「工学部」って？身の回りの“困った”を技術で解決する力を育てる場所
親： 工学って、なんだか難しそうだけど、どんなことを学ぶの？
子： 工学って「社会の課題を、科学と技術で解決する学問」なんだ。新潟大学の工学部では、エネルギー・情報・建築・機械・材料・社会インフラまで、私たちの生活を支える幅広い分野の学びがそろってるよ。
親： そう聞くと、すごく身近な分野なんだね。
子： うん。道路や橋、水道、電気、自動車、AI…。全部“工学”が関わっているから、まさに「社会をつくる仕事」の基礎を学べる場所だよ。
地域とつながる、未来をつくる——新潟大学 工学部の学び
● 幅広い専門領域で、社会を支える技術を探究
- エネルギー・機械・材料・電気電子・情報・土木・建築などの分野がそろっている
- 自然災害の多い日本で、災害対策・インフラ整備など「人を守る工学」も重視
● 基礎から応用へ——段階的に専門性を高めるカリキュラム
- 1年次は数学・物理・情報の基礎＋工学の導入教育
- 2年次以降は専門分野に分かれ、実験・実習・プロジェクト型学習が増える
- 最先端の研究室での学びや、学外インターンシップの機会も
● 地域課題×工学で、リアルな課題に挑戦
- 中山間地域の除雪や過疎地のインフラ問題など、地元・新潟の課題解決に取り組む
- 地域企業と連携したPBL（課題解決型学習）も豊富
子： 特に新潟大学は、地域とのつながりが強いんだ。「地方発の技術革新」を大切にしてるよ。
学びのステップ｜「基礎・応用・研究」を積み重ねる4年間
● 1年次：工学の土台をつくる
- 微積分、物理、プログラミングなど、理系の共通基礎を固める
- 工学入門、技術者倫理など、将来の姿を考える科目も
● 2年次：専門分野に分かれ、実験と理論の融合へ
- 機械設計、電子回路、構造解析、建築設計などの実践科目が増える
- 実験・演習の機会が多く、手を動かしながら学ぶ
● 3年次：応用力・実践力を鍛える
- 地域課題解決型の実習（例：豪雪地域の除雪システム開発）などに参加
- 地元企業や自治体との共同プロジェクトも
● 4年次：卒業研究で自分のテーマに挑戦
- 各研究室に所属し、1年間かけて卒業研究に取り組む
- 論文執筆やプレゼンテーションを通じて「技術を伝える力」も磨く
学生の雰囲気｜まじめさと粘り強さ、そして地域志向
- 実験や課題が多く、こつこつ努力できるタイプが多い
- 新潟出身の学生だけでなく、全国から志ある理系生が集まる
- チームでの課題解決や発表も多く、協調性と主体性を育てられる
- 地域貢献や社会の役に立ちたいという思いを持つ学生も多い
親： 地味だけど、社会に必要不可欠な“縁の下の力持ち”って感じね。
子： まさにそれ！でも、ドローン、ロボット、再エネ…カッコイイ研究もたくさんあるよ。
就職・進路｜“技術者”としての確かな未来をサポート
● 主な進路分野
- 地元や全国の製造業（自動車・電機・機械・建設など）
- 建設コンサルタント、インフラ系企業、公務員（土木・技術系）
- 情報・IT分野（システムエンジニア、通信インフラなど）
- 大学院進学（技術力をさらに高めて高度専門職へ）
● 支援体制も充実
- 研究室推薦や学科推薦での就職活動が一般的
- 就職セミナーや個別相談で、自分の進路をじっくり考えられる
- 技術士補や各種資格取得も、サポートあり
子： 地元企業と結びついてるから、地域で働きたい人にもチャンスが多いんだよ。
保護者の方へ｜こんなタイプのお子さんにぴったり！
- 数学や理科が好きで、ものづくりや仕組みに興味がある子
- 地道にコツコツと努力できるタイプ
- 将来、社会の役に立つ仕事がしたいと思っている子
- 地域課題や環境問題に技術で貢献したい子
- 論理的思考やプレゼン力も身につけたい子
子： 工学って、「正解がひとつじゃない」からこそおもしろいんだよね。
親： 問題解決の力って、どんな仕事でも大事な力になるものね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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