「教える前に、まず“人”を育てる」——人間教育の精神に根ざした学び
親： 教育学部って、やっぱり教員になる人が多いのよね。でも、創価大学の教育学部って、ほかと何か違うの？
子： うん、もちろん教員志望が多いけど、それだけじゃないんだ。創価大学の教育学部は、“人間教育”を土台に、「人を育てるとは何か」を根本から考える学部なんだよ。教える技術だけじゃなくて、「教育の哲学」や「子どもへのまなざし」をすごく大切にしてるんだ。
親： 技術よりも、まず“心”から——そういう教育者を育ててるのね。
子： そう。**知識を伝える前に、信頼を築ける人に。ルールを教える前に、対話ができる人に。**そんなふうに、人間力から育てていくのが創価の教育学部なんだ。
教育学部の特長｜理論と実践、人間力と専門性を融合させる
● 教育とは何かを、深く哲学的に問い直す
- 「なぜ教えるのか？」「何のために学ぶのか？」という根本の問いに正面から向き合う授業が多い
- 教育思想史／比較教育論／教育と宗教など、教育を“文化・思想・歴史”の中で捉える視点が育つ
- 教員としての“技術”よりも、“人としてのあり方”をまず磨く教育が根底にある
● 教育の現場を早くから体験、段階的に実践力を高める
- 入学直後から地域の学校・保育施設・NPOとのフィールドワーク型授業を実施
- 授業づくり、模擬授業、教案作成など実践を重ねながら教職観を確立
- 教育実習も「ただ体験する」だけではなく、事前・事後の振り返り指導が非常に手厚い
● 「学級経営力」「子ども理解」に力を入れた独自カリキュラム
- 子どもとの信頼関係づくり／感情マネジメント／学級づくりの心理学など現場に直結するスキルも養う
- 発達心理学・教育心理学をベースに、特別支援・不登校・外国ルーツの子どもへの対応まで扱う
- 単に“授業が上手い”だけでなく、“子どもと向き合える力”を育てる教育が魅力
4年間の学びのステップ｜教育を「自分の言葉」で語れるようになる
● 1年次：「人間を育てる」意味を知り、教育の世界へ一歩
- 教育原論／子ども理解入門／教育の哲学と思想／教育社会学などを通じて、教育を広く深く捉える視点を獲得
- 学級観察や授業分析など、教育現場への“まなざし”を育てるフィールド活動がはやくから始まる
- 学生同士の対話・振り返りを大切にした、丁寧な基礎ゼミで自己理解も深める
● 2年次：理論をもとに教育の実際へと一歩踏み込む
- 教職課程が本格化し、教科教育法・教育心理・生徒指導論など専門性を高める授業が増える
- 模擬授業・授業設計演習など、“つくる・教える・ふりかえる”サイクルを回す授業が多い
- 地域の教育現場と連携した授業参加型実習（ボランティア型）が活発
● 3年次：教育実習とゼミを通じて、「自分の教育観」を形にする
- 実際の学校で2〜3週間にわたる教育実習を経験
- ゼミでは、自分の関心テーマ（例：学級崩壊、発達障害、ICT教育など）を深く探究
- 教育実践を“振り返る→言葉にする→再構築する”ことで、自分なりの教育観を持つようになる
● 4年次：卒業研究と就職活動、“教育者としての自分”を完成させる
- 卒業論文では、「いじめと対話的指導」「教師の役割と心理的安全性」「多文化共生教育」など現場に根差したテーマが多い
- 教員採用試験対策は早期から始まり、個別指導・模擬面接・過去問講座などが充実
- 一般企業やNPOへの就職希望者には、教育で培った“人を支える力”を活かす進路指導も徹底されている
現場とのつながり｜“教育を学ぶ”と“子どもと出会う”を同時に経験
- 多摩地区の小学校と連携した長期インターン制度（授業支援・学級運営補助）
- 児童養護施設・発達支援施設での観察・実習プログラム
- 海外の教育現場（アジア・ヨーロッパ）を訪れる短期スタディツアーも実施
- 模擬授業大会、地域イベントの企画運営、教育政策提言コンペなど学外での表現の場が豊富
子： 子どもたちと関わってみて、「教育ってこういうことか！」って思える瞬間があるんだよね。教科書だけじゃ分からない大事なこと。
親： 経験とふりかえりが一体になってるから、本物の学びになってるのね。
学生の雰囲気｜まじめであたたかい、“子ども想い”な仲間たち
- 教員志望が中心だけど、人を支えることに関心がある学生が多く、雰囲気はやさしい
- 「子どもが好き」「人と話すのが好き」という想いが学びの原動力に
- 教職対策の勉強会、模擬授業の練習、面接練習など、学生同士で支え合う文化が根づいている
- 教員との距離も近く、個別のフィードバックや面談の時間がしっかり確保されている
卒業後の進路｜“教育を軸に人を支える”多彩なキャリア
● 主な進路先
- 公立・私立の小学校・中学校・高校（首都圏や地元自治体が中心）
- 特別支援学校、養護学校、教育相談センターなど専門機関
- 進学塾・教育サービス会社・教材出版社などの教育関連企業
- 一般企業（人材・福祉・小売・ITなど）
- NPO／NGO（教育支援、こども食堂、外国人支援など）
- 大学院進学（教育学、心理学、福祉など）
● 教員採用試験＆就職サポート
- 採用試験対策講座、個別添削、模擬面接をすべて学内で実施可能
- 教育実習との連携で、実践経験を活かした面接練習ができる
- 民間企業志望者にも専用キャリアプログラムを用意し、“教育で得た力”を伝える就活支援が整っている
保護者の方へ｜どんなお子さんに向いている？
- 教えること、人を支えることに喜びを感じられる子
- 子どもに寄り添う“まなざし”を持ち、自分も一緒に成長したいと思える子
- 現場と学問の両方に興味があり、理論と実践をつなぎたい子
- チームで働くことが好きで、協調性や対話力に強みがある子
- 将来、教員に限らず「人を育てる立場」で活躍したい子
子： 教員になることがゴールじゃなくて、「人を育てる力」を育ててもらってるって感じがしてるよ。
親： それは、これからどんな場に出ても通用する“人生の軸”になりそうね。
本記事は、早稲田大学国際教養学部に在籍し、進学塾を主宰する筆者が保護者の方に向けて執筆しました。内容は2024年度時点の情報をもとにしています。最新情報は大学公式サイトをご確認ください。
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