウケもいいらしいよ!


保護者の方へ|どんな子におすすめ?

  • 社会や人の役に立つ技術を学びたいと思っている子
  • 手を動かして学ぶ“現場型の学び”が好きな子
  • 環境問題や都市インフラ、災害対策に関心がある子
  • 関西圏で落ち着いてしっかり学びたい子
  • 将来は技術で社会課題を解決することに貢献したい子

子: 「ただのエンジニア」じゃなくて、「社会をよくする技術者になりたい」って思う人には、本当にぴったりの場所だと思う!

親: 地域性と国際性の両方を持った、バランスのいい大学って感じがするわね。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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