【親向け】東京電機大学 システムデザイン工学部の学び・雰囲気・進路をもっともっと深く紹介!

「システムデザイン工学部」って?“使う人”から出発する、未来志向のものづくり

親: 「システムデザイン工学部」ってちょっと聞き慣れない名前だけど、どんなことを学ぶの?

子: 一言でいうと、“使う人の立場から考える工学”。東京電機大学のシステムデザイン工学部は、単なるハードやソフトの開発じゃなくて、「人間・社会・環境との関係」まで含めて、全体を設計する力を育てる学部なんだ。

親: なるほど、「技術」だけじゃなくて「設計思考」や「使いやすさ」も大事にするのね。

子: そう!ヒューマンインタフェース、ユニバーサルデザイン、ユーザー体験(UX)とか、いま求められてる“人に寄り添う技術”をちゃんと学べるのが特長なんだ。


学部の特徴|「機械・電気・情報・人間」をつなぐ総合エンジニアリング

  • 設計=工学の中心。使う人の目線からつくる力を育成
    社会に本当に必要なものを、自分で考え・試作し・検証する学び
    デザイン思考/ユーザー中心設計/サービス設計の力を強化
  • 工学の知識を幅広く融合:
    機械系: ロボティクス/構造設計/加工技術
    電気系: センサ技術/電子回路/IoT機器開発
    情報系: プログラミング/UI設計/シミュレーション
    人間系: 心理・認知・操作性・感性設計 まで網羅
  • チームで考え、チームで動くPBL型授業が中心
    実際の社会課題をテーマに、グループで企画→設計→プロトタイプ→発表
    医療・福祉・防災・教育・モビリティなど、応用領域も多彩

子: 「設計=図面を引くだけ」じゃない。“人がどう使うか”までを含めてつくる力を育てるのが、この学部の面白さなんだ。


学びのステップ|幅広く学び、深く設計する4年間

1年次|工学リテラシーと“人間中心のものづくり”への導入

  • 工学概論/ユーザー中心設計入門/情報リテラシー
  • 基礎数学・物理・プログラミングも同時に習得
  • 初歩的な設計演習:身近な道具の使いやすさを観察・再設計する授業あり

2年次|基礎技術を横断的に学び、設計力を育てる

  • 電子回路・機械設計・インタフェース設計など多分野を並行履修
  • 設計課題演習(例:高齢者でも使いやすい電気製品を考える)
  • チーム開発の基礎を学ぶ授業が本格スタート

3年次|プロジェクト型の課題解決に本格的に取り組む

  • 実社会の課題に基づくPBL(課題解決型学習)
  • 医療現場で使われる器具の再設計/災害時に使う避難ツールの開発など
  • 設計→試作→実験→改善をチームで繰り返す

4年次|卒業研究で“自分の設計哲学”を社会に示す

  • 指導教員の下で約1年かけて卒業制作(例:インクルーシブな家電UI)
  • 成果発表・コンテスト参加・企業連携開発なども活発
  • 就職活動や大学院進学と並行して、自分の専門性を整理・表現

親: 「考えて終わり」じゃなくて、「つくって試して直す」までやるのが特徴なのね。

子: そう。手を動かす力、伝える力、巻き込む力が全部問われる。でも、それが本当に面白い!


キャンパス・教育環境|“創造力が育つ場所”を意識した設備と体制

  • 東京千住キャンパスに最新のラボ・設計演習室・モックアップ製作機器を完備
  • 3Dプリンタ、レーザーカッター、CAD/CAMソフトなど自由に使用可能
  • プロトタイピングスタジオ/人間工学実験室など実践施設が充実
  • 教員の多くが企業・研究機関出身で、現場視点のフィードバックが得られる

子: 自分のアイデアを“ちゃんと形にできる”環境が揃ってるって、ほんとにありがたいよ。


学生の雰囲気|理系だけど柔軟。“技術と感性”を両方大事にする仲間たち

  • ものづくり・設計に関心があるけど、美術や人間観察も好きな人が多い
  • ロボット開発からUIデザインまで、興味の幅が広い
  • 穏やかで協調性のある学生が多く、チームワークに向いている
  • 工学部の中では「やわらかくて論理的」な雰囲気

子: コードだけ、機械だけじゃ物足りないって人に、ぴったりの環境だと思うよ。


就職・進路|“つくる力+伝える力”で社会のあらゆる現場へ

主な進路分野

  • 電機・自動車・精密機器などの製造業(開発・設計・UX部門)
  • IT企業・Web制作会社(UI/UXデザイナー・フロントエンド開発)
  • 医療福祉機器メーカー・教育関連スタートアップ
  • 国家公務員(技術系)・地方自治体の技術職
  • 大学院進学(デザイン工学・人間工学・システム設計分野)

キャリア支援と実績

  • ポートフォリオ指導・模擬プレゼン・企業との設計ワークショップあり
  • エンジニア職とデザイナー職の両方で高い就職率
  • 卒業研究の完成度がそのまま企業の評価につながるケースも多数

親: 工学とデザイン、両方を武器にして活躍できる人材って、いまの時代にとても強いのね。

子: 「技術があるのに、伝えられない人」って結構多い。でもこの学部では“伝えるエンジニア”を育ててくれるんだ。


保護者の方へ|どんな子におすすめ?

  • 理系的な思考だけでなく、人の気持ちや使いやすさに関心がある子
  • ものづくりが好きで、自分のアイデアを形にしたい子
  • チームで考えたり、課題を発見して解決するのが好きな子
  • コーディングも好きだけど、美術やデザインにも興味がある子
  • 工学に人間らしさや感性を取り入れたいと考えている子

子: “便利なだけじゃない、使って嬉しいものをつくりたい”って気持ち、それがこの学部の原動力なんだと思う。

親: それって、未来に必要とされる技術者の姿よね。すごく納得したわ。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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