【親向け】日本女子大学 家政学部の学び・雰囲気・進路をもっともっと丁寧に紹介!

「家政学部」って?100年以上続く“暮らしの科学”で社会を支える力を育てる学び

親: 「家政学部」って、ちょっと古風な名前だけど、いまどき何を学ぶの?

子: 実は“家政”って、今こそ大事な学問なんだよ。食・衣・住・家族・福祉・環境・生活文化を科学的に分析して、より良い暮らしを作るための力を学ぶんだ。

親: 確かに、衣食住って毎日かかわるし、社会や時代の変化とも深く結びついてるのよね。

子: そう。日本女子大学の家政学部は、1901年の創設時から続く伝統ある学部で、女性の生活力や専門性を高める場所として、ずっと進化し続けてるんだ。


学部の構成と学びの柱|「衣・食・住+家族+生活デザイン」を科学する

日本女子大学 家政学部には、以下の5つの専門分野があります:

● 被服学科

  • 衣服の素材・機能・デザイン・文化・環境までを総合的に学ぶ
  • 染色・繊維・ファッションデザインなどの実習も充実
  • 環境と共生する衣生活やジェンダー視点も重視

● 食物学科

  • 栄養学・食品衛生・調理科学など、「食」を多角的に探究
  • 管理栄養士課程に対応、国家資格を目指せる
  • 学外実習や臨床栄養の授業で実践力を育成

● 住居学科

  • 建築・インテリア・まちづくりなどを「暮らしの視点」で設計
  • 住まいの安全・快適性・環境共生を理論と設計で学ぶ
  • 建築士資格の取得にも対応し、女性建築士も多数輩出

● 家政経済学科

  • 家計管理・消費生活・生活支援制度などを社会科学で分析
  • 福祉・教育・金融リテラシーなど幅広く学べる
  • 暮らしの経済を知り、支える力を養成

● 児童学科

  • 子どもの発達・教育・家庭・保育・子育て支援を学ぶ
  • 保育士・幼稚園教諭・小学校教諭の資格取得も可能
  • 子どもと社会をつなぐ視点を育て、現場で活躍できる人材に

子: 学科は違っても、どれも**「生活を科学し、社会に活かす」**っていう共通のテーマがあるんだ。


学びのステップ|理論+実習+フィールドで“暮らしの専門性”を高める4年間

● 1年次:暮らしを学問として捉える基礎力を習得

  • 人間・社会・自然に関する基礎科目を横断的に履修
  • 被服実習・調理科学実験・図面製図などの“手を動かす学び”もスタート
  • 少人数ゼミで学び方・研究の方法も丁寧に指導

● 2年次:専門領域ごとの知識と技術を深める

  • 栄養指導演習・テキスタイル構成・住居設計演習など本格的実習へ
  • 学外施設・現場見学・地域連携活動などの実体験型授業が増える
  • 各分野の研究者・実務家による特別講義も受けられる

● 3年次:演習・実践を通じて社会とのつながりを広げる

  • 教育・保育・栄養・建築現場などでの実習(資格対応含む)
  • ゼミ活動が本格化し、研究テーマと向き合い始める
  • チームでのプレゼンや発表会など“伝える力”も重視

● 4年次:卒業研究とキャリア形成の年

  • 各自の専門性に基づいた卒業論文(例:家計調査/発達支援/栄養教育など)
  • 進路に向けたガイダンス・就職支援・OB/OGとの交流イベント
  • 教員との面談を重ねながら“暮らしの専門家としての次の一歩”を明確に

実習・フィールド教育が豊富!“生活と社会の接点”を体感

  • 栄養指導実習:学校や病院で栄養教育を行う実地トレーニング
  • 被服構成実習:型紙から縫製まで、1着を完成させる過程を体験
  • 住居設計スタジオ:実際の家族構成を想定した住宅設計演習
  • 保育実習・教育実習:保育園・幼稚園・小学校での長期実習
  • 地域貢献型プロジェクト:商店街や自治体と連携したリサーチや提案活動

親: 実践が多いと安心ね。知識だけでなく「できる力」が身につくのは大きいわ。

子: うん、生活に関わる分野だからこそ、現場で試して、反省して、また挑戦するっていうサイクルが大事なんだ。


学生の雰囲気|真面目であたたかい、生活に関心の高い学生が集う

  • 将来を見据えてコツコツ努力する学生が多い
  • 生活に寄り添う学びを通じて、やさしく共感力のある人が育つ
  • 教員との距離が近く、学科内のつながりも強い
  • 卒業後も“日本女子大ネットワーク”で支え合う文化あり

就職・進路|“暮らしの専門家”として多分野に羽ばたく

● 主な進路分野

  • 食品・アパレル・住環境・生活雑貨などの企画・開発職
  • 教育・福祉・保育など人と関わる仕事(教員・保育士・栄養士)
  • 公務員(生活支援・福祉・消費者行政など)
  • 研究職・大学院進学(生活科学・建築・児童学分野など)
  • 金融・出版・サービスなど一般企業の総合職

● 資格取得支援

  • 管理栄養士(国家試験対応)
  • 一級建築士・二級建築士(受験資格)
  • 保育士・幼稚園教諭・小学校教諭免許
  • 中学・高校教員(家庭科)免許
  • 家庭生活アドバイザー・消費生活アドバイザー等の民間資格も支援

保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです

  • 衣・食・住や子育て、家族関係に関心がある子
  • 将来は暮らしを支える専門職として働きたいと考えている子
  • 実験・観察・発表など“手を動かす学び”が好きな子
  • 社会や地域と関わることが好きで、丁寧に物事に取り組める子
  • 女性としての自立やキャリア形成を真剣に考えたい子

子: 生活って“当たり前”だけど、そこを学問としてちゃんと考えることで、自分の視点もぐっと広がるんだよ。

親: どんな時代でも、“人の暮らしを良くする力”を持っている人は強いわね。この学部でなら、きっとその力が育つわ。

本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。

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