「埼玉看護学部」って？“いのちを守る”その先のケアまで考える赤十字の学び
親： 赤十字って、災害支援や献血のイメージがあるけど、看護大学ってどんなことを学ぶの？
子： 日本赤十字看護大学の埼玉看護学部は、看護師を目指すだけじゃなく、「人間を丸ごと支える力」を育てる学部なんだよ。いのちの現場だけじゃなく、地域社会や災害時、国際協力の場まで対応できる看護師になるための、実践的な学びが充実してるんだ。
親： なるほど、病院だけじゃなく、もっと広いフィールドで役立つ力が身につくのね。
子： うん。「人道・博愛」の精神を軸に、心に寄り添える看護師を育てるのが赤十字の看護教育なんだよ。
学部の特色｜「赤十字×看護」だからこそできる教育のかたち
地域＋災害＋国際の3つの力を備えた看護師を育成
- 地域：高齢者ケア、在宅看護、地域包括ケアの実践力を養成
- 災害：災害看護論、トリアージ演習、避難所支援の技術を学ぶ
- 国際：国際看護論、赤十字海外派遣の現場を学ぶ特別講義あり
国家資格＋αを目指せる充実の制度
- 看護師国家試験合格率は毎年全国トップクラス（100%近い年も）
- 保健師・助産師課程も選択可能（選抜制）
- 卒業後、赤十字医療施設への就職や大学院進学も支援
実習中心の体験型カリキュラム
- 1年次から病院見学・ボランティア体験あり
- 2年次以降、成人・老年・小児・精神・地域・在宅など多彩な実習
- 赤十字病院や地域中核病院との連携で、現場密着の学び
4年間の流れ｜“知識だけじゃない”実践と人間力の成長プロセス
● 1年次：基礎力＋赤十字の理念を学ぶ
- 看護学入門／医療倫理／赤十字看護概論
- 解剖生理学・心理学・情報リテラシーなどの基礎科目
- 初期実習で病院や地域施設を見学・レポート作成
● 2年次：専門領域と看護技術を身につける
- 成人・小児・母性・老年など看護領域ごとの理論と実技
- シミュレーション演習（バイタル測定・注射・処置など）
- 医療安全・感染対策など現場で必要な知識を実習で体得
● 3年次：本格的な臨地実習＋応用科目の習得
- 病棟での実習（基幹病院・赤十字病院などと提携）
- 地域看護・在宅看護・精神看護など現場重視の学び
- 保健師・助産師課程希望者はこの時期に選抜あり
● 4年次：統合実習と卒業研究＋国家試験対策
- 卒業前の統合実習：自ら看護計画を立てて実践
- 卒業研究（テーマ例：高齢者のQOL、災害支援の看護など）
- 国家試験集中対策＋模試＋メンタルケアも万全
学びを支える環境｜人を大事にする校風＋現場志向の施設
- 最新設備の演習室（ベッド・注射器・シミュレーター完備）
- 少人数制のゼミとグループワークで丁寧な指導
- 教員の多くが現役看護師・保健師・災害支援経験者
- 赤十字病院での長期実習を通じて実務感覚を養う
子： 「患者さんの話を聴く力」や「チームで支える感覚」は、教科書だけじゃ身につかない。現場に出るからこそ、わかってくるんだよ。
学生の雰囲気｜誠実で実直、人のために動ける仲間たち
- 人の役に立ちたい、という思いで入学した子が多い
- コミュニケーションを大事にする、協調性のあるタイプが多い
- 実習で大変な時こそ、支え合える温かさがある
- 課題や国試対策も、仲間と一緒に取り組む雰囲気が根づいている
就職・進路｜赤十字のネットワークと信頼が支えるキャリア
● 主な進路
- 日本赤十字社の病院・医療センター（埼玉・都内・全国）
- 地方自治体の保健師
- 助産師としての専門職（総合病院・母子センター）
- 国際協力団体（赤十字海外派遣・国際NGOなど）
- 大学院（看護学・公衆衛生・国際保健分野など）
● 支援体制
- 就職担当＋教員がダブルサポートで進路相談
- 卒業生による実習・就職アドバイスも活発
- 国家試験対策は「計画的な個別フォロー」が特徴
- 赤十字病院就職試験への特別サポートあり
保護者の方へ｜こんなお子さんにおすすめです
- 医療や福祉の現場で人の役に立ちたいという思いがある子
- 看護師として、幅広い分野での活躍を目指す子
- 地域医療・災害支援・国際看護など多彩な分野に関心がある子
- 実習や現場経験を通じて、実践力を高めたい子
- 誠実で責任感があり、相手を思いやる力のある子
子： 「いのちを支える」ってすごく責任のあることだけど、その重さにちゃんと向き合える力を、この学部で育ててもらった気がするよ。
親： 看護の世界って、“優しさ”と“強さ”が両方必要なのね。
子： うん。そのバランスを大切にする教育こそ、日本赤十字の看護学部の真髄なんだと思う。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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