【親向け】名古屋大学 工学部の学び・雰囲気・進路をやさしく紹介!

「工学部」って? 社会の未来を“設計する”頭脳集団

親: 工学部って理系の中でも人気があるけど、実際にはどんなことをするの?

子: 一言で言えば「未来の社会を、理論と技術で形にする」学部だよ。
名古屋大学の工学部は、“理論の名大”って言われるぐらい、しっかりした学問基盤先端の研究のバランスが取れているのが特徴なんだ。

親: なにかを「作る」「設計する」ってイメージはあるけど、もっと広い意味があるのね。

子: そうそう。名大工学部は、AIや量子技術、インフラ、建築、ロボット、エネルギー、バイオ、情報通信…
社会のあらゆる分野で「必要とされる技術者」を育てているんだ。


工学部の全体像|7分野で多彩な“技術のプロ”を育てる

名古屋大学 工学部は以下のような多彩な分野で構成されています。

  • 機械・航空工学系:機械設計、ロボット、宇宙航空までカバー
  • 電気電子情報系:通信、AI、半導体、回路、IoTを支える技術
  • 物理工学系:量子デバイス、ナノテク、センサ、光工学など
  • 化学・生命工学系:材料科学、化学合成、バイオ医療、環境化学
  • 建築学系:建築設計、都市計画、構造・環境工学まで幅広く学ぶ
  • 土木・社会基盤系:防災、インフラ、交通、地域再生などを支える
  • マテリアル工学系:セラミックス、金属、有機材料、電池など最先端材料開発

子: たとえば建物を「建てる」だけじゃなくて、災害に強く、安全で快適にする設計をしたり、
目に見えないナノスケールの素材開発や、地球環境に配慮したエネルギーシステムも研究対象だよ。


学びのステップ|1年次から専門性を高め、研究に挑む4年間

● 1年次|理工の共通基礎+幅広い分野への導入

  • 数学・物理・化学など理工系の基本を徹底的に
  • 工学の全分野に触れるオムニバス講義で進路選択を助ける
  • プログラミング・英語・CADなどの基礎技能も習得

● 2年次|専門分野に分かれて本格的な技術教育

  • 各専攻に分かれて、専門科目・実験・設計演習がスタート
  • チームで取り組むプロジェクト型授業も導入
  • 海外工学部との連携講義や特別英語プログラムも充実

● 3年次|研究室配属準備+最先端の研究活動に参加

  • 高度な専門講義とシミュレーション・モデリング実習
  • 学会発表のための論文講読・技術英語・プレゼン訓練
  • インターンシップ(企業・研究機関)も積極的に奨励

● 4年次|卒業研究を通じて“技術者の思考と実行力”を完成

  • 研究室に所属して自分のテーマに取り組む1年間
  • 実験・開発・検証・発表という一連のプロセスを経験
  • 大学院進学者には早期から研究活動への橋渡し制度あり

親: どんどん実践的になっていくのね。社会に出る前から、かなり力がつきそう。

子: うん、名大の工学部は“考えて終わり”じゃなくて、“作って、試して、改善する”ことを繰り返すから、実践力がすごく伸びるよ!


研究・実験の魅力|“名古屋発”の最先端技術が生まれる現場

  • トヨタ・名古屋大学共同の自動運転研究
  • 次世代バッテリー(全固体電池)開発プロジェクト
  • 災害時に活躍するドローン&ロボットの制御技術
  • AIと建築を融合させた「スマートシティ」研究
  • 脳と機械をつなぐブレイン・マシン・インターフェースの開発
  • 名大独自のナノ構造材料の研究は世界的評価あり

子: 世界と戦える技術が、まさに大学のキャンパス内で生まれているんだよ!


学生の雰囲気|真面目だけど“実行力”のある仲間たち

  • 数理・物理の得意な子、プログラミングや機械いじりが大好きな子が多い
  • 静かだけど、プロジェクトになると燃える“理系気質”の学生
  • 一人作業も得意だけど、設計演習や研究室ではチームワークも発揮
  • 留学生や国際交流にも積極的(理系の国際化が進む)

親: 黙々と研究しているイメージだけど、実はチームでの活動も多いのね。

子: うん、むしろ研究や開発って、一人ではできないことばかりなんだ。
「自分の得意を持ち寄って、課題に向かう」って感じ!


就職・進路|“技術を使って社会を変える”道が広がる!

● 主な就職先

  • トヨタ、三菱電機、デンソー、豊田中央研究所など製造業
  • NTT、ソニー、日立、パナソニックなどIT・エレクトロニクス業界
  • 建設・インフラ企業(鹿島建設、大林組、NEXCOなど)
  • 国家公務員(技術系)、自治体技術職
  • スタートアップ企業、ベンチャー開発部門など
  • 大学院進学(名大・東大・京大など含む)

● 名大工学部の強み

  • “大学名+実力”のダブルブランドで就職に強い
  • 学部時点でのインターンや実績が、面接・エントリーで評価される
  • 教員の推薦・大学の企業ネットワークも強力

保護者の方へ|どんな子におすすめ?

  • 数学や理科を使って「仕組みを考える」のが好きな子
  • モノづくり・機械・ロボット・プログラミングに興味がある子
  • コツコツ努力し、試行錯誤を楽しめる粘り強さがある子
  • 将来は“人の役に立つもの”を作りたいと思っている子
  • 一つのテーマを深く掘って、カタチにしたい子

子: 工学って、ただ技術者になるための学問じゃなくて、「社会の未来にどう関わるか」を考える道なんだ。

親: 技術で人の暮らしを支えるって、すごく力のある仕事ね。誇りを持って学べるって感じがするわ。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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