「工学部」って?“ものづくり”を超えた、社会とつながる学問!
親: 工学部って、やっぱり機械や電気の専門家を育てるところ?
子: もちろんそれもあるけど、今の工学ってもっと幅広いんだよ。たとえば、環境問題、エネルギー、情報、医薬品製造とか。富山大学の工学部では、それら全部を視野に入れて「人と社会のための技術」を学べるんだ。
親: 富山って、自然が豊かで、薬の街としても有名よね。そういう地域性とも関係があるの?
子: うん、それが大きな特色!環境と健康、ものづくりと地域貢献。富山ならではのフィールドで、実践的な工学を学べる環境なんだ。
学部の特色|自然・医薬・環境に強い、“社会課題解決型”の工学部
● 実社会と直結した「応用型工学教育」
- 環境保全技術、再生可能エネルギー、ヘルスケア機器などの開発に取り組む
- 地元企業や行政とのプロジェクトを通じて“地域の課題”に応える技術者育成
- 設計・開発・評価・プレゼンまで一貫して行うPBL(課題解決型学習)が豊富
● 幅広い分野をカバーする柔軟な専門構成
- 機械・電気電子・情報・化学・環境・医薬系をバランスよく網羅
- 複数分野の融合や文理横断のテーマ(例:医療機器×AI)にも対応
- 大学院との連携も強く、先端研究までスムーズに進める体制
● 富山の産業・自然との深いつながり
- 医薬品工業との共同研究(製剤技術・品質工学など)
- 立山連峰の雪解け水や日本海の自然を活かした環境工学実習
- 工場見学・企業インターン・地域フィールドワークなど“動きながら学ぶ”機会が多い
子: 教科書だけじゃなくて、「誰の役に立つのか」を常に考えながら学べるから、やりがいも実感もあるんだよ。
学びのステップ|基礎から専門、そして実社会へとつながる4年間
● 1年次:工学の基盤とマインドを育む
- 数学・物理・化学・情報など理工系の共通科目を徹底的に習得
- 「工学概論」や「ものづくり入門」で、自分の関心分野を明確化
- 初年度から演習や実験も導入され、“手を動かす”学びが始まる
● 2年次:専門領域に分かれて実践的な学習へ
- 機械・電気・化学・環境など各専攻に分かれた専門科目が本格化
- CAD設計、回路実習、材料分析、プログラミングなど実験・演習が豊富
- 「なぜ学ぶか」「どう使うか」まで考える課題解決型の授業が中心
● 3年次:研究室配属と産学連携プロジェクト
- 指導教員のもとで研究室に入り、独自テーマでの研究がスタート
- 企業との共同研究や、地域貢献型プロジェクトに参加する学生も多い
- チームで試作機をつくったり、地元課題にアイデアを出す実践演習も実施
● 4年次:卒業研究とキャリア形成の集大成
- 年間を通して研究テーマに向き合い、設計・実験・論文執筆を行う
- 学会発表やポスターセッション、企業向けプレゼンの機会あり
- 大学院進学や技術職就職に向けて、個別支援・面接対策も丁寧
親: 「考える力」だけじゃなくて、「使える力」が育っていくのね。
子: うん、頭と手と心をフル活用して、社会に出る準備をしてる感じ!
学生の雰囲気|実直でまじめ、“現場で力を発揮したい”タイプが多い
- コツコツ型、だけど課題にはアツく取り組む学生が多い
- 実験や設計が好きで、実物をつくることに喜びを感じる人たち
- 地元出身者も多く、地域志向の就職希望者が一定数いる
- 留学生や女子学生も年々増えており、多様性もじわじわ広がる雰囲気
子: 「派手さ」より「地道さ」「誠実さ」って感じ。目立たなくても、ちゃんと信頼される力を育てる仲間が多いよ。
親: 確かに、“信頼される技術者”って、社会でいちばん求められている人材かもね。
就職・進路|“富山発のエンジニア”として地域も全国も活躍!
● 主な進路分野
- 製造業(自動車、電機、医薬品、化学、精密機器など)
- IT・ソフトウェア業界(AI開発、組込み制御、データ解析など)
- インフラ系企業(電力、鉄道、通信など)
- 公務員技術職(市役所・県庁技術職、国土交通省など)
- 富山県内企業へのUターン就職/大学院進学による高度専門職志望も多数
● 資格・キャリア支援
- 技術士補、エネルギー管理士、情報処理技術者などの資格取得を支援
- キャリアガイダンス、企業合同説明会、OB・OGとの交流会も充実
- 研究活動から直接“企業内定”につながる例も多い
子: 工学って就職に強いって言われるけど、富山大の工学部は“実力と信頼”で選ばれてる感じがするよ。
親: 地元にも貢献できて、全国でも通用する。それってすごく心強いわね。
保護者の方へ|どんな子におすすめ?
- 理数系科目が好きで、物の仕組みや動きに興味がある子
- 将来は「つくる」「支える」「解決する」仕事がしたい子
- 地道な実験や作業に取り組むのが得意な子
- 富山という自然・地域に根ざした暮らしと学びに魅力を感じる子
- “社会に必要とされる力”を、自分の手で育てたい子
子: 工学って、難しい数式の世界だと思ってたけど、“暮らしを守るための技術”って考えると、すごく実感が湧いたんだよ。
親: 本当にそうね。人の役に立つ技術って、いつの時代も未来へのパスポートだわ。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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