「国際政治経済学部」って?世界の仕組みと未来を考え、“行動できる知性”を育てる
親: 名前からして難しそうだけど、「国際政治経済学部」って具体的に何を学ぶの?
子: 一言でいうと、「世界の国々がどう動いていて、その中で私たちはどう生きるか」を考える学部かな。政治・経済・文化・国際協力を幅広く学んで、「世界を読み解く力」をつけるんだよ。
親: たしかに、国際ニュースとか見ても背景がよくわからないことってあるわね。
子: そういう「なぜ?」をちゃんと学問として扱う場所。さらに、英語や中国語などの語学も重視されていて、海外経験も積めるんだよ。
学部の特徴|「政治」「経済」「国際協力」の三本柱+語学力で世界に通じる学び
● 政治・国際関係を学ぶ
- 国際政治・外交・安全保障・人権問題などを多角的に学ぶ
- 現代の国際秩序や各国の政治体制を比較して理解
- グローバル化における国家と個人のあり方に迫る
● 経済・開発・ビジネスを学ぶ
- マクロ・ミクロ経済、国際貿易、経済政策の基礎から応用まで
- 企業のグローバル展開やSDGsに基づく開発経済も扱う
- 実社会に活かせる経済分析スキルを身につける
● 国際協力・地域研究を深める
- 開発途上国の支援、難民問題、環境と貧困のつながりを考察
- 国際NGO、ODA、JICAの活動も学ぶ
- アジア・アフリカ・ラテンアメリカなど地域ごとの課題にアプローチ
子: 社会問題に関心がある人や、「世界を良くしたい」って思ってる人にはピッタリの学部だと思うよ。
語学+実践|“伝える力”と“現場で動く力”を同時に鍛えるカリキュラム
- 英語は全員必修で、プレゼン・ディスカッション重視の実践型授業
- 第二外国語として中国語・韓国語・フランス語なども履修可能
- 「国際インターンシップ」「留学プログラム」「国際協力フィールドワーク」も充実
- TOEIC・IELTS対策や、実践通訳演習の授業も開講
親: 語学って苦手な子には不安だけど、大丈夫かしら?
子: 少人数制で、話す・聞く・書く・読むをバランスよく鍛えてくれるよ。ゼロから始めても安心なサポート体制もあるんだ。
学びのステップ|段階的に世界理解と実践力を深める4年間
● 1年次:国際社会への入口に立つ
- 「国際政治経済学入門」「現代世界論」「アカデミック英語」など基礎科目
- ニュースの読み解きや国際問題を語る演習授業も導入
- 学内の国際交流イベントで外国人留学生と交流
● 2年次:専門知識と語学力を本格的に伸ばす
- 国際法・開発経済・アジア政治・国際NGO論などを履修
- 留学や短期研修(カナダ・フィリピン・中国など)に挑戦する学生も多い
- プレゼンやリサーチレポートの機会も増加
● 3年次:ゼミとフィールドで“問いを深める”
- ゼミ活動で国際課題の調査・分析・討論を行う
- NGO・大使館・企業でのインターンシップ参加も可能
- SDGsをテーマにしたプロジェクト型授業あり
● 4年次:卒論と進路選択で“世界への自分の立ち位置”を明確に
- 自らの問いを卒業研究にまとめ、発表会で発信
- 国家公務員/国際機関/企業など、それぞれに合わせた進路指導
- 模擬国連・国際ディベート大会などで実力を試す学生も
実践教育の具体例|世界と日本をつなぐリアルな学び
- 国際機関職員による特別講義(JICA・国連・外務省など)
- 模擬国際会議を通じた政策立案演習
- 外国人観光客への多言語ガイド実習
- アジア圏フィールドワーク(現地NGO訪問・農村視察など)
- 留学生との共同プレゼンテーションや課題解決型授業(PBL)
子: 教室の中だけじゃなくて、世界を相手にアウトプットできる場が多いから、実感を持って学べるんだよ。
学生の雰囲気|国際志向×多様性×対話好きな人が集まる学部
- 海外経験のある学生も、これから挑戦したい人もどちらも在籍
- 語学や社会問題への関心が高く、日々のニュースに敏感な学生が多い
- 積極性と対話力が育つ環境で、チームで動く機会も豊富
- 留学生との交流、異文化理解を楽しむ空気がある
就職・進路|“国際×社会×人”に強いキャリアを築ける
● 主な進路先(例)
- 国家公務員(外務省・経済産業省など)
- 地方公務員(国際交流・多文化共生担当)
- 国際NGO・NPO(海外ボランティア/教育支援など)
- 一般企業(総合職・海外営業・貿易業務)
- 金融・商社・航空業界などのグローバル部門
- 大学院進学(国際関係学・経済学・社会学など)
● 資格・支援体制
- TOEIC/IELTS等のスコアアップ講座
- 公務員試験対策講座(面接・教養・時事対策)
- インターンシップ先の紹介・連携実績も豊富
保護者の方へ|こんなお子さんにおすすめです
- 世界の動きやニュースに興味がある子
- 外国語を活かして社会に関わりたい子
- 将来は国際協力や外交に関わりたいと思っている子
- 自分の意見を発信したり、他人と議論するのが好きな子
- 「なぜ?」「どうして?」と物事の背景を考えるクセのある子
子: この学部で、「世界を知ること」と「その中で自分は何ができるか」を本気で考えるようになったよ。
親: 情報があふれる今の時代、**“世界を読み解く力”と“人と協力する力”**は本当に大切ね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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